雨はどこに行った??
夏にかけて最盛期!剣崎沖「梅雨イサキ」釣りの魅力!

今年(2025年)は春の期間があるんだかないんだか分からない、不思議な春のスタートとなりましたが、気付けば梅雨の季節に突入(そしてあっという間の梅雨明け!?)。季節感がやや例年とは異なるものの、ひとまず梅雨時期といえば…そう、「梅雨イサキ」です。
今回は雨にも負けず、いやむしろ天候を味方につけた(?)、剣崎沖での釣行の模様とともに、梅雨イサキの楽しみ方をお届けします!

「梅雨イサキ」とは何なのか?

脂が乗った梅雨時期のイサキ

梅雨イサキとは、梅雨時期(6~7月ごろ)に旬を迎えるイサキのこと。この時期のイサキは産卵前で脂が乗り、積極的に捕食を行うため、釣り味・食味ともに最高の状態になります。アングラーにとっては毎年恒例、心待ちにしているイベントでもあります。

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美味しいイサキを求めて剣崎沖にたくさんの釣り船が集まります

イサキをねらって松輪漁港から出船

先日イサキ釣りに出掛けた際、神奈川県は松輪漁港の一義丸さんにお世話になりました。マダイやカワハギに強いことで知られる老舗の船宿ですが、旬のターゲットであるイサキにも精通しています。
また、当港には広々とした駐車場があり、ワラサ釣りシーズンなどには多くのアングラーで賑わう人気の港です。

梅雨イサキねらいにおすすめのタックル

タックルセッティング

一義丸さんでは、50号のプラビシが指定されています。そのため、50号負荷前後のロッドが必要です。調子は7:3が基本とされていますが、柔らかめの5:5や、硬めの8:2を選ぶ方もいて、意外と自由度が高い釣りでもあります。

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柔らかめのゲームロッドで楽しみました

私が今回使用したタックルは以下の通りです。
ロッドは衝動買いの訳あり品ですが、必要十分。リールはお馴染みの万能選手・オシアコンクエスト。信頼度抜群です。

【参考タックル】

●ロッド

リーディング スリルゲーム 73M-195・Y(ダイワ)

●リール:

オシアコンクエストCT 300HG(シマノ)

●ライン:

PE 2号

●リーダー:

フロロカーボン 5号
※細めでもよいのですが、安心感重視でやや太めにしています

なお、タナが浅く指示されるこの釣り(12~17m)では、電動リールは不要です。ベイトリール+マーキング付きPEラインでタナを取るのが理想です。カウンター付きでなくても十分対応できます。

使用仕掛

船宿仕掛としてハヤブサ製1.75号ハリスの仕掛も販売されており、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

【参考仕掛】

●仕掛

ウイリー付きのもの
海戦イサキ・アジ ツイストケイムラレインボー&から鈎2.5m 3本鈎

テンビン

30cm

クッションゴム

1.5号・30cm(バラシ対策に必須)

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船宿仕掛もハヤブサ製でした

釣り場(ポイント)と釣り方

剣崎沖の特徴

神奈川県・三浦半島の南東部に位置する剣崎沖は、関東エリア屈指の好釣り場。海底地形の変化に富み、通年でさまざまな魚種をねらえるフィールドとして知られています。とくにマダイ、ワラサ、カワハギなどが人気ですが、梅雨時期のイサキも見逃せません。

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お隣の常連さん。撮影許可といろんなお話ありがとうございました

釣り方

イサキをねらう釣り方は、いわば「ルアーに近いエサ釣り」といった感じ。コマセを撒いて待つのではなく、コマセの煙幕の中で仕掛を細かく動かし、誘って釣るスタイルです。待っているだけでは釣果は伸びません。実際、竿頭の方も「掛けていく」釣りで好釣果を得ていました。指示ダナは12~17m。タナの模索が釣果を左右します。

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置き竿にしていたらかわいいゲストが顔を出します

釣り座と釣果の関係

釣果を左右する要素の一つとして、意外と侮れないのが「釣り座の位置」。コマセ釣りで、かつ潮流の影響も大きいため、釣り座が2m違うだけで釣果が激変することも珍しくありません。船尾がよい日もあれば、隣の船では船首ばかりが釣れているなど、本当にその日次第。これもまた面白さの一つです。

美味しいイサキの楽しみ方

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今回は釣果に恵まれました

連日好調のイサキ釣り

今年のイサキは好調で、トップ釣果200尾超えの日も。当日も「絶好調」とまではいきませんでしたが、数釣りを楽しむことができました。20cm以上の良型で脂ノリも抜群! なお、釣り上げたら船上での血抜きは必須。しっかり血抜きをすることで、持ち帰ったあとも臭みのない美しい白身を楽しめます。

暑さ対策について

梅雨時期とはいえ蒸し暑い日が続くため、熱中症対策はマスト。昨年まではネックリングを愛用していましたが、今年は空調服を導入してみました。常に風が当たる感覚で快適さが段違い。水分補給と合わせて、夏釣りの相棒となりました。

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空調服は暑さ対策によいですよ

絶品!イサキの白子和え

釣り人の特権といえば、やはり「釣りたての魚を刺身で食べる」こと。イサキ料理でイチオシなのが「イサキの白子和え刺身」です。

作り方は以下の通り。

  • ①イサキを3枚におろし、少し厚めの刺身にする
  • ②白子を5分ほど湯通し(お好みで火加減調整可)
  • ③氷水で冷やしたあと、白子を包丁で叩いてペースト状に
  • ④白子と刺身を和えて完成!
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今回試しに作ってみたイサキの白子和えは大成功でした

濃厚でコクのある味わいに、私はすっかりハマってしまいました。こういう“釣り人だけの贅沢”があるから、釣りはやめられませんね。

今年の剣崎沖・梅雨イサキは抜群の仕上がりでした。釣って楽しく、食べて美味しいイサキ。ぜひみなさんも、機会があればご馳走をねらいに出掛けてみてはいかがでしょうか?


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レポーターREPORTER

たきがわ
プロフィール:たきがわ
ワカサギからマグロまで、潮の向くまま気の向くままに突っ走る3児のカミナリ親父。船のエサ釣りメインですが、節操なく流行りの釣りに手を出しています。本業であるSEの仕事もそこそこに、週末は最高の食材を求め釣りに出掛けています。