INDEX
- ● ざっくり漁港や堤防の釣りポイントを把握!
- ● ポイント別にみる魚種や釣り方
- (1)港内
- (2)港内角や岸壁
- (3)堤防外側
- (4)堤防沖側
- (5)沈み根
- (6)消波ブロック
- ● 知っておいてほしい注意点!!
釣り初心者または未経験者さんにとっては、いざ釣りに行こうと思っても「いったいどこで釣りをすればイイの…?」と、いまひとつ分かりづらい釣れるポイント。そこで、気軽に釣りができる「漁港や堤防の釣りポイント」を、シンプルにマップでご紹介!
「どこで?」「どんな魚が?」「どんな釣り方で?」釣れるかを、詳しい釣り方やテクニックはさておき簡潔に網羅! 当記事を参考に、週末の楽しい釣り計画を立ててみては?
ざっくり漁港や堤防の釣りポイントを把握!
地域や場所により形状や地形はマチマチですが、おおよそ下のイラストような形が多い漁港や堤防。船が停泊する場所、荒波を防ぐ防波堤など、その用途や性質によりいろんな場所があります。
場所により潮の流れや水深が異なり、さまざまな魚を釣ることができるのが特徴。いろんな釣りを楽しめる各ポイントが多くあります!
ポイント別にみる魚種や釣り方
(1)港内
釣れる魚: アジ・イワシ・小サバ
代表的な釣り方: サビキ釣り・ライトゲーム
特徴:
港の内側は比較的波が穏やかで足下も低く、子どもと一緒でも安心して釣りを楽しめる場所。季節やタイミングにもよりますが、アジやイワシ、小サバのほか、ベラやスズメダイ、ネンブツダイ、カサゴ、メバル、カワハギ、マダイの幼魚といった、比較的小さな魚が数多く釣れるポイント。
サビキ釣りなら釣り道具やエサ(アミエビ)、クーラーボックスなどを一ヵ所にまとめて腰を下ろしてじっくりと。ライトゲームなら荷物を少なめに、歩きながら釣れるポイントを探していけます。
くれぐれも、停泊船やロープに仕掛が絡まないように、そして漁師さんの邪魔にならないように気をつけましょう。
(2)港内角や岸壁
釣れる魚: カサゴ・ベラ
代表的な釣り方: 探り釣り(胴突)・ライトゲーム
特徴:
同じ港の内側でも、足下の護岸や護岸の根元にある「敷石」ギリギリをねらえば、カサゴやベラといった障害物に身を潜めている魚を釣ることができます。障害物に潜む魚なので、できるだけ岸壁や敷石の近くに仕掛を落とす必要があり、根掛かりには要注意です。
胴突仕掛に虫エサ(アオイソメ)やオキアミ、サンマの切り身などを付けて底まで落とし、誘うように上下させながら釣れば、カサゴやベラのほか、メバルやアイナメなども釣れます。コツは魚が居そうなポイントを見て確認し、丁寧に探っていくことです。
(3)堤防外側
釣れる魚: キス・カレイ
代表的な釣り方: 投げ釣り・ショアジギング
特徴:
堤防の外側と書きましたが、場所というよりも底質が「砂」である場合のお話です。(底質がゴロタや沈み根、海藻だらけの場合も多くあります)
底質が砂地の場合、仕掛を少し投げて(キャストして)巻いてきても根掛かりが少ないのでストレスがありません。砂地を好むキスや砂の中に身を潜めるカレイだけでなく、エソやマゴチ、ヒラメといった大型の魚が釣れる可能性もあります。
天秤オモリを使用した投げ仕掛に虫エサ(アオイソメやイシゴカイ)を付けて釣るもよし、メタルジグをキビキビと動かし、ヒラヒラと落とすジギングで釣るのも楽しいポイントです。
(4)堤防沖側
釣れる魚: 青物・大サバ・アジ
代表的な釣り方: 投げ釣り・飛ばしサビキ釣り・ウキ釣り・ショアジギング
特徴:
