「旨いもん見つけた!」第18回は大分県全域、福岡県と山口県の一部を営業エリアにする小南勇気さん。大好きな釣りは陸っぱりエギングを筆頭にメバリング、アジングなどのライトゲーム。シーズン毎に食べて美味しい魚を釣るのがモットーでもあるので、ときには遊漁船に乗ることも。今回紹介してくれたのは大分県内で新鮮な魚の味を「昼」に「夜」に満喫できるお店。
大分なのに琉球?というナゾの絶品・郷土料理
「玄林館」りゅうきゅう丼
「調理方法が沖縄伝来? だから琉球」という説もあるが、その語源がはっきりしないものの「りゅうきゅう丼」は紛れもなく大分の郷土料理である。その正体はアジやサバ、ブリなど新鮮な魚の刺身を醤油ベースのタレに漬け込んで、熱々の白ご飯の上に乗せた、いわゆる漬け丼なのである。
そんな「りゅうきゅう丼」を小南さんが食べるのが営業で大分往復の際に立ち寄る大分自動車道は別府湾SAにある玄林館というお店。「りゅうきゅう丼は、お店によってネタにする魚がちがうのですが、玄林館さんでは天然ブリを使っています」と小南さん。玄林館のホームページによれば、その天然ブリは県南部・佐伯蒲江産とのことだ。
一般的な海鮮丼では酢飯の場合も多いのだが「りゅうきゅう丼」は普通の白ご飯。それも熱々! ということで小南さんのおすすめが「りゅうきゅう丼」のお茶漬け。とにかく「りゅうきゅう丼」は玄林館での一番人気のメニューなのだ。ほかにも「名物別府湾シラス丼」や「とり天定食」など大分の味が満喫できる。別府に用事がなくてもランチで立ち寄ってみる価値あり。
玄林館
住所:別府市大字内竈3677-3 別府湾サービスエリア
HP:http://www.timehills.jp/blog/genrinkan/
昼は遊漁船船長、夜は魚料理店主というオーナー自慢の鮮魚がウリ!
「魚処ちどり丸」衝撃のお通し
「何がすごいってお通しが関アジや関サバのことがあるんです」と小南さんが興奮気味に語るのが大分市内ど真ん中、大分駅からすぐの「魚処ちどり丸」という魚料理のお店。まず驚くのがお店のオーナーは朝からは遊漁船「ちどり丸」の船長を務め、お客さんを案内する傍ら自らも季節の魚を釣り上げ、その魚を午後からはお店でふるまうというという釣り直結システム。「関アジや関サバというと普通、非常に高価なイメージですけど、それをお通しにしてくれて、格安で食べられるのが最高です」と小南さん。ただし常時というわけではなく、その日に船長が何を釣ったかで決まるので、まずは運次第。それ以外の鮮魚ではタチウオやカワハギ、マダイなど。もちろん、どれも新鮮で美味しい。
「ちょっと変わったメニューがありまして……」と小南さんがいうのは「ぎょろっけ」という揚げ物。ご想像どおり「ぎょ」は「魚」なので、魚のすり身? をポテトに混ぜ込んで揚げた魚コロッケなのだ。「表面はサクサク、中はしっとり。魚臭さはまるでなくて、マジうまいです」と小南さんも絶賛。魚以外では「赤鶏のタタキ」が、これまた抜群なのだとか。そう、大分営業の夜は足が自然に「魚処ちどり丸」に向かう小南さんなのだ。
ちなみに5月の大分、別府湾周辺は小アジをサビキで狙うファミリーで賑わうシーズン。沖ではマダイの乗っ込みが本格化、近年はタイラバが人気なのだとか。もちろん小南さんが大好きな陸っぱりエギングも、そろそろアオリ親イカの良型が期待できそうだ。
魚処ちどり丸
住所:大分市府内町1丁目1-15 府内センタービル1F
HP:なし