INDEX
次なる獲物は食卓を飾る1尾
さて、岩登りではお目当の課題をクリアして気分よし。お次は釣りでお目当となるお土産の確保です。季節は初夏、ということは本命魚はキスでしょう。
キスといえば全国民が愛する人気魚種、キスの天ぷらは神です! もちろん釣り人にとっても、サーフキャスターのみならず、へら師からルアーマンまでみんなが大好きなターゲット、知らんけど(笑)。ということで、まずは虫エサ(青ムシ)を購入するべく釣具屋へと赴きました。
探し物に便利なグーグルマップ、近辺の釣具屋サーチで即エサをゲット。そして、近くの釣れそうな場所もグーグルマップと睨めっこしつつ車を走らせます。この釣り場探しも釣りの醍醐味。宝探し的な感覚が私は好きなんです。
釣り場に到着し、まずは青ムシを投入せずにルアーマンとしての誇りを胸に掲げ、ライトゲームタックル片手に探り歩くことにしました。ここで好調な滑り出しを見せたのが高木氏。先ほどのジャンピング具合が嘘のように、何かと魚信を拾っていきます。まず顔を覗かせたのはアナハゼ系のかわいこちゃん。ルアーゲームが初めての高木嬢、この1尾との出会いが本当に嬉しそうで、なんだかコチラまで嬉しい気持ちになりました。でも食卓を飾るスターとしてはサイズと魚種的に少し物足りない…。
次なる獲物を求め、キャストポジションを変えつつ探り歩きます。しかしながら思いのほか反応が薄い。私の竿にもフッキングしきれない小さなアタリは出るもののキャッチには至らずの繰り返し。これは完全にポイントチョイスミスであります。こういった場合は深追い厳禁で、有限なる時間というものの配分が大切だと知っています。ということで、最初の岩の場所へと戻ることにしました。
本命魚との出会い
岩の前はサーフと小さな磯が混在するポイント。まさにキスポイントです(初めから分かってはいたのですが…)。ここでまた意地になって、われわれはルアーマンだ! と誇りを掲げてもイイのですが、時間的にもジワジワと追い込まれてきた感は否めないので、ここは手堅く先ほど購入した青ムシを遠慮なく投入とさせていただきます。ハヤブサから発売されているオシャレ天秤をセットしてキャスト! キャスト! キャストー! メンバー総出で手分けしつつ砂浜にバラけ、手前から沖合とキスの居場所を探していきます。
フルキャスト後に適度なスピードでリーリングして引き釣りでねらうキス釣り。基本に忠実に、キスの活性に合わせてリーリングスピードを調整していく感じでのスタートです。するとまた高木嬢が何やら騒がしく喜んでいます。近寄ってみるとなんと本命のキスをキャッチしているではないですか。小型のピンギスでしたが値千金のファースト本命フィッシュ。仕事が早い! アタシ、ビビる! これは取り残される……と、妙な焦燥感に襲われます。
ここは先ほどのクライミング同様、「釣りドキを逃さずに集中力を高めて集中するしかない」と扇状に探りつつ、手元に神経を集中させます。するとグググッと小気味好い釣趣が伝わってきました「(キタキタァー!)」。本命じゃないと恥ずかしいので、声には出さずに心の中で叫ぶ私。バレないように丁寧に砂浜に引き上げると、なんとフグでありました。ふぅ~、声に出さなくてよかった感満載で、フグが釣れちゃいましたね~と苦笑いでもしてみたり…。気を取り直してキャスト&リーリングを繰り返していきます。すると、先ほどとは少し違う小気味好いアタリと釣趣がまた伝わってきました。「ん? ん? ん? 白い? 白いのか? キタキタキタキタキタタタァー!」ようやく本命のキスの登場です!! サイズはなんとも可愛いピンギスさんでしたが嬉しい1尾。謎に肩の荷が降りたのでした~。
そこから一気に流れに乗るのか? と思われたのですが、結局釣れるはフグのみ……という結果に終わってしまいました。
といったところで夕刻。ここで残り時間を釣りにするか、クライミングにするかと話し合います。釣りなら時期的にもピンギスの数釣りをねらうか、クライミングなら高木氏の完登をメインに、男性陣も他の課題をお触りするかといった2択。協議の結果「クライミングで仕上げましょう!」ということになりました。しかし…、各々体力をすでに使い果たしてしまっていたようで、使い物にならないボロ雑巾となってこの日の幕は閉じたのでした(笑)。
楽しかった今日を振り返りつつ考える
というわけで、今日という1日を振り返り私なりに感じたことを述べますと、釣りとクライミングの両立は可能ですが、1日では結果的に「どっちつかずになりかねない」という感想でした(笑)。
もちろん時間にもっと余裕があり、数日かけて両方を打ち込める! となれば話は別かと思います。また、ロケーション的に釣りにもクライミングにも最高! というエリアであれば、釣りジャンル別に更に掘り下げていけるとも感じました。例えば、磯釣りなら海際のボルダーも沢山ありますし、川ボルダーと渓流釣りも相性がよいでしょう(川の釣りは遊漁券の確認などが必要となります)。釣りができる場所、岩登りができる場所、釣り場開拓と岩場開拓を上手く組み合わせることができれば、広がりを見せるジャンルなのは間違いないと感じます。
ただし、自ずと危険を伴う事柄も多くなってくるのも間違いない事実です。自然と向き合い、自然のなかで過ごす遊びなので、十分に気をつけて取り組むことを忘れてはなりません。
とはいえ今回、楽しい時間であったのは間違いありません!! 釣りとクライミングの融合! 夢中になれることの融合! 私自身この楽しく夢中になれることの融合に向かって、少しずつ発展させていければイイなと感じたところです。
また、現在は新型コロナウィルスの影響で、フィールドのエリアや駐車場が閉鎖になったり、制限が設けられていることがあります。出向く際には十分に調べて行動してください。もちろん、ゴミ問題やマナーなどは言わずもがな。末長く楽しく遊べますように!
レポーターREPORTER
幼いころより釣りに傾注し、さまざまなジャンルの釣りを愛してきたマルチプレーヤー。兎に角、自然と対峙する遊びが大好物。でも…気が付けばもう四十路後半、目指せ中年の星をモットーに日々精進中。普段は自身が手掛けるオリジナルブランドNUTS&VOLTZにて、サブフィッシングギアのデザインに奮闘する日々。
インスタグラム:
@yochiyamax (URL: https://www.instagram.com/yochiyamax/)