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前回はエギングの初歩的な知識とその魅力について解説しました。今回は、エギングを始めるための準備品。タックルと必要なアイテムなどについてです。
ロッドやリール、エギ…などは何となく想像がつくかもしれません。でも、ロッドの長さは? リールの大きさは? といった具体的なことはチョットよく分からない…。また、「専用ロッドも欲しいけど予算が…」「手持ちのほかのロッドで代用できないかな…」「タックル以外に何がいるの?」なんて、素朴な疑問は実は尽きないもの。そんな準備品の数々について、一度整理して見ていきましょう!
1.エギングの準備品
いったい何があればイイの?
「エギングはお手軽に始められる!」釣り人の間ではそんな認識の強いエギング。しかし、実際に釣りをするとなると、いったい何がいるのか…?? ロッドにリールにエギに…。そんな今さら聞きにくい初歩的な道具プラス、あると便利なアイテムまで含めてご紹介します。
(1)タックル
最低限必要な、ロッド、リール…などは以下の通りです。
- ●ロッド: エギング専用ロッド 7ft~9ft
- ●リール: スピニング2500~4000番(シマノ機種) 2000~3000番(ダイワ機種)
- ●ライン: メインライン(PEライン推奨)0.6号~1号
+ショックリーダー(フロロカーボン推奨)1.75号~2.5号 - ●スナップ
- ●エギ: 2.5号~3.5号 ※カラーは豊富に用意することをおススメ
基本的にエギングは、ロッド、リール、エギさえあれば楽しむことができる釣りです。エサ釣りと違い道具が少なくすむため、身軽で機動性に富んだところが特徴的ですね。ひとつの場所にとどまってじっくり釣り込むのもよし、どんどん場所を変えてアオリイカを探し歩く(ラン&ガン)のもよし。自分のスタイルに合わせて釣りを楽しめます。
(2)ほかにあると便利なものは?
釣りをするためのタックル以外にも、安全面や快適性、手返しを考慮すると、持っておいた方がよいアイテムは多くあります。すべて持っておく必要はありませんが、必要に応じて準備しておきましょう。
- ・ライフジャケット ※安全のために必ず着用しましょう
- ・クーラーBOX(氷、飲料、軽食)
- ・イカを持ち帰る用の袋(チャック付がおススメ) ※墨がこぼれるのを防ぐため
- ・ハサミ
- ・タオル
- ・帽子
- ・エギ収納ケース or エギホルダー
- ・イカ締め具
- ・ギャフ or タモ網(大型のイカが釣れたとき用)
- ・偏光サングラス
- ・雨具(レインウェア)
- ・ヘッドライト
- ・常備薬(絆創膏含む)
- ・ティッシュ、ウェットティッシュ
- ・バックやバッカン ※上記の釣り道具を収納する用
釣りにおいて快適さ(もちろん釣果も)を求めると、まだまだ便利なアイテムはたくさんあります。なかでも個人的におススメなのは「湯沸かしグッズ」。非日常を味わえるアクティビティでもある釣りの現場で、海を眺めながら飲むコーヒーやお腹を満たしてくれるカップラーメンは最高です! ぜひいかがですか?
2.専用ロッドでないとエギングはできないの?
結論から言うと、エギングはコンパクトロッドやその他の釣り竿でも楽しめます。
バスロッド、シーバスロッド、ライトゲームロッド(一部)でも釣ることができます。エギのサイズに合わせて選ぶ必要はありますが、一般的に20g前後の重さがある3.5号のエギを使用するのであれば、そのウエイトを投げることが可能なロッドであれば問題ありません。
(1)汎用ロッドとして活躍するエギングロッド
エギング専用ロッド、そのほかのロッドに関わらず、エギングに使用しやすい長さは7ft~9ftのものでしょう。長さに幅はありますが、一般的にこの長さに当てはまるロッドであれば、比較的扱いやすくストレスなく使用できると思います。
また、エギングという釣りの特性上、エギをシャクル(ロッドを大きく煽るアクション)必要があるため、ロッド自体に張りがある(シャキッとしている)ものの方が圧倒的に使いやすいでしょう。
一方で、エギング専用ロッドのよいところは、ほかの釣りにも幅広く使いやすいという点が挙げられます。1本あるととても重宝するロッドなのです。
扱いやすい長さとほどほどに強さと張りのあるロッドは、魚のサイズやシチュエーションをあまり選ばず、さまざまな釣りに汎用が効きます。たとえば、以下のような釣りモノに使えるので便利です。
- ・ライトショアジギング (20g前後のジグがフルキャストできる)
- ・ロックフィッシュ (アコウやガシラをねらう)
- ・ワインド (タチウオやシーバスをねらう)
- ・チニング
- ・ちょい投げ
- ・サビキ釣り
とはいえ、エギングロッドは基本的に張りの強い高弾性カーボン素材(シャキッとしているイメージ)で作られたものが多いので、扱いには注意も必要です。高弾性カーボン素材で作られたロッドは軽量で高感度というメリットがある反面、素材自体に厚みがなく繊細なので、少しのクラック(ヒビ)や傷が致命的なロッドの損傷に繋がりやすいというデメリットもあります。汎用的だとはいえ取り扱いは丁寧に……。
(2)初心者さんにおススメの仕様
初めて「Myエギングロッド」の購入を検討するのであれば、初心者の方にとくにおススメするのは、やや短めの7.5ft~8ftあたりの長さのもの。最初はやや短めで取り回しのよいロッドがおススメです。
硬さはML(ミディアムライト)~M(ミディアム)クラスのロッドであれば腕への負担も少なく、また、イカが掛かったときの重みも分かりやすいのでおススメです。最初は柔らかめのロッドを選んでみましょう。
今回の重要ワンポイント
- ●エギングの道具は比較的少なく、身軽で機動性に富んだところが特徴的!
- ●そのほかのアイテムは必要に応じて準備しよう
- ●専用ロッドじゃなくてもOK!
- ●最初の「Myエギングロッド」購入を検討するなら、柔らかく短めの竿がおススメ
2回目の今回は、ロッドを中心としたタックルと必要なアイテムなどについて解説させてもらいました。
軽装で身軽に楽しむことができるエギング。無理せず道具を準備して、ついでに非日常を楽しむための便利グッズも携帯するなど、自分に合ったスタイルを見つけるとイイかもしれませんね。
次回は、「釣り場やねらうべきポイント」について、いよいよ実践的なお話に移ります。ぜひ引き続き、「今から知りたい!エギング STEP UP」にお付き合いくださいね!
レポーターREPORTER
3歳のころから父親に海釣りに連れていかれ、気が付けば釣りに夢中に。中学生になると、自らの足で近所の野池や海に行くようになった。好きな釣りはショアのソルトルアー(とくにエギングとライトゲーム)。また、釣り以外にもアウトドア好きで、冬はスノーボード、夏はキャンプと根っからのソトアソビスト。行動力とフットワークの軽さは社内一のはず?(笑)
現在は釣具メーカー・ハヤブサにて開発課メンバーとして勤務し、日夜商品開発に奮闘中。