失敗を恐れず、目指せ脱初心者!
キャンプでよくあるミス5選

せっかくの楽しいキャンプも、最初の大失敗で深く後悔してしまった…。そんな思いは極力避けたいですよね。とはいえ、私も思い返してみればたくさんの失敗をしています。今回は初心者から玄人まで、キャンプでついついやってしまいがちなミスと、それらを乗り越える対策やアドバイスをご紹介します。

初キャンプは不安がいっぱい

SNSを見てアウトドアに憧れキャンプを始めようにも、不安なことってたくさんあります。「日程はいつがよいのか」「忘れ物はないか」「何を持っていけばよいのだろうか」など、緊張や不安は多いものです。まず初めに、「よくあるキャンプの不安」に関してお答えしていきましょう。

テントを建てられるか?

一番多い悩みが、「テントを建てられるか?」だと思います。目的地には着いたけど、「本当に1人で立てられるの?」という悩みです。実際、初張りではかなりの時間を必要とします。その不安を解消するには事前に時間をかけ、一度でもよいのでテントを組み立てる練習をすることです。

テントを開封して(事前に)組み立てる際、ネットの動画や画像、説明書などを見ながら、間違いがないようにテントを張っていきましょう。場合によってはその工程を見返せるように、動画や写真を撮影しながら行うのもよいかもしれません。一度実践しておくと、本番では驚くほどスムーズにできます。

01_ テント

忘れ物がないか?

玄人キャンパーほど「忘れ物は楽しむもの」と言います。ただ、初心者にいきなり「忘れ物を楽しめ」というのは難しいものです。ペグやペグハンマーを忘れると、玄人でもつらいときがあります。
そんな忘れ物をしないように、チェックリストを作成するのがオススメです。エクセルやメモ帳でかんたんに作成しましょう。もちろんこのリストは片付けの際も使います。実は、撤収時の忘れ物はダントツに多いのです。最後まで気を抜かないようにしましょう。

02_ Todolist

優雅に過ごせるか?

キャンプ初心者ほど時間に余裕がありません。キャンプ初トライのときは多めに時間をとっておきましょう。テント設営時、テントサイトのレイアウトを決めてセッティングをしていると、あっという間に時間が過ぎ去ります…。でも「優雅にコーヒーを飲みたい」ですよね? ならば、予定は1時間ほど余裕をもって組んでおきましょう。

初心者キャンパーあるある!失敗5選

ベテランキャンパーにだって初心者だったころがあります。そのなかには、笑い話では済まされない恐怖体験もあるでしょう。そんな、初めてのキャンプでやりがちなミスを5つ厳選してご紹介します。

テントが袋に収まらない

初心者で一番多いのは、「テントが収納袋に収まらない」といったミスではないでしょうか? テントをクシャクシャにまとめてもカンタンには収納できません。正しい手順で、正しい方法で収納しなければ袋に収まらないのです。
手順を守るためには、開封時の状態を記録しておくことが一番です。うまく収まらないと、試行錯誤している間に想像の何倍も時間を取られてしまいます。

03_ 収納

火が付かない

キャンプといえば、やはり焚き火です。焚き火をするためにキャンプをすると豪語する人も少なくありません。ただ、この焚き火も曲者です。
慣れている人でなければ火起こしは難易度が高く、とくに朝露があったり前日が雨の日などはなかなか火が付きません。挑戦している間に、気が付けば周囲が真っ暗になっているなんて経験をしたこともあります。火起こしは無理せず、いざというときのために新聞紙着火剤を準備しておきましょう。切り札(=保険)は必要です。

04_ 焚火

食材をうまく保存できない

初夏になると本格的にアウトドアが始まります。しかしそれは同時に、食材を腐らせる心配をしなければならないシーズンでもあります。高温多湿な環境は、すぐに食材を腐らせてしまいます。
食材を劣化や腐敗で食べることができず、無駄にしたことはありませんか? アウトドアではクーラーボックス密閉容器、氷は必要不可欠です。また、食材を買い込み過ぎないようにも注意しましょう。

05_ 食材

動物のゴミ漁り問題

一番危ないのが、動物が人間の食材のニオイを嗅ぎつけやって来ることです。生ゴミや食べ残し、作り置き食材をタヌキやキツネが持ち去ることがあります。せっかくの料理や食材がもったいないうえ、襲われる危険性もあるのです。クマが出れば逃げようもありません!
そこで大事なのは「ニオイを残さない」ことです。密閉容器の利用やテント内への収納は必須です。ジッパー付き保存袋ラップ、ビニール袋輪ゴムなどの日用アイテムを利用して袋の口をしっかりと封じましょう。

06_ ジッパー付き保存袋

料理のレパートリーが5個しかない?

