司会:「さて問題です。1958年創業、1974年には「小アジ専科シリーズ」を発売した株式会社ハヤブサですが、一体何の会社でしょ~か?赤の方お答え下さい。」
赤:「釣り鈎・仕掛の製造メーカー!いや、ルアーもアパレルも扱うメーカー!」
司会:「そのと~り。」「正解された赤の方、何番?」・・・
さて上記は冗談としまして(笑)、皆さんは当社にどの様な印象を持たれているだろうか?「釣り鈎・仕掛」を扱うメーカー?「ルアー」を扱うメーカー?「バスフック」のメーカー?「アパレル」のメーカー?「磯・へらブランド」を扱うメーカー?・・・。時代の流れとお客様のご要望、そして釣り文化の深化を追い求める我が社は、現在数多くのジャンルを守備範囲とし、それに伴う多くのブランドと製品を扱っている。まだまだ大手総合メーカーさんの足元にも及ばないが、過去に比べると、そのラインナップは格段に増加の一途をたどっている。
そんな中、果たしてお客様は当社にどの様な印象を持たれているのか、また、世間的に見てどれ位なのか、社内で働かせて頂く身としては非常に気になるところである。
人は何かの物事や自分以外の人物を捉える際、その「外観・外見」や「動向・しぐさ」、「話の内容」といった「情報」から、自分なりの尺度にしたがってイメージを形成していく。いわゆる「第一印象」である。当社への印象も恐らく何かしらの「情報」を皆さんに読み取って頂いた結果、それぞれの「第一印象」が決まり、それぞれの当社に対するイメージを持って頂いているのではないだろうか。
人の「第一印象」を決める判断要素は主に、「視覚」「聴覚」「言葉・話す内容」の3つであると言われ、我々人間は魚と違い、目でモノを見ることを得意としているため、55%の判断を「視覚」に頼っていると言われている。(「聴覚」は38% 「言葉・話す内容」は7% だそうだ) また、その判断に要す時間は、(環境や条件、時代によって異なるようであるが)3秒から10秒ほどだそうで、非常に短い時間の中で、物事への目利きを行っている。更にその判断において、何を判断しているかと言うと、動物としての本能に従い「快・不快」や「好き・嫌い」などを通して、その安全度を見ているそうだ。
恐らくお客様は、店頭での当社の製品パッケージの「見栄え」や製品の「ハード情報」、釣り雑誌や動画から受ける「印象」、当WEBサイトの「デザイン」、釣り場での「釣果」等、様々な情報を総合的、感覚的に捉え、当社へのイメージを形成して頂いていると想像できる。しかし、社内にいる我々社員はと言うと、外部からの客観的な情報が無く、日々過ごしている職場や現場で感じた主観的な情報を頼りにする他無い。また、常に「売上目標」や「シェア獲得」と言った市場競争の真っ只中に身を置いているため、なかなか自信を持ってポジティブな印象を持つことが出来ない。
「ハヤブサはやっぱり仕掛メーカーでしょ」と言う者もいれば、「いやいや最近はルアーやアパレルの印象もついてきたよ」と言う者もいる。また、「どこどこで当社の○○が売れている!! だから○○は他社よりも強い」と強気の者もいれば、「いやー、大手さんのシェア率の方が上でしょ」と弱気な者もいる。正直、正確な統計データが取れていない当社としては、その真実は分からないまま、常に不安と猜疑心とが交錯している。
インターネットが普及した現代、その承認欲求とも呼べる不安を少しでも和らげるために、皆さんは自分の名前を検索エンジンで調べたことは無いだろうか?中小企業に属す我が社について、業界の中でも「多少は認知されているのではないか?」「いや、認知されていて欲しい」という私の願いと共に、果たしてどの「程度」世間から注目され、検索にヒットするのか、実は一定期間調べてみた。
当社に関連するワードとして、「ハヤブサ」「はやぶさ」「hayabusa」「ハヤブサ 釣り」「hayabusa 釣り」の5つを設定し、Googleで検索してみた結果は下記の通り。実数は生々しいため、各ワードの比率をまとめたものだ。
結果を見ると、恐らく当社を限定できるであろう「ハヤブサ 釣り」を「1.0」とした場合、各検索ワードとの比較をすると、「はやぶさ」「hayabusa」の割合が「8.5倍」「41.2倍」と大きく、一瞬喜びそうになったが、実は該当のワードでは、衛星「はやぶさ」やプロレスラーさん、オートバイなどが同時にヒットし参考にならない数値であった。と言う訳で、それらと比較すると、「ハヤブサ 釣り」は少々寂しい結果と言える。 (※表の”平均値”箇所を参照)
また、各検索ワード内での調査タイミング同士の比較を見ると、「はやぶさ」の昨年12月上~中旬の値は、その平均値を大きく上回るものであるが、ロケット打ち上げのタイミングだったようで、非常に世間から注目されていたことが伺える。(はやぶさ2打上げ再設定12月) やはり一般メディアで取り上げられる情報は凄まじい。。。
同様に日々統計を取っている当社WEB「アクセス解析」の中で、(資料は掲載していないが)昨年当社WEBサイトを訪れて下さるお客様が、どの様なワードでサイトへ辿り着いているのかと言うと、先述の「ハヤブサ」に次いで、「FINA(=フィナ)」「フリーノット」「鬼掛」など、ブランド名が注目のワードとして上位に上がる。また、その他のワードとしては、「仕掛け」「ジギングサビキ」「フリースライド(=無双真鯛フリースライド)」「光電子」「乱舞」「喰わせサビキ」等々、日頃から皆さんにご愛顧いただいているジャンルやワードが見受けられた。
当社主力の製品群がお客様にしっかりと認められ、注目されているモノとして印象が残っているのだと「ホッ」とした結果であった。
決して大きな市場でない「釣り業界」ではあるが、釣りを愛好する(我々を含め)多くのお客様のコミュニティとして、そして、趣味と言う心のオアシスとして永続的に続けていくための努力は欠かせない。まだまだ当社ハヤブサの力は小さなものだが、逆に「伸び代」が大きいのも事実。釣りジャンル、製品ジャンルに囚われること無く、釣り人であるお客様の要望に応えていく。そうすることで、製品・企業共に信頼され、愛され続ける「誰もが知る釣具メーカー」を目指したい。それが広報担当の小さな夢なのである。。。
頑張ります!
※本文は都合により脚色を交えております。ご了承下さい。