料理長ナオが魚のさばき方教えます! 熊本天草の筏でタイラバ!?
美味しいマダイを釣って料理してみた!

こんにちは!
今回は、友人行きつけのおすすめ釣りスポット! 熊本の天草にあるマダイがねらえる筏へ行ってきました!

「筏釣り」と聞いて、ダゴチンやうき流し釣りを想像していたのですが、筏からのまさかのタイラバ!? 結果的に楽しく良型マダイたちに出会うことができたので、釣りから料理までをレポートしていきたいと思います!

いざ釣行へ!まさかの筏でタイラバ!?

お誘いしてもらった際「筏」と聞いていたのですが、準備の段階で「テンヤやタイラバの準備で大丈夫」と伝えられ、内心「ハテナ(?)」が浮かんでいました。通常、筏は水深15~25m程度しかなくダゴチンやうき流しのイメージが強かったためです。

前日、夜中の1:00過ぎに自宅を出発したのですが、港に到着したころにはもう明るくなっていました。到着早々、船に荷物を積み込みいざ出船!
筏は4箇所横並びにあるらしく、定員はそれぞれの筏に6名ほど。12名ほどの釣り人を船長ご夫妻が案内してくれました。それぞれの筏へ次々と降りていき、私たちグループは一番瀬より遠い筏へ。「近くに養殖マダイの生簀(いけす)があるよ」と聞いていたのですが、着いてビックリ! まさにその養殖マダイの生簀が本当に目の前に並んでいたんです!
移動の船でびちょ濡れになってしまい、まだまだ気温が低く凍えながらも、大きな生簀を目の前にした筏からのノンビリとした景色に癒されました。

01_ 筏の前の養殖生簀

今回ご一緒した方の中には釣りを始めて間もない女性もいて、「今日は初めてのマダイを釣る!」と意気込みを聞いていたので、できる限りのサポートしつつ準備を整えました。まずはテンヤにエビエサをつけてのスタートですっ!!
隣で釣りを始めてもらいながら自分の準備を整えたら、いざ投入!! そこで2つ目のビックリ! 深さが35~45mほどもあるんですっ! 筏釣りのイメージが本当に覆りましたっ!

02_ 筏で釣る

しばらく釣りしていると潮も速く、65gほどのテンヤでは巻き上げるたびにどんどん流されてしまいます…。そこで、ルアーをテンヤからタイラバ(ハヤブサのフリースライド)90gにチェンジ。同行者の方の仕掛も同様にチェンジし、釣りすること数分……。同行者の方に待望のヒットが訪れました!!
よく引き、よく叩いていたのでマダイだと確信し、また横からできる限りのサポートしつつ、上がってきたのは45㎝ほどの丸々した桜ダイでした!

モチベーションも上がり、自分もタイラバを巻き巻きしていると…、きてくれましたっ! 綺麗な熊本産のマダイ! 着底からつつく感覚があり、粘り強く誘って乗ってくれたこの1枚! 今まで、釣ったり仕入れたりたくさんのマダイを料理してきましたが、断トツで一番好きなのが熊本産のマダイなので、自分の手で釣れて凄く嬉しかったですっ♪

03_ 熊本産マダイ釣果

釣れた魚は、魚籠(ビク)を無料で貸してもらえるのでそちらに入れ、生かしたまま釣りを続けることができます。納竿時に筏上で締めて持ち帰りましたよ。そして帰りは心も空も晴天っ! 天草のよい景色楽しみつつ、道の駅などに寄りながら帰宅し、楽しい釣行はお開きとなったのでした~。

08_ 綺麗な風景と青空

釣った魚を料理

09_ アラカブの煮付け
アラカブは小さいながらも煮付けで美味しくいただきました

今回釣れたのはマダイと小さめのアラカブ。アラカブは煮付けにして美味しくいただきました。小さいながらとても美味しかったです。
そしてマダイは、エラや内臓を取り出したあと2日寝かせて調理しました! 寝かせる際はキッチンペーパーとラップを使い、家庭用冷蔵庫のチルド室にて寝かせておきました。内臓と血合いを取ったあとの部分にはしっかりとペーパーを詰め、水分を吸収させましたよ。

10_ キッチンペーパーとラップで寝かせる

3枚におろしていく段階で脂乗りと身の引き締まりを実感っ! さすが熊本産マダイっ! 中骨部は写真のように骨の継ぎ目、関節部分に出刃包丁をうまくいれると、かんたんに切れます。こちらはまた後日、お吸い物にしていただきました。

13_ 関節部分に刃を入れる
中骨を上手く切るコツは、関節部分(骨の継ぎ目)に刃を入れること

アラ部分は小分けにし、こちらは同行者さんのご両親へ。アラ炊きで美味しくいただいたそうです。
そして身の部分はお刺身に。しっかりとした身に脂が乗って甘いお刺身。やっぱり熊本産のマダイはとっても美味しいですね~!

17_ マダイの刺身
アラは小分けにして同行者さんのご両親に。そして、本命の身はお刺身に。さすが熊本産のマダイは脂がのっていて甘くて美味しい~!

天草の筏でのマダイ、フリースライドでのタイラバ! 釣って楽しい、食べて美味しい釣行となりました! ぜひみなさんも九州に来られた際には試してみてください♪

天草の筏釣りから数日後…余談

29_ ヤマメの塩焼き

余談ですが天草での筏タイラバから数日後…。解禁になっていたものの行けていなかった「ヤマメ釣り」に大分へ。こちらも、数は少ないものの丸々としたヤマメをGET。
海の魚とは違い細く繊細な骨をしているので、釣具店さんで購入した魚用バサミでさばきました。エラと内臓を取り除き、血合いをしっかりと洗い流したのち、料理酒を浸したペーパーに1時間ほど包み冷蔵庫で保管。そして塩をうって家庭用のグリルへ。片面6分、計12分ほど中~強火で焼き…こんがり焼けたら、皮目はパリパリ、身はホクホクのヤマメの塩焼きの完成!! 食べやすかったようで、子どももペロッと食べてくれました。

30_ ペロリ
子どももペロリと食べてくれました~

そしてまたまた余談ですが…。
佐賀県松浦へ「エギング釣行」にも出掛け、同行者がキロUPのアオリイカを釣り上げてくれましたっ! こちらも、お刺身や沖漬けにしてからユッケ風でいただくなど、その美味しさを堪能させていただきましたよ!

31_ アオリイカ
32_ アオリイカのユッケ風
佐賀県産のキロUPアオリイカはユッケ風に

今回の記事、長くなりましたが猛暑前の釣りのハイシーズン、釣るのも食べるのも、海川問わず楽しんでいきたいですね。また旬の魚を釣った際にはレポートしていきたいと思います。
みなさんもご安全に釣りを楽しんでくださいね♪


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レポーターREPORTER

高木 菜緒
プロフィール:高木 菜緒
福岡県久留米市在住
新鮮とれっとれの魚をふるまう小料理屋を営んでいた経歴を活かし、自らも竿をにぎり玄界灘の魚たちと戯れる。釣り好き、呑み好き(?)、料理好きアングラー。