料理問題はかなり深刻ではないでしょうか? あくまで私の印象ですが、徐々に「カレー」「パスタ」「BBQ」「アヒージョ」「インスタント」に収束していく傾向にあるように思われます。私はとくに、袋ラーメンをサッと作って済ませることが多いです。これはマンネリ化というか、楽で美味しい味を追求した結果でしょう。失敗しないという点も重要ですが、正直「思っていたのと違う…」といった状況かもしれません。もっとアウトドア料理を堪能したいと思っていた方も多いハズ。
手の込んだ料理をするときは、あらかじめ下準備をしておくのが無難です。そうすれば、(現場で)面倒だと感じてもちゃんと料理をするようになります。回数を重ねると面白くなっていきますよ!

07_ 調理

失敗は恥ずかしくない

08_ 朝露

初めてのキャンプは「絶対に失敗したくない!」と思われるかもしれません。私もそうでしたが、結局は大失敗に終わりました(笑)。とはいえ、その経験はひじょうに貴重なもので、自分を成長させてくれる要因の1つでもあります。失敗をうまく活かしましょう。

まずは自分のレベルに合わせて

2回目以降のキャンプでは、(初回の失敗があればそれも活かして)しっかりと対策を練りましょう。とくに、高い理想を追い求め続けないことは重要です。
SNSなどに上がっている写真や動画を見ると真似したくなるのは分かりますが、そういった素敵な写真を上げている方はたいていプロです。初めからまったく同じようにするのは難しいですよ。まずは自分のレベルに合わせて、やりたいことを増やしていきましょう。

09_ テント2

失敗に慣れる

考えようによっては悲しいことかもしれませんが、よくも悪くもキャンプでの失敗には慣れていきます。「タープの固定が甘かった」「料理が焦げた」「忘れ物をした」なんてことはよく聞く話です。そして、何度も繰り返します。誰もがしたことのある失敗で、何度も同じミスをしていきます。ですから、失敗を恥じることも後悔する必要もありません。むしろ、その失敗を楽しんでいく気持ちで満喫してみてください。
初めは難しいですが、そのうち「あ~、寝袋を忘れた。まぁ、何とかなるか~」っと、大らかに楽しめるようになりますよ。

10_ ペグ

ときには諦めも肝心

先程と似た内容かもしれませんが、キャンプで意外と重要なのは早く諦めることです。「火が付かない」「料理をする気が起きない」「早起きできない」という問題は、諦めてしまえばいいのです。焚き火をせずにガスコンロでも構いません。料理が嫌ならインスタントや惣菜弁当で大丈夫だし、早起きなんてしなくてもいいんです。そうやって「早々に諦める」ということが、自分の自由を最大化してくれます。
何かを諦める代わりに、自由な時間と心のゆとりを手に入れることも、キャンプを楽しむコツです。

11_ 朝方風景

キャンプでは、準備から片付けまでさまざまな困難がありミスが付きまといます。全てを完璧に回避して、理想のキャンプを実現するのはなかなか難しいのです。ただ、誰もが失敗して学んでいきます。数を重ねれば、確実に自分の理想とするキャンパーに近づいていくはずです。失敗を恐れず、思いきりチャレンジしてみましょう!


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レポーターREPORTER

三浦 ナオト
プロフィール:三浦 ナオト
ソトアソビと文章をこよなく愛するライター。バイクとザック一つで旅をします。ソロキャンプ歴2年の新米キャンパーです。バイク旅と登山を中心に道具を取りそろえているため、自然と道具が軽量コンパクトの最小限に。“どこまでも自分らしく遊ぶ”をモットーに活動中です。
X:@ren_consul
ブログ:バイクと大人の外遊び (URL: https://hikebiker.com/)