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始めまして! 横浜在住のエンチンと申します!! 釣り歴8年程ですがどうぞよろしくお願いします。
普段は東京湾、相模湾を中心に、「旬のお魚」を求めてあっちこっちに出向き船に乗っています。そうそう釣り歴8年というのは、「船釣り」を本格的に初めてということです。以前は「磯」や「海釣り施設」などで釣りをしていました。陸からの釣りもそれなりに面白かったのですが、自分の技量も乏しく満足な釣果を得た記憶があまりありませんでした…。
船に乗るようになったのは会社の先輩に誘われたのがきっかけ。そのときに引き味の強いカツオが釣れてしまい、それ以来、徐々に船釣りにのめり込んだのでした。
さて、そんなこんなで船釣りにハマった私。現在は「コマセマダイ釣り」をメインに楽しんでいます。ただし困った問題が一つ…。それは都会ならではの「駐車場問題」です。
やや唐突ですが、大好きな船釣りに出掛けるうえで気になるこの問題を解決すべく、思い切って手に入れたのが、便利な移動手段「クロスカブ50」というオートバイ。いわゆる原動機付自転車(50cc)とはいえ、見た目もスタイリッシュでカスタマイズ自由! そんなカブを活用してストレスフリーに船宿さんに通うノウハウを、身をもってお届けしようと思います。
さて本題、わたし流「バイクでGO!」とは?
先ほど少し触れましたがメインの釣りは「コマセマダイ」。タックルも大きめ、クーラーBOXも大きく、バッグ、バッテリーなどを合わせると当然移動は「車」です。ほとんどの方がそうであるように私も「車」が当たり前になっていました。しかし、毎回クーラーBOXが満タンになるわけもなく、ボウズなんてことも多々あります。また、住まいも東京湾が最も近く、金沢八景の船宿さんを頻繁に利用していましたがある問題点が…。それが「駐車場問題」です。
もちろんすべての船宿さんではないのですが、船宿さんそばの路地や駐車場が「狭い」「週末は混む」「料金が発生する」だけでなく、そもそも街中が混んでいるといったこともあり、最近は少し敬遠気味になっていました…(あくまでも個人の意見です)。
そこで、普段の利便性も考慮して思い切って購入したのが、50ccの原動機付自転車「クロスカブ50(ホンダ)」というワケです。
バイクで釣りって行けないのかな?
実は何回か「カブで釣りに出掛ける=カブ釣り」釣行を既に経験しています。しかし、釣りモノや季節でいろいろと課題が見つかり、その度に自分なりに工夫を凝らしてきました。また、釣れない日が続いていたこともあり、ちょっとリハビリ的に「LTアジ(ライトタックルアジ)」で癒されたいと、今回、以前何度かお世話になったことがある川崎の「中山丸」さんにカブで釣りに行ってみることにしました。
ズバリ! テーマは、「暑い時期のカブ釣りを体験する!」です。梅雨明け~初夏の季節における成功例や失敗例を自分のなかに蓄積することとしました!
ここはガレージ?いや、リビングです!
あまりにもカッコよくて新車で購入した「クロスカブ50」。いろいろと事情もあり、リビングを「ガレージ」にしてしまいました(笑)。もちろん家族の反応は「……」です。好きにすれば? 的な感じになっていますが、「旬の魚をたくさん釣って家族に振る舞う! そうすれば家族の冷たい視線も…」と自分のなかで勝手に納得させ「リビング」で作業をしているといった具合です。
当初はSNSなどでみなさんがいろいろと工夫を凝らしているのを見て、とにかく「カッコよく」したかったのですが、ふと気づいてしまいました。「市販のパーツでカスタムしたら、みんなと同じカブになっちゃうじゃん!」と…。なので少しでもオリジナリティを求めて、自分なりに「釣りカブ」仕様に仕上げたつもりです。といっても、見た目はいわゆる「カスタムされたカブ」といった印象でしょうか?
「LTアジ」の準備は、そんな(ガレージではなく)リビングでスタート。何回かバイクでの釣行もあったので、今回はこれまでの失敗から学んだ改善も含めての準備です。
まずはタックルボックス。実はこのクロスカブの荷台に積んである「ホムセン箱」は取り外しがワンタッチです。取り付けには相当苦労しましたが、よくよく考えると「LTアジ」のタックルボックス代わりとしてはかなりの大きさです。かえって邪魔になるのではと思い、その中に入る小型のタックルボックスを探し、船に持ち込むことにしました。小型のタックルボックスに仕掛などを入れて…それを「ホムセン箱」にインすると…ジャストフィット! しました。この段階でかなりの満足感です(笑)。
次は最大の問題、「ロッドの持ち運びをどうするか?」です。これは相当悩みました。
雑誌やネット動画などを参考にさまざまなことを考えましたが、結局、外部パーツを利用していろいろと後付けしよう! という結論に。100円均一で見つけたコレ! 丈夫なワイヤーにクッションを巻き付けたやつ(?)を2本使い、ロッドをぶら下げる形にしました。ロッドのしなりも手伝って、振動の大きいバイクには丁度よい感じです。
こうして楽しみながら、LTアジの準備を整えていきました。
いざLTアジ!
