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第5回 ライトタックル五目釣りの上達法
【タックル&仕掛編】

釣りモノで異なる、仕掛選びのポイント

ライトタックル五目仕掛

(1)アジがメインの場合

SE337:海戦アジ グミ付き シーガー 2本鈎2セット

基本、空バリ2本の仕掛がおススメ。
アジの場合、つけエサはイカ短かアオイソメが一般的ですが、いずれの場合もアジは口が柔らかいので、ハリは「ムツバリ」がベストです。手返しを考えると、「グミ付仕掛」もおススメです。喰いが渋い場合は、枝スも仕掛の全長も少し長めのものがおススメです。
また、大型のサバが入れ食いになることがよくあります。そのようなケースを想定して少し太めのハリス仕掛を必ず持参しておくようにしましょう。

≪知っ得情報≫
よくアジを取り込み時に落とす人を見かけますが、基本的な対策は次の通りです。
  • ・ムツバリ仕掛に交換する
  • ・巻き上げスピードを少し遅めにし、ゆっくりと巻き上げ、ハリの刺さった口の部分が極力広がらないように気をつける。
  • ・取り込みの際、仕掛を緩ませないで一気に取り込む
  • ・大型はタモを使用する

(2)イサキがメインの場合

SE372:海戦イサキ エアロチヌオレンジ 3本鈎2セット
SE373:海戦イサキ エアロチヌ&ウィリー 3本鈎2セット

つけエサは、オキアミかイカ短が一般的ですが、つけエサを使用しない「ウイリー仕掛」もメジャーです。ただし、船宿によって異なるので事前確認が必要です。
ハリのチョイスですが、チヌ、伊勢尼、イサキ専用が一般的です。船宿で配布されるオキアミのサイズに合わせてハリの号数も合わせましょう。仕掛はどこの船宿も3本バリ仕掛が一般的です。

≪知っ得情報≫
冬場や急な水温低下などで極端な喰い渋りに遭遇したらどうされますか?
次のような仕掛に交換してみましょう。
  • ・細ハリス
  • ・小バリ仕様
    (経験上、小型のグレバリ使うと驚くような釣果出ることありますよ。ただ、スッポ抜けも多いのでご注意ください)
  • ・枝スが長い
  • ・全長が長い
  • ・違う色のウイリー仕掛
    (イサキに有効なカラーはクリーム色と茶色。この色って…、そうなんですイサキの魚体カラーです。この基本カラーをベースとして、潮の澄み具合に合わせて色々チャレンジしてみてください。選択が当たると感動しますよ)
  • ・違う色のハリの仕掛
    (ハリの色は金色、銀色が一般的ですがオキアミオレンジやピンクのコーティングバリは想像以上に効果的ですよ)

(3)マダイがメインの場合

P461:発光玉 紫外線発光ケイムラ玉ソフト
SE211:ふかせ真鯛 8m1本鈎

最低でも4.5m以上の全長がある仕掛を使用します。マダイ釣りはタナ取りが命です。少しでもタナがずれると全く釣れません。また、底からのタナ取りが多いのですが、船長さんの指示は船宿標準仕掛の長さをベースにしています。そういった点では船宿標準の長さの仕掛を使用するのが無難ですね。
ハリスは細くてしなやかなタイプがベスト。個人的には高価なハリスの方が結束強度に優れていることが多く、号数を落とせるし、大物が掛かっても安心してやり取りできておススメですよ。
ハリは、真鯛バリがおススメです。ハリの色は潮の濁り具合にあわせて交換してみるといいですよ。(例えば濁っていれば赤色、澄んでいればシルバー)
蛍光玉は外道が多いときは外すのが常識ですが、経験上、ケイムラ(蛍光紫色)ソフトやシェルビーズ(貝殻を加工したもの)が効果を発揮することがよくありますよ。

≪知っ得情報≫
マダイの仕掛は長いので手前マツリも多くなります。また、タナを合わせることができれば、釣果の面でも2本バリよりは1本バリの方がおススメです。
マダイは1日でアタリがでる回数は数回程度です。これからの冬場は、マダイのポイントでアマダイも狙えます。アマダイ仕掛で両方狙ってみてはいかがでしょうか。

SE681:アマダイ シーガー仕様
≪知っ得情報≫
底から3mくらいのタナで魚を狙う場合、アマダイ仕掛が万能仕掛ということを皆さんご存じでしょうか?
特に冬場のマダイ五目船での効果は抜群で、これまでにアマダイだけでなく、カンコ、オニカサゴ、カンパチ、ワラサ、イシダイ、マダイなどの実績があります。不思議なことに、周りが何も釣れてない時に限って、爆釣したことがよくありました。仕掛の長さも短いので、初心者の方には最適で、アタリが極端に少ないマダイ釣りでもムシガレイやトラギスが結構食ってきてくれるので退屈しません。
また、仕掛だけでなく、つけエサの秘策もあります。先バリにはオキアミとイカ短のサンドイッチ、枝バリはオキアミ(青物が混ざる場合はイカ短で大丈夫)の組合せをぜひ試してみてください。効果絶大ですよ!

 

タックル図参考

アジ・タックル図(代表)

今回は以上のように、タックルと仕掛を中心に「釣果アップのポイント」としての基本的な知識をいくつかピックアップしてみました。ぜひ、実践で役立ててみてくださいね。
「役にたった!」と思っていただけると嬉しいです。

 

レポーターREPORTER

三宅 雄彦
プロフィール:三宅 雄彦
船釣り歴30年。ウイリー仕掛や短いビシ仕掛でのコマセシャクリを得意としたベテランアングラー。初心者向け釣り教室での講師経験も豊富で、わが子2人を5歳で船釣りデビューさせたほどの教え上手。全日本釣り団体協議会公認フィッシング・マスター。