船釣りのはじめ方 【船釣りデビューのアドバイス】
出船までの準備&便利アイテムを紹介

日頃、堤防そのほかのオカッパリをメインに釣りをするなかで、「沖に出ればもっと大物が…、もっとたくさん釣れるのになぁ」なんて思ったことはありませんか? 釣り人として「もっと釣りたい」欲が生まれるのは必然です。とはいえ、船に乗るには道具や釣り方、そもそも船の乗り方さえも分からず、少々ハードルが高いのも事実。そんなモヤモヤを抱えつつ次のステップアップを夢見るアングラーに向けて、経験豊富なHEATライター陣が優しく指南してくれる当「船釣りのはじめ方」企画。
第9回目の今回は、岸本さんが船の予約から出船まで「船釣りデビューまでの段取り」についてアドバイスしてくれます。

オカッパリの釣りがある程度慣れたころ、そろそろ船にも乗ってもっとたくさん魚を釣りたい! なんて思いを抱く方も多いハズ。とはいえ、いろいろ不安がありその一歩を踏み出せない…というのが現状。そんな不満を解消すべく、準備や段取りについて、はたまた便利なアイテムについても丁寧に解説してくれていますよ。

まずは船で釣りたい「釣りモノ」を決めよう

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最初に釣り船に乗りたいと思うキッカケは、やはり数が釣れることと、オカッパリでは釣れない魚を釣りたいと思うことからではないでしょうか。

船は釣りモノがオカッパリと同じでも釣り方は全く違います。船の場合、基本は真下に落とす「バーチカル」な釣りで水深もあるため、使うオモリなども全然違うのです。オカッパリと同じタックルや仕掛では釣りが難しいので…、持っていない場合はレンタルをオススメします。
また、オカッパリはキャストすることが多いので、これまたタックルが全然違います。スピニングタックルよりもベイトタックルの方が扱いやすいでしょう。

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このように、タックルの違いがある船釣りですが、まずは「何を釣りたいか?」釣りモノから決めましょう。釣りモノが決まれば、次はねらった魚を釣らせてくれる釣り船を探す必要があります。
行きたいエリアとねらう魚をもとにインターネットで釣り船を探し、釣り船のサイトを要チェック! 使う仕掛やタックル(場合によってはレンタルの可否)を確認し、釣行予定日に予約を入れればOKです(予約はインターネットもしくは電話から)。タックルや釣り方に決まりもありますので、レギュレーションをしっかり確認しておきましょう。

乗りたい船について調べよう

一般的に船の料金は乗船している間の時間に比例していると思われます。

関東ですと、朝からお昼ごろまで3時間程度の半日船で約6000円前後、6時間程度楽しめる1日船で約12000円前後かと思います。
(私は遠征釣りをしたことがありませんが)伊豆方面などに行くと、夜中の1時出船で16時帰港といったプランもあるようで、料金は30000円前後するそうです。島周りのカンパチやイシナギなどの大物をねらう釣りとのことで、いつかは私も行ってみたい釣りモノです。

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船について調べる際、駐車場も確認しておくとよいでしょう。有料の場合も多く、500円から1000円ぐらいかかるとことがあります。突然の出費に困らないようにしておきましょう。また、駐車場から出船場所が離れている釣り船もあるので、事前に確認しておくことが大事です。

予約の際、ついでに教えてもらえるようであれば釣りをするポイントも聞いておくとよいでしょう。根周りなどを釣る魚の場合、仕掛をロストすることも多いので、予備の仕掛を持っていく必要もあります。

また、前述した通り、釣り船のサイトがあるようであれば、推奨の仕掛が載っていると思います。乗合船はいろいろな方たちと一緒に釣りをするため、オマツリ回避の意味でオモリの号数を指定していることがよくあります。確認は重要ですよ。それらを確認し分からないことがあれば、電話で尋ねるのが早いと思われます。
ただし、なかにはホームページのない釣り船もあるので、初めのうちはサイトの作りがしっかりした釣り船の利用がオススメです。

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予約は遅くても前日の夕方までが基本
天候を確認し確実な予約を!

釣り船の予約の基本は前日の夕方までです。早いに越したことがないと思いますが、釣りは自然相手ですので天候に左右されることもあり、天気予報を確認しながら確実に予約するのがよいでしょう。初めての場合は、できるだけ風のない凪の日がオススメです。

天候が荒れているとなかなか釣りに集中できません。初めての船釣りをどれだけ楽しめたかが船釣りデビューでは大切です。今後の船釣りライフを左右するといっても過言ではないので、初めての船釣りの日の天候は重要だと私は考えています。

釣行当日は時間に余裕を持って準備を!

釣り当日の流れですが、たとえば朝5時に受付開始で6時に出船する場合、受付の30分前(4時半)には港に到着しておきましょう。
ミヨシやトモの角を取りたい場合やトイレに近い場所、船長のそばなど、場所を指定したい場合は、早めに行かないと釣り座が取れません。釣り座は早い者順が基本の場合が多いのです(抽選で決める釣り船もあります)。初めての方は船長のそばがオススメですよ。

私はギリギリまで寝たいため(笑)、受付直前に港入りし、受付をしてから船の上でタックルを組むようにしています。5時に受付を済ませば出船するまで時間に余裕があります。30分の間に手早く準備を済ましてしまいましょう。

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また、船酔いしやすい方は事前に酔い止めを服用するのもお忘れなく。オススメの酔い止め薬は「アネロン」です。出船時間の30分前に服用するとよいでしょう。ちなみに、服用すると眠くなることがあるので、帰りに運転がある場合は十分注意してください。
船酔いは前日の体調にものすごく左右されますので、前日はしっかり睡眠を取り、夜の食事もあまり脂っこくない消化のよいものにするなどの配慮も必要です。

船釣りにあると安心な便利グッズ

ところで、船釣りでは日焼け止めは必須! 日焼け止めを忘れると肌にダメージが多くなり、歳をとった際のシミが心配…。同様にサングラスも必須(偏光サングラスであればなおよい)アイテムの一つです。私は「オーケー光学」のサングラスを愛用しています。
船の上は紫外線がとても強く目に大ダメージを受けます。もちろん目の保護だけでなく、偏光サングラスであれば海の中も鮮明に見え一石二鳥です。

そして、クーラーボックスも大事なアイテム。私の場合極力荷物を少なくしたいので、10Lのクーラーボックスのみを持参します。それに飲み物と氷を入れて、釣り終わりに魚を持ち帰るようにしています。そうすることで1つのクーラーで事足りるので、とてもオススメです。

さらに、買い物カゴも便利アイテムの一つ。荷物をまとめて入れて運べるので便利です。買い物カゴにカットした塩ビパイプを付ければロッドホルダーにもなり、カスタムすればより移動の際に楽でオススメです。

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オカッパリでの釣りから船釣りにステップアップしたい方は多くいると思います。なかなかその一歩を踏み出せないかもしれませんが、沖での船釣りを覚えると、また新たな発見があるハズ! ぜひ釣りの楽しさや釣りの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

レポーターREPORTER

岸本 真彦
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
インスタグラム:
@saizokh (URL: https://www.instagram.com/saizokh/)