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「冬にもっとバスが釣りたい」と言っても、冬はワンバイトワンフィッシュをねらうことすら難しい…。そんな確率をより高める方法がメタルジグです。
寒くて動きたくないバスに対して、食欲とは違うリアクションで思わず口を使わせる釣り方。無理やり口を使わせるのでバラシも多くなりますが、少しでもバラシを軽減させるタックルバランスなども含めて紹介します。
メタルジグとは
メタルジグとは金属でできた、比較的平らなルアーのこと。釣りをやっていなければ、すべて同じような形に見えるかもしれませんね。しかしメーカーごとに形はさまざまで、フォールさせることが中心の使い方であるメタルジグは、その形によって水の抵抗が異なりアクションもかなり違ってきます。素材は鉛のものからタングステンのものまでいろいろ。同じ重さでもタングステン素材のものの方がシルエットは小さくなっています。
同じようなルアーにメタルバイブというものがありますが、メタルジグとはジャンル分けされているので注意が必要です。
メタルジグのアクションとねらうレンジ
メタルジグのアクションは主に「リフト&フォール」が中心になります。ねらった場所で2・3回シャクってからフォールさせる。この繰り返しが基本です。
メタルジグをフォールさせるとき、軽くラインにテンションを掛けながら落としていくのがコツで、フォールの際のバイトが分かりやすく、フッキングがしやすくなります。フリーフォールで使うとバイトを弾くことが多かったり、メタルジグにラインが絡んでストレスになることも。「シャクったら、軽くテンションかけたフォールで着底させる」こんなイメージで使うといいと思います。
もし、ベイトフィッシュの群れが中層にいるのであれば、そのレンジに絞ってアクションさせるのも効果的です。
ウェイトの使い分け
メタルジグのウェイト…悩みますよね。
私の場合、何もないフラットなエリアで使うなら1/4oz(7g)を基準にしています。これはかなり深い場所でも同じです。メタルジグは金属の塊なので、深いところに到達するのもさして変わらないことと、ベイトフィッシュに直撃した場合、軽い方がバスがメタルジグを食うタイミングを長く取れるからです。コンマ数秒ですが、この時間が重要だと思っています。
1/4oz(7g)を基準に、かなり浅いのであれば3/16oz(5g)に替えてみたり、ちょっと軽くて自分には使いにくいと思うのであれば3/8oz(10g)にするなど、自分なりに試してみるとよいでしょう。
ちなみに、ちょっと特殊ですが5/8oz(18g)を使ったりする場合もあります。それは深いからではなく、カバーで使うため。5/8oz(18g)という重さは、カバーで根掛かっても重さで外すことができるのです。根掛かりした場合にはそっとゆすってあげることで、ほとんどの場合は外せるので試してみてください。
適正なライン選択
ラインはナイロンラインの7lbsから12lbsが適正かと思われます。
メタルジグはルアーのなかでも一番と言っていいほどフォールスピードが早いので、バスのバイトを少しでも吸収して乗せるため、ナイロンラインの使用がオススメです。ガツンとアタる衝撃を上手く吸収してくれます。また、メタルジグの場合ストラクチャーやカバーで使うことが少ないので、操作性を重視したラインの方がよいでしょう。
PEラインの直結はバイトを弾く可能性が高まるので、リーダーを組むのがオススメです。
メタルジグにはスピニングタックル?
メタルジグにオススメのタックルは、ズバリ、スピニングタックルです。
なぜスピニングがいいかというと、フォールさせるときに無駄な抵抗がなく、メタルジグがスムーズにフォールしていくから。ベイトリールだと、どうしてもスプールの抵抗がフォールアクションの邪魔になります。
フォールするときにスプールの抵抗が大き過ぎると、ラインにテンションが掛かってしまいメタルジグ本来のフォールアクション(ヒラを打つ動き)が出ません。なので、ベイトタックルではなくスピニングタックルでの使用が絶対なのです。
いかがだったでしょうか? メタルジグは冬の定番でとても有効なことは証明されているものの、意外にメタルジグで釣りをしたことのないバスアングラーは多いのではないでしょうか? しかも、実はオールシーズン有効な手段でもあるので、ぜひオススメしたい釣り方です。
- ●ウェイトの基準は1/4oz(7g)
- ●フォール時は軽くテンションを掛ける
- ●スピニングタックルが絶対
改めて上記3つのポイントを踏まえて、メタルジグを使ってみてください。
冬の定番メタルジグ。メタルジグを使ったことがない、釣ったことがない方への参考になれば幸いです。
レポーターREPORTER
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。