釣り場でのお昼ご飯どうしてますか? コンビニのオニギリもしくはお弁当……これ定番、当たり前。寒い季節なら、お湯を沸かしてカップラーメン。まあ、そんなところだろう。しか~し! 釣りを、アウトドアを、もっともっと楽しくするためにHEATスタッフは考えた! 釣り場で鍋を食ったっていいじゃないか!
ガシラをねらって、あわじ交流の翼港へ!
2月20日、HEATスタッフDとCは淡路島北部の東海岸、大阪湾に面した「あわじ交流の翼港」にやってきた。超低水温の時期でも何とか釣り人にアタリを送ってくれる我らがアイドル! ガシラ(カサゴ)を釣るのが目的だ。翼港は2000年に開催されたジャパンフローラ2000(淡路花博)への海上アクセス、高速船発着港として造成された人工島で、現在は海の駅として営業を続けている。港内の桟橋は釣り禁止だが、それ以外は釣りが可能。島の周囲は手すり付きの護岸になっており足場も広く安全。きれいなトイレに飲料の販売機などもある人気スポットだ。
ゲートがオープンする午前8時を少し過ぎて入島。事前情報によるとガシラは小さいが釣れているという。潮流が速い場合は護岸の際、潮が緩くなったらチョイ投げで少し沖、敷石のカケアガリ付近をねらうとよいという。東側の沖向き一帯は明石海峡に向かう速い潮が川のように流れている。これでは際を探るのも厳しいと判断、そこで潮がこの人工島に当たり左右に流れを分ける南端に移動。ここなら何とかなるだろうと、まずスタッフDとCはチョイ投げでねらうようだ。
2本のハリにアオイソメを刺して軽く投げる。しかし潮は見かけ以上に流れており投げた仕掛が安定せず根掛かりの連発。そこで下オモリ式の胴突仕掛を投げずに直下に落とし置き竿にしてアタリを待つ。下手に仕掛を動かすよりも、じっくり止めて待つほうが根掛かりのリスクも低いし、ガシラといえども動きが悪い低水温期は、じっとしているエサのほうが食いやすいはず。
チョイ投げよりも胴突で直下狙いがマル!
効果的だった仕掛は釣り場直行便シリーズ『ちょっと底までコツコツ行こう!』のハリ6号のタイプ。オモリ5号がセットになっており道糸を結べば、すぐに釣りができる。1本バリで長さが5cmのエダスは幹糸30cmの間で移動が可能でポイントやターゲットによって位置を変えられるが、翼港の護岸際の底は起伏がそれほど大きくないためオモリから5cmほど上にセット。水温が低くガシラもあまり底から離れないだろうから……という読みが当たった。
底に着けたオモリを少しずらせながら軽くトントンすると、ところどころに少し深い窪みがあり、そこに仕掛を落ち着けて置き竿にしアタリを待つと、竿先がプルプル、クンクンと震える。これで何とかガシラを釣り上げることに成功した。大きくても15cmそこそこだったが……。
エサはアオイソメのほか、サンマの切り身、加工オキアミを使用したが、唯一アタリが出たのが加工オキアミで、マルキューさんの『くわせオキアミスペシャル』Lサイズだった。パッケージに記載されている「ウルトラバイト・アルファ フェロモン系特殊誘引剤配合」が効いたのかも?
さあ鍋、ナベ、おなべ!
でも翼港は火気の使用が禁止なので場所移動
お昼時になったので、いよいよ鍋! この場で! といきたいところだが実は翼港では火気の使用が禁止されている。そこで場所移動。国道28号を南に向かった佐野新島は北端の防波堤へ。ここでもガシラねらいの仕掛を置き竿にしてアタリを待ちつつ料理開始!
ガシラのウロコを包丁の刃先で丁寧に取ってから腹を開きエラごと内臓を抜き取り海水で洗う。ガシラ以外の具材は白菜、春菊、エノキタケ、シメジ、彩り用のニンジンなど、お好みで。具材がひたひたになるまで水を注ぎ火にかける。カセットコンロは家庭用なので風は大敵。アルミガードの風よけで三方を囲えばOKだ。
味噌だけで抜群!ガシラのエエ出汁効いてます!
調味料は合わせ味噌オンリー。「出汁はガシラから出るに違いない!」と期待して、あえて使用せず。鍋にフタをして一煮立ちしたら火を止め味噌を適量。お箸で味噌を溶きフタをして再び弱火で煮立たせれば、もう食べごろ! 「淡路島ガシラ鍋」が完成。具材多めのガシラ味噌汁という気がしないでもないが、ばっちりガシラの出汁が効いているし身もほくほく。「めちゃ旨い!」とスタッフDもCも、具材も汁も余さず食べ尽くして釣り場を後にした。ん? 佐野新島でガシラは釣れたかって? それは言わないことにしておこう。
※最後にご注意。余った汁などは海に流さず、使った鍋や食器も現場では洗わず汚れを拭き取るだけにして自宅に持ち帰ろう。あくまでエコに決めるのがHEAT流だ!