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HEAT読者のみなさんこんにちは! 前回に引き続きコロナ渦ということで、積極的なアーバンフィッシングへのススメは自粛しつつ、今回も来たる「コロナ明け(1日も早い終息を願います)」に備えてのトラベルフィッシングのススメです。
ちょうど1年ほど前に、僕がアンバサダーを務めさせてもらっているHuercoの企画したフエルコトラベルのタイフィッシングツアー。土日に1日休みを繋げた日程で参加できるこのツアーは、少々弾丸ではありましたが、実は思いっきりサラリーマン向けの旅だったんです。そのときの模様をレポートしたいと思います。
2泊4日の弾丸海外ツアー
これまでも東南アジアのエビ釣り堀や台湾のアーバンフィッシングなど、海外での釣りを紹介していますが、初めての海外釣り旅の候補に絶対に欠かすことができないのがタイランドです。気候にも恵まれ物価も手頃、そして日本人の味覚によく合うタイ料理など、釣り以外の旅要素がギュッと詰まった国。それだけでなく、タイ独自の釣り文化とも呼んでいい巨大魚たちの潜む釣り堀を通らずして海外釣りを始めるのは、勿体ないとすら思える素晴らしいものなのです。
空港には深夜の集合で、0時過ぎの最終便の飛行機に乗ってバンコクへと旅立ちます。この便のおかげで仕事後の集合が可能になり、翌朝スワンナプーム空港に到着してからそのまま釣りに向かえるのでとても便利。今回は思惑通り(?)参加メンバーのなかには初めての海外という人もおり、そんなワクワクがこちらにも伝わってきて興奮してしまいました。
先ずは空港のフードコートで腹ごしらえ。空港職員も食事をする場所なので、着いて早速なかなかに本格的なタイ料理を楽しむことができます。朝からタイ料理? と思われるかもしれませんが、意外とイケちゃいます。
タイといえばやっぱりバラ堀
さて、数ある釣り堀のなかでも一番代表的なのはバラマンディの釣り堀、通称「バラ堀」でしょう。バラマンディは東南アジアやオセアニアに生息する肉食魚で、日本のアカメによく似た魚です。タイでは食用魚としての需要がひじょうに高く、もともとはバラマンディの養殖池を営んでいたところが一般の釣り人に釣りをさせるようになったと聞いたことがあります。首都バンコクを出てタクシーで30分も走れば、そこら中にバラマンディやエビの養殖池、田園の広がるどこか懐かしい景色に変わります。
移動の疲れもどこへやら、受付を済ませて早速釣り開始。みんな思い思いの、使ってみたい道具や投げてみたかったルアーなどを持ち込んで楽しんでいました。ビッグベイトなどいろいろなルアーを試してもらいたいのですが、とくに忘れずに持って行ってほしいルアーはエアオグル85SLM(ノースクラフト)とビルータ130(ボンバダ)。この2つは忘れると釣りをリスケしたくなるぐらい外せないルアーです。数年前に取材で訪れたときに、釣り場でオグルを忘れたことに気付き、隣の池で釣りをしていた現地に住む日本人の釣り人に頼み、彼の持っていたオグルと僕の持っていたタイでは手に入りにくいルアーを交換してもらったこともあります(笑)。
トラベルフィッシングのタックル
今回のツアー企画、現地では発売前だったモデルを含めて実際にフエルコのロッドを使ってもらえる「試投会式のレンタル」も行いました。
最近はメーカーを問わず旅に適したパックロッドがスタンダードになりつつありますが、実際に現地で10kgに届くような巨大魚を掛けてみてもらうという機会はそうそうないので、参加者にとってはひじょうによい機会だったのではと思います。
スーツケースに服やそのほかの釣り具と一緒にまとめて預け荷物にすることで、破損やロストしてしまうリスクを軽減できるパックロッドは今やトラベルフィッシングの必需品です。他にはリール(できればラインを巻いた予備のスプールも)、ルアー類、ペンチやフィッシュグリップと、偏光グラスや日焼け対策のウェアなどを用意しておきましょう。
参考までに参加者にメインで案内したタックルですが、ベイトタックルはHuercoXT610-4C+にPE4号を巻いたリール、リーダーはフロロ70lbやワイヤーリーダー。スピニングはHuercoXT611-4S、PE1.5~2号にリーダーはフロロ25lb以上で、活性が下がった時間帯にメタルバイブやジグヘッドでワームなどを投げるときにオススメです。