堤防の沖側は、岸に近いところよりも基本的に水深があり、また潮が流れている(動いている)場所。小魚を追いかけて「フィッシュイーター」と呼ばれる魚たちが回遊してきます。青物や大サバ、良型のアジなど、港内で釣れるよりは比較的大きいサイズがねらえるポイントです。
釣り方はねらう魚によってさまざまですので、季節や場所を考慮し事前に釣りたい魚を絞っておきましょう。その方が荷物がいっぱいにならずに済みます。また、沖側では「潮目」や「潮のヨレ」が釣りのポイントとなることが多く、比較的キャストする機会が増えるかもしれません。周囲に十分注意してキャストするように心がけましょう。
(5)沈み根
釣れる魚: カサゴ・そのほかの根魚
代表的な釣り方: 探り釣り(胴突)・ライトゲーム
特徴:
海の底には「根」と呼ばれる岩礁帯や海藻の茂る場所、場所によっては意図的に沈められた人工物などがあります。そういった場所は魚にとってエサが豊富で身を潜めやすい、居心地のよい場所なのです。とくにカサゴに代表される「根魚」は沈み根に多く身を寄せているので、根魚をねらうには1級ポイントです。ちなみに根魚はカサゴのほか、アイナメやメバル、ハタ類、ソイ類などがいます。
障害物が多く根掛かりしやすいポイントですので、釣り方にはコツと経験が必要です。オモリが着底した感触やラインが根に当たっている感触などを頼りに、繊細で集中力を必要とした釣り方が求められます。
(6)消波ブロック
釣れる魚: カサゴ・メバル・そのほかの根魚
代表的な釣り方: ブラクリ・ライトゲーム
特徴:
テトラポットなどの消波ブロックも、沈み根と同様に根魚が潜みやすい場所。組まれた消波ブロックの隙間や穴には、まるでそこを自分の棲み処にするかのように、根魚が潜んでいます。
穴の中をねらいやすい、オモリとハリだけのシンプルな仕掛「ブラクリ」を落とし込み、ひと穴ひと穴丁寧に釣っていく釣り方が一般的。また、消波ブロックと海底の切れ目なども、魚を釣りやすい好ポイントです。
根掛かりしやすいだけでなく、足下が不安定で落下の危険もともなうポイントですので、くれぐれも安全対策(ライフジャケットの着用や専用のスパイクブーツといった装備は必須)を怠らず、できれば上級者との同行、複数人での釣行が望ましい場所です。無理は禁物ですよ。
知っておいてほしい注意点!!
漁港や堤防は釣り専用の場所ではありません。もともとは漁を営むためであったり、浸水などの災害から陸地を守るためといった別の目的で建てられています。ですので、ルールやマナーを守り、安全に遊ばせてもらいましょう!
以下の注意点に気を付けてくださいね。
- ●車は駐車スペース、または邪魔にならない場所に駐車しよう
- ●漁師さんの邪魔にならないように気をつけよう
- ●漁師さんの道具(網やカゴなどの漁業の道具)は傷つけないように
- ●立入禁止、釣り禁止の場所での釣りはやめよう
- ●危険な場所での無理な釣りはやめよう。「危ない」と思ったら引き返して
- ●停泊または航行している船にめがけてのキャストはやめよう
- ●釣りたいポイントの隣にほかの釣り人がいるときは一言あいさつをしよう
- ●隣の釣り人の邪魔にならないように気をつけよう
- ●トイレや近隣のコンビニの場所を確認しておこう
- ●暑さ対策、防寒対策、飲料水の携帯など安全対策は万全に
- ●子どもから目を離さないようにしよう
- ●ゴミは必ず持ち帰ろう
- ●ライフジャケットを着用しよう
漁港や堤防は魚と出会える身近な釣り場です。いろんな魚が釣れ、のんびりと自然を満喫できる場所でもあります。ルールやマナーに気を付けて、安全に楽しく釣りにトライしてみてください!