釣り人はイイ人ばかり!?
子どものうちから触れさせたい「釣りの魅力」

「アウトドアをさせると子どもがキレにくくなる!」そんな話を聞いたことがある。何でも、釣りやキャンプなどのアウトドアは自然の遊びを通じて右脳が活性化されるらしい…!? (それが真実かはわからないが…)
私自身、釣りに出かけると日常のストレスから解放され、頭も心もリフレッシュしている実感はある。子どももきっと同じであろう。テレビやゲーム、家に籠ってばかりではストレスがたまる。大自然の中でのびのびと過ごすこと、自然と触れ合わせることはとても大事だと思う。

子どもにとってよいことだらけの釣りだが、大人にとっても同様だ。釣りを通してあなたも人を好きになれるかもしれない!? 今回は、そんな「釣り」のイイことだらけなワケと、小さな子どもを連れて楽しむコツを語らせていただきたい。

釣り人の優しさ体験

01_  image1.png シオ釣果

釣りに抵抗がある女性は多いだろう。
「虫を触らないといけない」「男の人ばかり…」「魚怖い…」など。事実、釣り人は圧倒的に男性の方が多いし、女性アングラーは珍しい存在。まして単独で釣り場に来ている女性はほとんどいない。そのためか、時に女性は特別扱いを受けることがあるのだ。
女である私も、過去にいくつかそんな恩恵を受けたことがある。そこで、私が釣り場で経験した、ありがたい「釣り人親切体験」を紹介させていただきたい。

(1)釣れる仕掛を分けてくれた

初心者時代、サビキ釣りをしていたときのこと。隣のオジちゃんはたくさん釣れているのに、なぜか私たちはポツポツしか釣れない。「腕の違いか!」と思って続けていたら、オジちゃんの方から声を掛けてくれた。
オジちゃんは、「魚の口の大きさに合った仕掛じゃないと釣れないぞ。トリックサビキでなくて、カゴ付きタイプの仕掛がいいぞ」と言って、仕掛を分けてくれたのだ。そして仕掛を変えた途端! バシバシ釣れる釣れる!!

その後もオジちゃんはいろいろと話をしながら、サビキ釣りのイロハを教えてくれた。もう会うことはないだろうが、オジちゃんにはとても感謝している。

(2)エサ釣りのオジちゃんが、魚のいるポイントにキャストさせてくれた

千葉県の某漁港での出来事。漁港全体に魚は入っておらず、先端の釣り人だけがフィーバーしていた。アジング(アジのルアーゲーム)をしていた私は、釣れている釣り人の10mほど手前で投げることに。そして「隣失礼します」と声を掛け、会話をしながら釣りを楽しんでいた。
しばらく釣りをしていると、「もっとこっちに投げなよ。アジ寄ってるから」とあちらから声を掛けてくれたのだ。なんと親切な…!! オジちゃんのお陰で私も確変状態。ワンキャストワンヒットで釣れ、その日はボウズ逃れどころか爆釣を楽しませてもらえた。

家に戻ると父にはこう言われた「君が女だから入れてもらえたのかも…」と。真意はわからないがこの経験は一例で、何度か似たような経験をさせていただいたことがある。女性が少ない娯楽だからこそ、女性は大切にされるかも(?)しれない。

02_  image1-15.jpeg バケツの中のアジ

(3)優しい人にお魚貰えるかも!?

千葉から愛媛の宇和島に釣りに行ったときの出来事。私たちがねらうはデカアジ
釣り場ではオジさんが隣で釣りをしていた。タイ釣りらしい。オジさんは面白いほどにドンドン釣っていた。聞けば元漁師さんで、朝も30尾近くタイを釣ったらしい。しかもアベレージ45cm!
結局いろいろと会話を交わし仲良くなったのだが、「千葉からアジを釣りに来てるって? 勿体ない! 宇和島のタイは美味いからタイ食え、タイ! 小さいけどこれでよければ」そう言って、40cmくらいのタイを2尾クーラーボックスに入れてくれた。何と優しい!! しかもオジさんは「3月にあそこの堤防でやれば50cmくらいのアジが入れ食いだぞ!!」と、ポイントまで教えてくれた。そんな優しいオジさんに貰った宇和島のタイはとにかく甘くて美味しかった…。

釣りが上手い人は他人が釣った魚を貰うことに抵抗があるようだが(プライドがあるから貰わないんだろうか…)、私みたいな主婦はプライドより食糧。ありがたく頂戴した。この経験の他、漁師さんにお魚のおこぼれをいただいたこともある。逆にファミリーにあげたことも…。
もし女性や子連れファミリーなら、そんなラッキーなことがあるかも??

08_image1.jpeg スズキをみる子ども

(4)人との繋がりが増える

インスタ繋がりで新たな人との関わりも生まれた。
これまでに新潟のフォロワーさん3人、茨城のアングラーさん2人と、夫婦で一緒に釣りを楽しんだことがある。今では毎年5月、8月と新潟に釣りに行き、必ずセッションするほど。
どの方も初めてのセッションで初対面にも関わらず、快くよく釣れるポイントを教えてくれ、おまけに手土産まで用意してくれたことに驚いた。会ったこともない私たちにとても優しく接してくれたのだ。もちろん子どもたちにもよくしてくれ、今ではわが子からしたら遠く離れた親戚のような存在だ。

趣味が同じだけあって会話も弾むし、今では個人的な相談をし合える仲だ。彼らとも、釣りがなければ関わることはなかっただろう。魚との出会いだけをいえば、釣りは基本「一期一会」だが、生涯付き合える仲間もできるのだ。

