利根川源流釣行!野営キャンプでねらう大イワナ

野営キャンプ(釣りキャン)でねらう大イワナ_text-photo_ショータ・ジェンキンス

夜は夜で最高なのが釣りキャン

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手際よく焚き火の準備をする和田さん

まさに”お待ちかね!!”な夜がやってきました。それにここまで来れば、きっと明日の朝マズメに釣り場へ一番乗りできるのもきっと僕らでしょう。今日の釣りを振り返ったり、それぞれの遠征話や、今度一緒にここへ行こう! みたいな話をしていると、夜は本当にあっという間。

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もちろん電気も通っていない山の中なので、天気のよい日に見上げる星空も最高ですし、少し冷えてきたころにみんなで火を囲み、重いのを我慢して運んできたお酒を片手にソーセージを炙ったりする時間が何より大好き。パチパチと時々火の粉をあげる炎は見ていて飽きず、何時間でも見ていられるぐらいですが、明日も早いのであまり夜更かしせずに就寝したのでした。

美しい魚とホットドッグ

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冷たい風と朝の日差しが気持ちいい。ロッドはHuercoXT711-5Sで通しました

翌朝もいわゆる”ランドロック”のイワナに触ることができて大満足。川にいるイワナとは少し異なり、湖沼回遊をした美しい魚でした。
ランドロックは陸封型の意味で、湖のサクラマスなどがそれにあたり、もともと海へと降らないニッコウイワナに使うには少々違和感のある言葉に聞こえるかもしれませんが、湖で回遊をし巨大化したイワナの持つ迫力は圧倒的。今回はサイズこそそこまで伸びませんでしたが、回遊と思われる銀色の個体から、逆に黒と金色が混じったような体色の居つき系だったりが釣れました。個体差が大きいところもまたイワナの魅力です。

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特に金色の強かった個体。同じ場所、同じ魚なのにこんなにも個体差があるのは本当に面白い

 

午前中で釣りは切り上げ、テントを畳みながらランチはホットドッグ。今回の源流野営キャンプで一番印象に残っているのはこのトミーさんが作ってくれたホットドッグでした(笑)。それにしてもトミーさんのテントやギアはいちいちお洒落で、料理もいちいち美味しい。そして移動のときはウェーダーもブーツも脱いで背負っているはずなのに一番荷物少なかったり、さすがでした。

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仕上げのケチャップ
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実は福山さんはBIGFISH1983のアンバサダーでもあります

いつまでも残って欲しい豊かな自然

車に戻り、そして街に戻ったころには大雨になってきた最終日。自然の雄大さと同時にその怖さや、自然の中で遊ばせてもらっていることを実感した旅でした。現地で会った人やお世話になった人はみんな口を揃えて「今年は水が少ないからよくない」と言っていましたが、それでも自分にとっては十分過ぎる結果。またすぐにでも訪れたい素晴らしいフィールドでした。

人が少ない。もしくはほとんど立ち入らないので当然かもしれませんが、ゴミのない水辺で釣りをするのも最高に気分がよかった。ゴミを捨てないなんてカンタンなことは、どこの釣り場でもキャンプ場でも同じことですが、当然自分たちもラインの1本も残さない。あの幽谷の大イワナたちがいつまでも悠々と泳ぎ続けられるフィールドがいつまでも残っていてくれることを願ってやみません。いつもよりも自然と距離が近い野営キャンプは、まるで普段持つべき人間性や社会性を回復してくれるような、癒しと学びの釣りだった気がします。

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またの再会を楽しみに

写真提供:TONEDTROUTYUKIHARANO WORKS

 

レポーターREPORTER

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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