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釣り初心者の方におススメする釣りの一つにマハゼをねらった「ハゼ釣り」があります。かんたんに釣れる魚ではありますが、大会なども開催されており、奥深さのある釣りです。シーズンとしては6月から12月上旬と比較的長い期間釣ることができ、秋ごろになると20cmを超える大物も釣れます。
今回は釣具店「フィッシング遊」主催のハゼダービーで優勝経験(2度優勝しました)のある私が、誰でもかんたんに始めることができるハゼ釣りのイロハについてお届けしましょう。
用意するもの
ハゼ釣りに必要な道具は、ザっと以下の通りです。
- ●竿:釣り竿(オモリ3~10号を投げられるもの)
- ●リール:スピニングリール(2000番~3000番)
- ●ライン:ナイロン 2~3号
- ●オモリ:天秤3~10号
- ●仕掛:ハゼバリの仕掛
- ●エサ:アオイソメ、イシゴカイ
- ●そのほかのアイテム
- ・エサ箱
- ・ハサミ
- ・トング
- ・クーラーボックス(保冷剤、ジップロック)
- ・ライフジャケット
投げ釣りでハゼをねらう場合、釣り竿はオモリのサイズに合わせて選択します。ハゼ釣りの場合は15mほど投げることができれば十分なので、5号を目安に選びます。竿のタイプは振り出し式から2ピース(並継竿)などさまざまですが、とくに気にする必要はありません。
リールはスピニングタイプの2000番から3000番がちょうどいいと思います。ラインの太さと長さによって選択しますが、ナイロン2.5号、100mを巻くことのできる容量が目安になります。ラインはナイロン、フロロ、PEなどさまざまなタイプがありますが、初めての釣りであれば安価で扱いやすいナイロンがおススメです。ラインが太すぎると強度はありますが飛距離が落ちてしまうので、オモリに合わせた適切な太さを選びましょう。
釣り竿、リール、ラインの選択で悩んだ場合はすべてがセットになった商品もあります。バランスを考えて作られているので、すぐに始めたい方にはおススメです。
オモリは天秤を使用します。号数は3号から10号のサイズが適しています。これ以上重くなると、ハゼがエサを食べたときのアタリが竿先に伝わらなくなってしまいます。逆に軽すぎると遠くに投げることができないので注意してください。
仕掛はハゼバリのモノを使用します。1本タイプ、2本タイプがありますが、初めての方には1本タイプをおススメします。2本タイプは操作が難しく糸絡みする可能性が高いからです。釣果にはそこまで影響しないので気にしなくて大丈夫でしょう。
私はハゼのサイズに合わせたハリを使用したいので、サイズが異なる2種類(7号、9号)の仕掛を用意しています。また、オモリと仕掛があらかじめセットされている商品もあるので、ハリのサイズが異なるものを2セット用意していくのも1つの手段です。
エサ箱はアオイソメ、イシゴカイなどの生きエサが脱走しないために使用します。主にプラスチック製、木製のものがあります。形状と材質で使い勝手がいいものを選んでください。
エサはアオイソメかイシゴカイをメインに使用します。エサが長持ちするのはアオイソメですが、ハゼバリに対して太過ぎるので、9号以上のハゼバリに適しています。イシゴカイはすべてのハリに使用できるので、初めての釣り場にはこちらがいいでしょう。
ハサミはライン、エサを切るときに使用します。小型のものが使いやすいです。また、トングは魚をつかむときに使用します。ハゼの場合は一番小型のタイプがちょうどいいですね。
クーラーボックスは魚を持ち帰る場合に用意します。ジップロックがあると魚でクーラーボックスが汚れないので、後処理が楽になります。
そして最後に、ライフジャケットは安全のために着用しましょう。着衣式、腰巻タイプなどさまざまな種類がありますが、堤防から釣る際はとくに規則はありません。安全性を重視するのであれば、国が定めた規格を満たすTYPE Aのライフジャケットがベストです。
釣れる場所
ハゼは河口の汽水域で釣れます。底質は砂地がポイントです。
ポイントがよく分からない場合は、近くの釣具屋さんでハゼが釣れるポイントを聞くのが一番確実です。また、SNSで釣果情報を検索すれば、その時期に釣れている魚が分かるので、ターゲットを決める際にはSNSの情報も参考にしてみてください。
