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趣味として釣りを楽しむ人も増え、釣りに関するアイテムの需要が高まってきています。釣りを楽しむ際に必要なものの1つといえば、魚を持ち帰るための「クーラーボックス」。魚を釣った瞬間はもちろん、調理して食べることも醍醐味なので、魚はできるだけ鮮度よく持ち帰りたいものです。
そこで今回は、クーラーボックスのおすすめ素材や活用方法、効率のよい冷やし方などを詳しくご紹介。ぜひ購入時や、釣りの現場で使用する際の参考にしてみてくださいね。
クーラーボックスの選び方は断熱材の素材をチェック

一言で「クーラーボックス」といっても、断熱材の素材によって保冷時間が変わってきます。またサイズもさまざまなので、目に留まった商品やデザインでパっと選ぶよりも、まずは釣りをする場所や移動手段などに応じて選ぶとよいでしょう。
たとえば、ハイエンドなクーラーボックスによく使われるのが「真空パネル」です。真空パネルは断熱材の周りを真空状態にし、気体による熱伝導を極限まで低減した断熱材。ほかの素材と比べてもトップクラスに保冷力が高く、釣った魚を鮮度よく持ち帰れることで人気があります。しかし反面、重量があり価格も高いことがデメリットになっています。
一方、安価で軽量なものを求めている場合は、「発泡スチロール」がおすすめ。保冷力は真空パネルに比べると劣りますが、自宅近くでの釣りなど持ち運び時間が少ない場合には最適です。
ちなみに、真空パネルと発泡スチロールの中間に位置するのが「ウレタン」。重量、値段、保冷力のバランスがよく、初めてクーラーボックスを購入するという人にもおすすめしたい素材です。

ハードタイプやソフトタイプなども選考のポイントに
クーラーボックス選びで重要なことは断熱材の素材だけでなく、クーラーボックス自体の硬さや重さも選考のポイントとして押さえておく必要があります。
たとえば「ハードタイプ」のクーラーボックスは、重たい反面しっかりとした作りで椅子としても使えるため、海釣りなど足場が安定している場所での釣りに最適。また保冷力にも優れているので、日陰が少ないという状況でも比較的安心して使うことができるでしょう。
一方「ソフトタイプ」のクーラーボックスは、軽量で持ち運びがかんたんということもあって渓流釣りに最適。なお渓流釣りには、川の浅瀬や流れの緩やかな場所などに設置するための専用ギア「ビククーラー」もあるため、状況に応じて購入を検討してみてください。


出典:キャプテン スタッグ
釣った魚は入れ方にも工夫が必要
クーラーボックスを購入して現場で使用する際、釣った魚を単にそのまま入れればOKというわけではありません。少しでも鮮度を保つため、保冷したい魚の入れ方にも工夫が必要です。
まず基本として、海の魚をクーラーボックスに入れる際はビニール袋などに魚を入れ、氷や保冷剤の水滴に直接触れないようにした状態で入れましょう。海の魚は真水に触れると、浸透圧の差で傷みが早くなってしまうため、手間に感じても袋に入れる工程を忘れなく。

また、クーラーボックスの内部を効率的に冷やすために、ロゴスが販売している「氷点下パック」を使用するのも1つの方法です。一般的な保冷剤は冷凍庫から出すと表面温度が0度になってしまいますが、氷点下パックの表面温度はなんとマイナス16℃。保冷力持続時間も一般的な保冷剤と比べて約8倍もあり、クーラーボックス内をしっかり冷やしてくれます。
遠方での釣りで移動時間が長いという場合には、「氷点下パック」と一緒に保冷力の高い板氷を併用するのがベスト。より長時間温度を下げることができるので、移動に時間がかかっても安心感がありますよ。

出典:ロゴス
効率よく冷やすなら保冷剤や板氷で魚を挟んで
素材や硬さ、入れ方に加え、保冷剤や氷の置き方もひじょうに重要。
まず、保冷剤や大きな氷をボックスの下に入れたあと、その上に釣った魚を置きます。魚に隙間ができないように、細かい氷があるとより鮮度を保つことが期待できるでしょう。冷気は下に向かって流れるため、魚の上にも保冷剤や板氷を設置すると効率よくボックス内を冷やすことが可能です。
上下で挟む形でクーラーボックスに入れると、鮮度よく持ち運びすることができるのでぜひ試してみてください。

自分の釣りスタイルに合ったクーラーボックスは想像できたでしょうか? 保冷剤も併用しながら上手く使いこなして、よりよい釣行にしましょう。