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いよいよ寒い冬が到来したわけだが、もちろん魚が釣れないことはない。ワカサギ釣りやメバル釣りなど冬でも楽しめる釣りはいろいろある。
そう、釣りはしたい。だが寒い。
そんななかで快適に釣りを楽しむためには温かい服装が必須。しかし、さらに快適に釣りをするにはより軽くて保温力が高い服で、見た目もシュッとしてる方が絶対いい。
品質と機能性
釣りだけじゃない本気のダウンジャケット
というわけで今回、フリーノットの定番モデルである「FOURON ULTRA LIGHT DOWN JACKET(フォーオン ウルトラライトダウンジャケット)」にスポットを当てていこう。
ちなみに、このダウンジャケットは10年前に発売され愛されてきたモデルを、3年ほど前に新しくリニューアルしたもの(現行モデルの品番は「Y1128」)。FREEKNOT(フリーノット)イチオシのモデルなのだが、この度新色がラインナップされたようだ。
この商品のコダワリポイントをアパレル開発担当者の山口氏に伺ってみた。
とことんコダワった良質素材
「良質な素材を使っています」
山口さんから最初に返ってきた言葉だ。ダウン(羽毛)はもちろん、生地の素材にもコダワリをもった自信作とのこと。
では、その素材を説明していただこう。
100年品質!?
高純度プレミアムダウン
ダウンジャケットのカナメはダウンということになるだろう。
だが中に入っていて、普通は見ることがない。そこにどんなコダワリが入っているのだろうか?
「河田フェザー社さんの最高品質のダウンを使用しているということが、このジャケットの一番の売りですね」と山口さん。
国内基準の2倍にあたる厳しい品質管理がなされており、独自技術による洗浄でホコリやアカの少ない羽毛なのだそうだ。
光電子®と羽毛
ハイブリッドがもたらす保温力
この最高級の羽毛ということだけで贅沢なダウンジャケットなわけだが、さらに山口さんは続ける。
「そのダウンに光電子®の繊維を混ぜています」
「セラミックスの微粒子を練り込んだ光電子®繊維を羽毛にミックスしているんですが、それも、かなり特殊な技術で河田フェザーさんでしかできないですね」と山口さんは語る。
河田フェザー社の技術は品質の高いダウンだけにとどまらない。
ちなみに、光電子®とは過去記事でも紹介しているが、フリーノットの防寒着に採用されているテクノロジー。セラミックスの微粒子がもたらす遠赤外線の輻射効果で、肌表面を保温する。
世の中には吸湿発熱素材と呼ばれる汗の水分と反応して温かくなる「加温」タイプのウェアが多くある。だが光電子®繊維が生み出す温かさは、外から温度をくわえる「加温」ではなく、「保温」タイプであるため、熱くなりすぎず、身体にやさしく快適。すなわち、自分の体温を維持し冷えを感じにくい素材なのだそうだ。
「汗をかいても水分蒸散作用がありますから、ドライで汗冷えしにくいのが特長です」とのこと。
最高の羽毛と光電子®のテクノロジー。そして、それらを組み合わせる技術が温かさを保証してくれるのだ。
コダワリの生地で高い耐久性
では、次に表面生地についてはどうなのだろう。
「表の生地や裏の生地にもこだわってます」と山口さん。
特に裏地はシルファインエールという、普通の丸い断面形状の繊維と違い「Y」に近い断面構造の繊維素材を採用しているそうだ。
「より絡まりやすい性質がある素材で、生地の密度が高まり羽毛抜けを防げます。強度も上がるので高い耐洗濯性を誇ります」と山口さんは語る。
つまり、高い耐久性で長く着ていただけるということなのだ。
10年の経験が生み出した完成系
素材のよさは伝わってきたので、次は商品を作り上げるうえでのコダワリについて聞いてみよう。
フリーノットのダウンジャケットは10年前から商品として存在するということは先にお伝えしたが、リニューアルされた現在のモデルにはその経験が生きているという。
改良を重ねて辿り着いたモデル「Y1128」
「当初から、ダウンジャケットの開発にあたってネックだったのは羽毛抜けでした。ですが今は縫製方法などを見直して、ほとんど羽毛が出ないところまで改善しています」
ダウンは中から出てきやすい素材なので、現在のモデルに至るまでに苦労が多かったようだ。
山口さんの話によると、ダウンパックというダウンの入った袋をジャケットに詰めることで、ダウンが出にくいように作ることはできる。だがダウンジャケットが本来持つ軽さというメリットが失われる。ダウンパックを使わずして、羽毛抜けを防ぐために何度も工場と縫製を協議したとのこと。
山口さんの熱意が「Y1128」の完成度を高めていったのだ。
「また、ダウンのデメリットとして、湿気や水に弱いというところがあります。羽毛が常に広がってないと空気の層ができないので、水が掛かっても機能が落ちないよう羽毛に撥水加工を施しました」と、山口さん。
つまり、汗などの湿気対策だけでなく、釣りで着ていただくことも想定して水に対する対策をしているのだ。
だが山口さんは、単に釣り用の服という位置づけではないことを強調する。
自然の中で、そして都会で、
コンセプトはプレイボーダレス
山口さん曰く
「フリーノットとして最近掲げているキーワードがプレイボーダレス。
釣りだけで着るのは勿体ない。釣りやアウトドアはもちろんタウンユースをも意識して開発してます」とのこと。
実際、シンプルで飽きのこないデザインで普段使いにとてもいい。どこに遊びに行くにも羽織って行け、流行に流されず長く着れる。そんな仕上がりになっている。
最後に「フォーオン ウルトラライトダウンジャケット」について短くマトめると、
「上質の素材で、冬の釣りをこなす高い機能性と耐久性。そして、着る場所を選ばないシンプルかつ飽きのこないデザイン」といったところではないだろうか。
山口さんはこう締めくくる。
「10年間、お客様の声を聞いて完成系に近づいた『フォーオン ウルトラライトダウンジャケット』。突出したものはないですが、当たり前の基本性能を上げてきたのが、この『Y1128』です。
今回、新色でオレンジとパープルが登場して選択肢が増えましたので、ぜひとも宜しくお願いします」
お気に入りの一着として長く着て欲しいという熱い願いがこもっている。