釣行当日。自宅からクロスカブに乗って30分程で「中山丸」さんに到着です。
前日からの雨もあり蒸し暑さも残っています。出船は7時からなのですが5時過ぎに着き、準備を開始。釣り座は運よく「右舷ミヨシ」に座ることができました。準備中はもちろん下を向いていますが、ふと空を見上げると「レインボー!!」しかもダブルで! 「いいもの見れた! 今日は爆釣間違いなし!」といった期待を胸に出船を待ちました。
出船すると30分程で釣り場に到着です。見慣れた「横浜港沖・ベイブリッジの外側」で釣りをスタートしました。
いつものようにコマセをみんなで撒き、撒き、撒き…。「ん? 今日も渋い?」悪い予感は当たるモノでなかなかアタリがありません。以前、船長に教わった秘密の仕掛も不発です。
そのあともしばらく、アジ独特の「ビクビクッ」や「ブルブルッ」の感触がありません。ロッドを上げて…下げて…付けエサもいろいろ変えて…。すると、やっと待望の1尾目をゲットしました! 手前味噌ですが、「多点掛け」を得意とする私もこの日ばかりは1尾ずつ釣りあげる「丁寧な釣り」を心掛けて、何とか9時過ぎで5尾。…周りもなかなか釣れていないようです。カタクチイワシが多く仕掛をグチャグチャにされることも…。集中力が削がれます。
それでもめげずにコマセを撒き、ロッドをシャクってアタリを出す努力を続けました。船長もあっちこっちと場所を移動し、少しでもよいポイントをと懸命になってくれたお陰で、徐々に釣れる数も増えてきました。
今日の本当の目的は?
釣果は「渋い!」の一言です。でも自分に都合のよいように考えるのが私の長所。そう、「今日はカブ釣りがメインで、ついでにアジがたくさん釣れたらいいな!」でしたので(笑)。
「カブ釣り」を自分のなかでのスタンダートにしたいと思い始め、今後の船釣り釣行の手段の一つとして「気楽」に出掛けられるように…と思案したことを思い返して、この日の難しいアジ釣りもそれなりに楽しむことにしました。
そして迎えた納竿時間。ズバリ16尾でフィニッシュです(トホホ…)。竿頭の方が23尾くらいと言われていたので、この日は健闘した方でしょう! 道具を片付けながら「何がダメで、何が正解か?」を港までのわずかな時間で反省し、次回の課題も見つけつつ、疲れた身体を休めながら帰港しました。ベテランの方の微妙な表情やビギナーの方の笑顔、そして船長の悔しがる姿も船釣りの一部ですね。とてもよい時間でした。
朝一で見たダブルレインボーで運を使い果たしたしましたね(笑)。
さて帰りの準備です
車での釣行ならばそのままトランクに荷物を入れて着替えて…なんでしょうが、「カブ釣り」は違います。タックルボックス、クーラーBOX、ロッドなどをバイクにセットしなければなりません。荷物をセットしたあと、忘れ物がないように確認をしてサドルにまたがりました。
…お気づきですか? そうなんです。カブ釣りの場合、着替えなしでそのまま帰ります。雨や波でずぶ濡れでない限りはそのままです。寒い時期も「船に乗る格好」でバイクにまたがり、そのまま帰って来れるので洗濯物も少なくて済みます。(サロペット&長靴も運転にとくに支障はありません)
行きも帰りも乗船時も、すべて青空のもとであるカブ釣り。ウェアに関しては楽チン、「ドア・トゥ・ドア」なところがイイですね。
「バイクでGO!」を終えて
今回のわたし流「バイクでGO!」を振り返って、気づいた点を挙げてみましょう。
【よかった点】
- (1).近場なら車よりカブ釣りのほうがいろいろと楽(道具立てが少なくて楽)
- (2).着替えなどもあまり気にしないで済む(そのまま出かけて、帰って来れる)
- (3).カブ釣りでも釣果は変らない?
- (4).近場限定なので帰宅時間が早く、時間に余裕がある
- (5).バイク釣行の人に声を掛けられることが多い(笑)
【反省すべき点】
- (1).道具立てに不備がないか不安になる
- (2).釣行中にトラブルがあったときの対処が万全か、不安がある(仕掛の準備や小物の準備)
ここ東京湾では美味しい江戸前の魚が四季折々に楽しめます。今回釣ったアジは、もちろん自宅で美味しくいただきました。私にとって新たなチャレンジである「バイクでGO!」を通じて、これからも江戸前の旬の魚をGETしていきたいと思います。次は何をねらおうかな? 「カブ釣り」はまだまだ続きます!
レポーターREPORTER
1969年 東京都生まれ横浜育ち
職業は「肉屋」、都内スーパーマーケット勤務。バイヤー・販売・接客・開発・営業etc…とマルチに対応しながら、「釣り」の時間を作るために日々忙しく仕事をこなす。職場では「肉屋なのに魚釣り???」とよく突っ込まれ、営業会議では「今の旬の魚は?」とイジられる(笑)。
小学校3年生から高校卒業までは「ボーイスカウト」でアウトドアに没頭し、「TOKYO2020オリンピック大会」を含めボランティア活動も数多く経験するアクティブ派アングラー。