陸上から夜釣りを快適かつ安全に楽しむために、前回は「仕掛などのトラブルを最小限に」ということで実釣に直結する話を紹介したが、いよいよ最終回。総仕上げ?
ということでスタッフDとFが淡路島でナイトゲームを楽しみつつ、これまでの「おさらい」をしてみようという企画。さてさて釣果のほうは……だったけど、海に向かうだけでストレス解消! 何より安全第一で静かに夜は更けたのだった。めでたしめでたし!
1.まずは洲本港の白灯波止で
アオリイカとタチウオをねらってみる
10月某日、午後4時、エサや氷などの購入で立ち寄った「まるは釣具洲本店」で情報収集。夜釣りに限った話ではないけれど、釣れ具合とポイントの目星を付け行き先を決めるのは大切なことだ。「ここのところタチウオはイマイチですけど、前週は洲本港でアジングがよかったですよ」と井手店長ご自身の釣行で良型のアジが夜半からヒットしたのだとか。
ということで行き先は洲本港に決定。ボートピア横の有料パーキングに車を入れ、テクテク白灯波止へ向かう。アジングのポイントは港奧で照明が煌々と海面を照らすボートピア横だが、宵の口はまず白灯波止の外向きでスタッフDはエギングでアオリイカ、スタッフFは引き釣りとウキ釣りでタチウオをねらうことにした。
夕マヅメを迎えると地元アングラーが続々と波止に集結する。その多くはウキ釣りでのタチウオねらいのようだったが、観察できる範囲で誰にもアタリはないようだ…。スタッフDの餌木にも反応なし。日没を迎えスタッフFは引き釣りを早々に諦めて得意のウキ釣りにチェンジ。
ハヤブサ「太刀魚 ワイヤー 水平ダブル 速掛 2セット」に冷凍キビナゴをセットしウキ下3ヒロでフルキャスト。潮の流れがあまりないので仕掛を大きく引いて誘っては手前まで探りを入れる。すると何投目かで誘いをかけポーズを入れた瞬間に、いきなりグイッと竿まで引き込むアタリが! 「来ましたよ!」とスタッフDに声をかけるが、なにやら変!? タチウオにしては横走りし過ぎる引き。正体は30数cmのサバだった。残念!
2.良型アジを求めて港の奧へ移動
どっぷり日が暮れてからもタチウオもアオリイカも反応なし。そこでアジングポイントのボートピア横に移動。さあライトゲーム好きのスタッフDの本領発揮! ということで完全にギャラリーと化したスタッフFが後ろから見ていると、すぐワームに何やら食い付いた! さすが! しかしアジではなく小さいガシラ君…。
3.釣果はさておき秋の夜長を楽しもう!
その後、タコねらいの地元のオジサンがやって来たが、この人もアタリがなく、すぐに退散。広いポイントを独り占めでスタッフDはアジを求めキャストを繰り返すが、まったく反応がなく午後9時前にストップフィッシング。「明日も朝から仕事!」と無理をせず早めに切り上げるのも夜釣りでは大切なこと。
車に戻る前にお湯を沸かしホットコーヒーで乾杯! 10月とはいえ冷え込む夜に熱いコーヒーというのも夜釣りならではのお楽しみ。
釣果はともかく気の合う仲間とのんびりナイトフィッシング! 長らくのコロナ禍で閉じこもり気味、溜まりに溜まったストレス発散に夜釣りは最高だ。みなさんも安全第一で、存分にナイトゲームを楽しんでほしい。