FISHFRIENDS×HEATコラボ企画ルアーフィッシングにおける「カラー」への対応
「色覚多様性(特性)」の見え方ってご存じですか?

突然ですが、生活をするなかで色によって物事を判断する場面は多々あると思います。信号やトイレ、服装、電車の乗換案内など、私たちはさまざまな場面で知らないうちに色を判別し生活しているのです。
釣りにおいても同様で、とくにルアーフィッシングにおいては潮の状況や天候によってルアーカラーを選び、都度、最善と思われるものを使うことと思います。

ですが、(私も含め)そのカラーの判別が難しい人が日本人男性の20人に1人(女性で500人に1人)いるといわれているのをご存じですか?
今回は私自身の経験をもとに、「色覚多様性(特性)」がルアーフィッシングを楽しむうえでどう影響してくるのか、お伝えできればと思います。

「色覚多様性(特性)」とは?

釣りにおいて、友人などの同行者がいる場合や乗合船に乗船する場合であれば、何かしらの情報を得たり、釣れている人のカラーに合わせることで、比較的容易に適切なカラーをチョイスすることが可能です。釣れるカラーを選択することは重要なポイントの1つです。

01_ 各種ルアー

「色覚多様性(特性)」とは、以前は「色盲」や「色弱」などと呼ばれていた目の特性の一つです。赤と緑、青と紫など、組み合わせによって見分けにくい色があり、個人的にも困ることを多々経験してきました。標準的に見えている人からすると、「なぜ見えないのか?」「何色に見えているのか?」など、謎が多いことでしょう。今まで幾度となく「何色に見えているのか?」と聞かれてきましたが、自分でもよく分からず、いまだに正解の返答が見つかっていません(笑)。
今後、医療の発展や商品の開発によって、標準的な見え方と同様に対応できることを期待したいですね。

釣具屋さんにて
欲しいカラーのルアーを選ぶときの工夫

02_ ルアーケース

ルアーフィッシングで一番重要と思われる「ルアーのカラー選び」
釣りでは朝夕のマヅメどきや日中、澄み潮に濁り潮など、さまざまなシチュエーションでの対応が求められます。とりあえず一番信頼しているモノから使う人、状況を判断しベストと思われるモノを選ぶ人…など。カラーだけではないかもしれませんが、ルアーチョイスには苦労が絶えません。

今はさまざまなメーカーからルアーが販売されていて、同じブルーでも濃さや色合いが異なり、表記は同じでも全く別物というものも少なくありません。ですので、ジグなどのルアーを購入する際はパッケージの「カラー表記」を必ず確認するようにしています。「自分が欲しいと思っているカラーなのか?」間違っていないかの確認を3度くらいしているといった具合。ついでに、釣具屋で「1人カラー当てクイズ」をし、日々鍛錬もしています(笑)。
しかし、なかにはカラー表記がなかったり、独自の暗号だけだったり、食べ物の名前になっていたりする商品も…。そんなときは想像だけしてみて、そっと売り場に戻してしまうこともあったり…。

03_ スマホ画面
スマホの機能を活用して手持ちの釣り道具を管理

自分が今「何色のジグを持っていて、何gのラインナップが不足しているのか?」釣具屋に行くまでは覚えていても、いざ売り場につくとワクワクしてしまうのか、同じ色合いのものばかり買ってしまう時期もありました…。現在ではそれを防ぐために、多少面倒ではありますがスマホの「メモ機能」を活用して、持っているものをいつでも見られるように管理するようにしています。
この管理方法にしてからは、買い間違いや自分の好きなカラーに偏って買ってしまうことがなくなり、バランスの取れた手持ちのラインナップになったと感じています。必要なものが一目で分かるので、アナログながらよい方法ではないでしょうか? 完全に自己満足な気もしますが(笑)。

釣りのフィールドにて
実際は困ることもやはり多い…

さて、ここからは実際の現場での話をしたいと思います。
冒頭にも書きましたが、海の状況によってカラーを使い分ける際、潮が澄んでいるのか濁っているのかはある程度判断できます。また、日の照り方が少ないのか多いのかもある程度判断できるので、あとはルアーをチョイスするだけです。
自前のタックルであれば、どの重さにどのカラーがあるか把握できているので、思い通りのカラーを選ぶことは可能です。しかし、自分の選んだルアー(カラー)で釣れてくれれば何の問題もないのですが、思い通りにいかないのが釣りの面白いところ。なかなかそうカンタンには釣れてくれません…。

04_ 船からの海の風景

「周りは釣れているのに自分だけ釣れない」そんな状況をみなさんも経験されたことがあると思います。釣れている人の真似をするのが近道とよく聞くので、同じようなカラーのものを使おうと遠目に見るのですが、日々の鍛錬も虚しく何色を使っているのか判別はできません。
釣り人はわりと頑固なところがあり、私も乗合船など知らない人ばかりなら「聞いてたまるか!」という気持ちがないわけではありません。…が、気さくでよい人も多いので、できるだけ聞くようにしています。見ても色が分からないのでなおさらなのですが…。

それともう一つ、色が分からなくて困るのが「PEの色分けが判別しづらい」ことです。
カラーによって何m出ているか把握できる優れものですが、色が判別できなければ意味はないわけで…。なので、私は単色のPEを好んで使っています。とはいえ300m以上となるとなかなかラインナップもなく、購入時はいつも探し回っているといった具合。カウンター付きのリールを使って対応はできるものの機種が絞られるうえ、多少重くなってしまうなどのデメリットもあります。スピニングリールではどうしようもないというのが現状です。

05_ PEスプール

誰もが快適に釣りを楽しめる環境を夢見て

06_ 釣具店の売り場イメージ

今の世の中、材料の値上げなどもあり、あまり売れない商品をラインナップに追加したり在庫を置いておくことは厳しく、メーカーにとって難しい状況であることは想像に難くありません。しかし、色覚多様性(特性)の方がより選びやすく、買いやすくなるよう、パッケージへのカラー表示や現場で判別しやすいルアー本体への表示など、さまざまな工夫によって快適な環境にすることは可能だと思っています。
釣具メーカーや遊漁船の船長さん、釣りを愛する方々に、より深く知ってもらえれば。また、ぜひ新たな切り口で対応してもらえることを願うばかりです。

釣り場のマナー・ゴミ問題など、私自身、釣り人としてできることを継続しながら、釣り業界がますます発展することを心より祈っております。

07_ ゴミ1
08_ ゴミ2
釣り場にできるだけゴミを残さないようにしましょうね
企画・記事協力:FISHFRIENDS
FISHFRIENDSロゴ

 

レポーターREPORTOR

プロフィール:アウトドア9
京都府在住
大阪湾を中心に舞鶴、小浜などオフショアでの釣りをメインに楽しむ40代。