釣り場での準備
タックルと仕掛をセットする
竿を組み立てる
初めに竿を組み立てます。ラインを通すガイドが一直線になるように固定してください。また、差し込みが不足すると竿が折れる原因にもなるので、注意しながら行いましょう。
リールを竿に取り付ける
竿にリールを取り付けます。取り付ける向きは、ガイドがある側にラインが出せるようにしてください。
リールのライン(糸)を竿のガイドに通す
リールからラインを出して竿のガイドに通します。リールのベールを起こし、リール側のガイドから1つずつラインを通していきます。通し忘れたガイドがあると、ラインが切れるので注意してください。
ラインに天秤を結び付ける
ロッドの先端(穂先)に通したラインの先に天秤(オモリ)を結び付けます。天秤に対して垂直になるようラインを結びます。
天秤に仕掛を結び付ける
天秤に仕掛を結び付けます。天秤に対して直角になるよう仕掛を結びます。ラインと平行に結ぶと糸絡みの原因になるので必ず離してください。
ハリにエサを付ける
ハリにエサを付けます。イシゴカイの頭からハリを刺して胴体に貫通させます。1匹全て付けるとエサが大きすぎてハゼがハリにかかりません。そこで、ハサミで半分にカットします。
アオイソメを使用する場合も同様に、ハリ先から2cm程度出るようにカットします。魚の活性が低い場合は長いエサを付けて、活性が高い場合は短いエサを付けると釣果が伸びますよ。
ハゼ釣りにおける一連の動作
リールのベールを起こす
リールのベールを前に押し倒して(起こして)ラインが出る状態にします。次にラインを竿を握っている方の指で押さえます。私は人差し指に引っ掛けています。
仕掛を投げる(キャスト)
投げたい方向に竿を振ります。身体の後ろから前に振る途中、振った竿が頂点(頭の上)にきたタイミングで、押さえているラインを放してください。タイミングがずれると投げたい位置からずれ、上に飛んで行ったり足元に落ちてしまうので、練習して感覚をつかむようにしましょう。
ベールを戻す
投げ終わったあと、仕掛が海底に沈むまでリールからラインが出ます。止まったらリールを元の状態に戻します(=ベールを戻す)。この操作を忘れるとリールを巻いてラインを回収することができません。
ゆっくりとリールを巻く
ゆっくりとリールを巻いて仕掛を手前に寄せてきます。ハンドルが3秒に1回転するペースです。竿先に仕掛がゴツゴツと海底を転がる感覚があれば大丈夫です。早く巻きすぎると仕掛が海底から離れてしまいます。
ハゼは海底に生息しているので、必ず海底を探れるようにしてください。
フッキングする(アワセる)
リールを巻いていると、途中で竿先に引っ張られる感覚があります。これはハゼがエサを食べている際の感覚(アタリ)です。アタリがあれば竿先を1mほど素早く上げて、ハリをハゼの口に引っ掛けます。成功するとハゼが泳ぎ回る感覚が伝わってきます。
素早く巻き取る
ハリに掛かったハゼは暴れるので素早くリールを巻いて回収します。途中でラインが緩んでしまうとハリから外れやすくなってしまうので注意してください。
ハゼは唐揚げが美味しい!
最後にハゼの食べ方です。サイズにもよりますが、10cm以下のハゼであれば、そのまま唐揚げ粉をつけて油で揚げるのがおススメです。それ以上のものになるとウロコと内臓を処理して煮付け、天ぷら、刺身が美味です。生命力が強い魚なので、生きているときは氷水で締めてからさばくとよいでしょう。
ハゼ釣りの魅力は身近でお手軽なところにあります。休日にまったりと釣るもよし。隙間時間を使ってサクっと釣るもよし。そのなかで、竿やリール、仕掛、アクションなどに工夫を凝らせば釣果は増え、きっと奥深さを感じることができると思います。
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レポーターREPORTER
東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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