
INDEX
- ● フライフィッシングとは?
- ● フライフィッシングのルアー「フライ」の種類
- ・ドライフライ
- ・ウェットフライ
- ・ニンフフライ
- ● フライのマテリアル
- ・ハックル(鳥の羽)
- ・動物の毛
- ・化学繊維
- ● フライフィッシングには専用の釣り道具が必要
- ・ロッド
- ・リール
- ・ライン
- ● それぞれの釣り方の流れ
- ・ドライフライで釣る場合
- ・ウェットフライで釣る場合
- ・ニンフフライで釣る場合
- ● 釣り場による違い
- ・自然のエリア(渓流・河川・海)
- ・管理釣り場
- ● 管理釣り場でフライフィッシングに挑戦!ニンフフライで多魚種をねらった
- ・ロケーション抜群の「鹿島槍ガーデン」
- ・フライのカラーをローテーションしながら釣る
- ・ビッグサイズに満足!
- ・トラウトの親子丼(?)に舌鼓
フライフィッシングには専用の釣り道具が必要
ロッド
フライフィッシングには専用のロッド(竿)が必要です。フライラインをキャストするために特化したガイドの形状をしており、ほかの釣りで代用することはできません。使用するラインの太さに合わせてロッドを選ぶ必要があります。ラインが太くなるほどロッドも大きくなります。管理釣り場では#5が基本的なサイズです。


リール
リールもフライフィッシング専用のものです。ラインの太さに合わせた収容量になっているので、適したサイズのものを用意しましょう。しかし、小型から中型サイズの魚を釣る場合には、普段の釣りとは異なり、リールを巻き取りながらの魚とのやり取りはあまりないのもフライフィッシングの特徴です。手でラインを引き、足元にラインを落としながら魚を寄せてきます。


ただし、大物を釣り上げる場合はリールファイトする必要があり、ドラグ性能が重要です。シンプルな構造の「クリック&ポウル」と複雑な構造の「ディスクドラグ」が主なリールドラグの仕様となります。
最新のリールでは「ディスクドラグ」が主流となっており、ドラグ性能も無段階制御できるので初心者の方におすすめです。一方、様式美でドラグ音が特徴的な「クリック&ポウル」はやや扱いが難しいので、ある程度操作を覚えてから使用することをおすすめします。
ライン
ラインはいわゆる道糸側から、「バッキングライン > フライライン > リーダー > ティペット」の順に組んで準備します。
「バッキングライン」とは下巻きのラインです。魚とのファイトでリールからラインが出される場合がありますが、フライラインは15~30m程しかないので、それ以上ラインを出されたときに必要になります。性能はとくに気にする必要はないので、リールに収納したときの見た目で選んで構いません。

「フライライン」はフライフィッシング最大の特徴とも言えるでしょう。ライン構造は芯であるコアを樹脂でコーティングすることで浮力と耐久性を上げており、さらに、表面加工をすることで摩擦抵抗を調整しています。ラインの太さはライン番手(#)で表され、この数字が大きいほどラインが太く飛距離も伸びるのです。カラーはラインの動きを見ながらキャストするので、蛍光色などの視認性に優れたものを使用します。
ラインの種類には、水面に浮く「フローティングライン」と沈む「シンキングライン」の2種類がありますが、基本的に管理釣り場ではフローティングラインを使用します。

「リーダー」は太いフライラインを細くするために付けるラインです。太さは「X」で表記されます。フライラインの番手(#)と同じ太さを選択し、たとえば、フライラインが#5の場合、リーダーは5Xを選ぶといった具合です。長さは9ftが一般的ですが、初めて挑戦する場合には扱いやすい7.5ft程度がおすすめです。

「ティペット」はフライを結ぶ先端のラインになります。リーダーの太さ(X)と同じ太さ(X)を使用します。素材はナイロンとフロロがあり、ナイロンは軽い素材なのでドライフライ、フロロは重い素材なのでウェットフライ、ニンフフライに向いています。

それぞれの釣り方の流れ
フライフィッシングの大まかな流れを説明していきましょう。キャスティング方法やメンディングなどのテクニックは割愛させていただきます。
ドライフライで釣る場合
- ①ティペットにフライを結び付けます
- ②フライのハックルに撥水スプレーをします
※フックにスプレーを掛けないように指で挟みます


- ③キャストします
- ④魚がバイト(ライズ)したらアワセます


使用したフライは乾燥させて再利用します。フライを「ドライシェイク」に入れて振るとかんたんに水分を飛ばせますよ。


ウェットフライで釣る場合
- ①ティペットにフライを結び付けます
- ②キャストします
- ③沈むフライを目で追います
- ④魚がバイトした瞬間にアワセます


ニンフフライで釣る場合
- ①リーダーもしくはティペットにインジケーターを装着します


- ②ティペットにフライを結び付けます
- ③キャストします
- ④インジケーターが沈んだらアワセます


釣り場による違い
フライフィッシングを楽しめる場所には、渓流や河川、海などの自然のエリアと、決められた区画で魚が管理され、手軽に釣ることができる管理釣り場とがあります。
自然のエリア(渓流・河川・海)

渓流や河口、海など幅広いフィールドでフライフィッシングを楽しむ場合、それぞれに適した番手があります。釣り場環境やねらう魚といった用途に合わせて、ロッドやラインを使用してください。
管理釣り場

管理釣り場の場合、施設のルールに従う必要があります。基本的に使用するロッドの番手に制限はありませんが、使用するフライに制限があります。また、ルアー釣り専門の釣り場などもあるので事前に確認しておくと安心です。
フライフィッシングは比較的大きくロッドを振りますので、キャストする際には周囲に人がいないことを確認してから行う必要があります。バックキャストが通行人にあたるとひじょうに危険なので、周囲に対する配慮が常に必要です。