
INDEX
- ● 筏釣りをおすすめする理由
- (1)釣り場が広く、足元が安定していて快適
- (2)魚が集まりやすい環境
- (3)水深が深く、釣りがしやすい
- (4)家族や友人で、プライベートに楽しめる
- (5)渡船屋さんのサポートが充実
- ● 筏でおすすめの釣り方
- ・サビキ釣り
- ・泳がせ釣り
- ・かかり釣り
- ● 安全面にも配慮しよう
寒さも和らぎ、暖かい日が増えてきたこのごろ、気軽に釣りに出掛けられるシーズンになってきましたね。堤防や海釣り公園などで釣りを楽しんだ経験がある方も、次のステップとして新しい釣りに挑戦したいと思っているのではないでしょうか。
そこで今回は、渡船屋さんを利用した「筏釣り」をご紹介します。
筏釣りをおすすめする理由

「筏釣り」とは、海上にロープで固定された筏や小舟に渡船を利用して移動し、そこを拠点に行う釣りのことです。釣り専用の筏が主流ですが、牡蠣棚や養殖用の施設を利用する場合もあり、渡船屋さんによって特色があります。初心者の方に筏釣りをおすすめする理由を5つご紹介します。
(1)釣り場が広く、足元が安定していて快適
多くの筏は3~6畳ほどの広さがあり、釣りをするのに十分なスペースが確保されています。木製で平らに作られているため足元が安定しており、安全に釣りを楽しめます。とくに湾内に設置された筏は揺れが少なく、船酔いの心配もほとんどありません。

(2)魚が集まりやすい環境
定期的に釣り人がアミエビなどのマキエを撒いているため、筏周辺に魚が居着きやすいです。前日に釣り人がいた場合、魚が回遊してくる可能性が高いため、筏を選ぶ際の参考にするとよいでしょう。
(3)水深が深く、釣りがしやすい
筏は浅場でも5~10m、深場では40mほどの水深があります。キャスティングで広範囲を探るというよりも、タナ(魚のいる水深)を意識した「縦の釣り」が中心となるため、キャストが苦手な方でも大型魚をねらうことができます。
(4)家族や友人で、プライベートに楽しめる
筏は基本的に貸し切りなので、堤防や釣り公園のように隣の人と糸が絡むといったトラブルがありません。トイレや屋根付きの筏もあり、女性や子どもも安心して利用できます。また、渡船屋さんによってはBBQセットの貸し出しもあるので、ファミリーフィッシングにも最適です。

(5)渡船屋さんのサポートが充実
渡船屋さんによっては、お弁当の販売やレンタル釣具のサービスを提供しているところがあります。釣りの最中も定期的に巡回してくれるので、状況に応じたアドバイスをもらえたり、急用で早上がりしたい場合には電話1本で迎えに来てもらえたりもします。
沖合では携帯の電波がつながらないこともありますが、筏ではそのような心配もなく、安心して楽しめます(ただし、携帯電話のキャリアによります)。
筏でおすすめの釣り方

ここまで筏の魅力について紹介してきましたが、次はこれから筏に挑戦する方におすすめの釣り方と対象魚種についてご紹介します。
サビキ釣り
対象魚種:アジ、サバ、イワシ、コノシロ、グレなど
「サビキ釣り」はカゴオモリにアミエビを詰め、ねらったタナでエサを撒いて魚を寄せ、擬似餌付きのサビキ仕掛で釣る方法です。堤防や釣り公園などで馴染みのある釣り方ですが、筏でも楽しめます。
注意点として、ねらう魚種に合わせたハリのサイズを準備しましょう。メインは4号がおすすめですが、グレやタイなど引きの強い魚が掛かる場合に備え、6号以上も持参すると安心です。

泳がせ釣り
対象魚種:ブリ、サワラ、ヒラメ、アコウ、スズキなど
「泳がせ釣り」は、生きた小魚をエサに大型魚をねらう釣り方です。まずサビキ釣りでエサとなる小魚を確保する必要がありますが、大物をねらいたい方には最適です。
筏では胴突仕掛やフリーの泳がせ釣りが効果的。釣果はエサの活性に左右されるため、こまめに付け替えるのがポイントです。

かかり釣り
対象魚種:クロダイ、マダイ、ヘダイ、マアジ、カワハギなど
「かかり釣り」は、サシエを団子で包み海底まで届けて釣る方法です。団子はクサフグなどのエサ取りからエサを守りつつ、クロダイなどの本命魚を寄せる役割を果たします。短竿を使うため魚との距離が近く、スリリングなやり取りが楽しめます。穂先が細く繊細で、海中の状況が手元に伝わりやすいのも特徴です。
慣れるまでは難しいですが展開を予想しながら楽しむ面白さがあり、ぜひ挑戦してほしい釣り方です。

そのほかにも、カゴ釣りやフカセ釣り、イカをねらうエギングやヤエン釣り、ルアーを使ったショアジギングなど……さまざまな釣り方が可能です。ただし、私もやってしまいがちですが、欲張って複数の釣りを同時に試すと中途半端な釣果に終わることもあるので、2~3種類に絞るのがおすすめです。
安全面にも配慮しよう
筏釣りに限らず一つ注意としては、魚をたくさん釣ることばかりに気を取られがちですが、なによりも安全に楽しむことが大切です。筏は足元が安定しているとはいえ、海上で落水すれば大きな事故につながりかねません。必ずライフジャケットを着用しましょう。渡船屋さんでレンタルできる場合もあるので、予約時に確認しておきましょう。
また、海上は天候が急変しやすいため、防寒対策や雨具の準備も必要です。

さらに、魚の背ビレやハリでケガをしないよう、手袋やフィッシュグリップの使用もおすすめします。ゴンズイ、アイゴ、フグ、ウミケムシなど毒を持つ生き物が釣れる可能性もあるので、魚の種類が分からない場合はむやみに触らず、必ず確認するようにしてください。

といったわけで、筏釣りの魅力が伝わったでしょうか?
近年、釣り場の規制で気軽に楽しめる場所が減少し、近郊の沖堤防などは混雑しがちです。「隣の人と距離が近くて集中できない」といったストレスがないのが筏釣りの大きな魅力。この春、釣りの経験値を上げる意味でも、筏釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。一度体験すれば、その快適さにハマること間違いなしですよ!
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レポーターREPORTER

ある日「釣りをしてみたい!」と突然思い立ち、インターネットで買った釣具セットを手に堤防へ。ところが、右も左も分からず見事に撃沈…。解説本を片手に糸を結んでいると、親切な方々が付きっきりで教えてくれるという人の温かさと釣りの楽しさに触れ、あっという間に釣りにどハマりしました。とくにクロダイのかかり釣りや船釣りが大好きで、四六時中釣りのことを考えています(笑)。2児の父として、将来は子どもたちと一緒に釣りを楽しむことが夢です。