自然の中でのびのびと!
子どもと釣りを楽しむための工夫

09_image0.jpeg 戯れる親子

初心者でも始めてしまえば意外にかんたんな釣り。しかも、親切な方が多いので、サッサと釣り場に出かけてしまった方が取り越し苦労も少ない。子どもにとっても、大自然の中でのびのびと開放的に過ごすことができて楽しいはずだ。
とはいえ、常に安全を担保されているわけではないし、まだ注意力や集中力が乏しい子どもたち。家族で楽しむには「コツ」もいる…。

小さな子どもを釣りに連れていく!
気を付けておきたいポイント7点

ポイント①.釣行計画を立てる

何時に出て何時に帰るか、ご飯はどうするかなど、子どもの身体に負担をかけないプランニングが大事。

ポイント②.トイレの有無、コンビニの有無の把握

近くにトイレがないと女の子はとくに辛いだろう。いつでも食料や必要品を買いに行けるようにコンビニが近くにある場所を選ぶ、または、コンビニまでの距離や時間を確認しておいた方がよいだろう。

ポイント③.移動の際は車の中でも飽きさせない工夫を

わが家は夜中に出て、子どもが寝ている間に釣り場に移動することが多い。帰りの子どもが起きている時間はDVDを活用したり、クイズを出したり、本を読ませたり、お菓子を食べさせたりして時間を繋ぐ。

ポイント④.理想は車を横付けにしての釣り

小さい赤ちゃんがいたらなおさら、車を横付けできる場所での釣りが望ましいだろう。すぐに車で休めるし、オムツ替えや授乳も楽々。荷物の移動が少なくて済むからだ。

03_  image0-4.jpeg 赤ちゃんを抱っこしての釣り

ポイント⑤.いざ釣りを。でも「マナー」は忘れずに

順番を守れない、挨拶ができない、子どもが周りに迷惑をかけることがないように、親はしっかりと周囲の釣り人に対して配慮しなければいけない。
挨拶に関していえば、隣に入るときは「こんにちは、隣宜しいですか?」、帰り際には「お先失礼します」があれば、お互い気持ちのよい釣りができるだろう。

他にも、「釣りしている人の横で騒がない」「網で海や川をかき回さない」「(夜であれば)ヘッドライトで水面を照らさない(魚が逃げる)」「隣と近すぎてオマツリ(隣と釣り糸を絡ませる)させない」「竿を振るときはしっかりと後ろや周囲を確認してから投げる」「ゴミをポイ捨てして海を汚さない」など、子どもも大人も気をつけたいポイントは押さえておこう。

ポイント⑥.子どものペースに合わせて

小さな子どもは長時間同じことの繰り返しや、忍耐強く耐えることができない。間違いなくすぐ飽きる。飽きた子どもに釣りを強要すると恐らく釣り嫌いになるので、飽きてきたら他のことをさせて気分転換。本人が釣る気になったらまたやらせてあげるとよいだろう。

ポイント⑦.レベルにあった釣りを選ぼう

キャストができるようになるまでは、ザリガニ釣り・サビキ釣り・ウキ釣り・小物釣り。キャストができるようになってきたら投げ釣りや遠投ウキ釣り。さらに慣れてきたらルアー釣り全般をやらせてみてもよいのではないだろうか。段階に合わせて「楽しく」釣りをさせることが大事である。
難しいことをいきなりさせても、できないのは当たり前なのだから。

04_  image0-2.jpeg カゴにアミエビを入れるお子さん

釣具だけじゃダメ!
小さな子どもを連れて行くときの持ち物

私が子連れで釣りに行くときに、釣り道具の他に持って行く物がいくつかある。

着替え2組、マリンシューズ、タオル、携帯トイレ、足を洗う水タンク、ポータブルシャワー、小さな網、虫かご、お菓子、ジュース、などなど。
その他、釣りに飽きたときのお外遊びグッズも必要だ。

釣り道具のなかでも忘れてはならないのはライフジャケットである。私自身、幼稚園くらいのときに一度川に落ちて溺れている。子どもは頭が重いのですぐに落ちる。浅い川ならまだしも堤防や漁港、流れが速い川では着用必須だ。子どもの年齢によってはリードのような紐も必要かもしれない。

05_ image0-5.jpeg お子さんの釣りシーン(ライジャケ)

 

子どもが釣り好きになるか否かは親にかかっている。家族みんなで楽しめる釣りに、ぜひハマってもらいたい。そして、たくさん釣って帰れたら、子どもと一緒に調理してみてほしい。
釣り上げてから、1尾の魚が食卓に並ぶまでの行程を全部知ることができるので、「いただきます」「ごちそうさま」を言う本当の意味を理解できる子になると思われる(そう信じたい)。普段買って食べる魚にも感謝の気持ちが芽生えるかもしれない。

06_  image1-14.jpeg 魚をさばく
07_  unnamed (5).jpg 魚の切り身

1尾の命をいただくありがたみ。魚を穫って来てくれる漁師さんに対する敬意。魚をさばいて提供してくれるスーパーの便利さ。買って来たお魚を調理してくれるお母さんへの感謝。そして何より、人の優しさや自然にたくさん触れながら楽しむことができる「釣り」。すべてのモノやコトに感謝の心を持つキッカケとなる。
釣りを通じて、子どもに「自然と命のありがたみ」「感謝」「食育」を学ばせてはどうだろうか? 子どもの心の成長、人格形成によい影響を与えるに違いない。

 

レポーターREPORTOR

ゆうとママ
プロフィール:ゆうとママ
幼い子ども2人と日々奮闘中の母。千葉県在住
趣味は節約・倹約!? と魚をさばくこと。エサ釣りから始め…現在、好きな釣りはショアジギングとライトソルトゲーム。子どもが楽しめる釣りも模索中。
インスタグラム:
@meguma0112 (URL: https://www.instagram.com/meguma0112/)