「旨いもん見つけた!」第34回は和歌山県全域、福井、石川、富山の北陸3県という広範囲の営業エリアを担当する齋藤智紀さん。イカメタル、テンヤタチウオ、タイラバなど船釣りが大好きでワカサギ釣りなどもフェイバリットな齋藤さんが紹介してくれたのは和歌山県は中紀、日高町比井の船宿・岬旅館さんが営業する割烹と石川県金沢市内にあるカレー専門ショップの2軒。
まだまだ残暑厳しい季節だが太平洋側も日本海側も秋の気配濃厚。特に船の落し込みシーズンで中紀はメジロ、カンパチなどがメイン。この釣りの元祖で落し込みをタテ釣りと呼ぶ金沢周辺ではブリ、ヒラマサ、ヒラメなどがねらいごろだ。
野菜の甘みたっぷり!パワフルさはメジャーリーガー級
「カレーの市民 アルバ 金沢鳴和店」満塁ホームランカレー
「北陸方面の営業を担当するようになって、地元の方に教えていただきました」と齋藤さんがいうのは金沢カレーの人気店「カレーの市民 アルバ 金沢鳴和店」だ。シチューベースの欧風カレースタイルのアルバカレーは1971年に金沢のすぐお隣、小松市で創業。金沢鳴和店には元メジャーリーガーの松井秀喜さんが星陵高校時代に足繁く通ったという。
一度食べたら病みつきになるというアルバカレーは野菜と牛肉を6時間以上も煮込んだ熟成ルーで「特に野菜の甘みがたっぷりです」と齋藤さん。早くもアルバカレーの虜になってしまった様子で、カレーの辛さよりも旨みとコクが前面に出た深い味わいがたまらないのだそう。
メニューはシンプルなビーフカレーからチーズカレー、トンカツカレー、エビフライカレーなど、さまざまなトッピングが楽しめるものまでバラエティーに富んでいるが、特にお店のイチオシで人気も高いのがトンカツ、ハンバーグ、コロッケ、ウインナーが、これでもかっ! とトッピングされた、その名も「満塁ホームランカレー」で、とにかく豪華絢爛! スーパーボリューミー!
齋藤さんは「まだ2回しか行ってないのですが、2回とも注文しました」と、お気に入り宣言。とにかく写真を見ただけでも満腹しそうな勢いなのだが、そのボリュームが気になる女性にはチキンカツ、ゆで卵、コロッケ、ウインナーがトッピングされた「レディースホームランカレー」もあり、これはカロリーを気にする男性にも人気があるらしい。金沢周辺のタテ釣りでパワフルに大型青物、ヒラメとファイト! 大ホームランをかっ飛ばしたあと、さらに連続ホームランをねらうなら、ここしかない!
カレーの市民 アルバ 金沢鳴和店
住所:石川県金沢市小金町7-20
HP:https://alba-naruwa.gorp.jp/
新鮮!紀伊水道産!フワフワ食感がたまらない!
「割烹 岬」ハモ丼
大型で快速、揺れが少なくとても快適な乗合船として関西ではおなじみの中紀・比井の乗合船「岬丸」直営の「岬旅館」は、釣り人でなくてもクエの宿、ハモの宿として有名な料理旅館。そんな岬丸、岬旅館を齋藤さんが今年6月に訪ねたときに感激したのが旅館に併設された「割烹 岬」で口にした「ハモ丼」だった。
「普段から食べる機会が少ないハモなんですが、その味と食感に驚きました」と齋藤さんがいう「ハモ丼」のハモは地元、紀伊水道産のとれとれ新鮮で、想像以上に上品な味でフワフワ食感! とにかく太く大きいハモの天ぷらが卵とじされ、ドカンとご飯の上を覆っているビジュアルもかなりのものだ。「少し甘めの出汁がからんだ卵とじのハモ天、その出汁が染みこんだご飯と一緒にいただくと最高です」と、その味が忘れられない齋藤さん。
ただしハモ丼のほか、活ハモコース、活ハモフルコースなどハモ料理が堪能できるのは、夏場が旬のハモだけに5~9月末までの季節限定。それ以外の季節はクエ丼、クエ料理が楽しめるので、これも捨てがたい! ちなみにクエは年中OKだ。「割烹 岬」は宿泊客はもちろん一般利用も大丈夫だがハモ料理だけは要予約。9月、日ノ岬沖の落し込みを楽しんだアフターフィッシングは「ハモ丼」で決まり! たまには贅沢もいいもんだ!
(※岬丸では落し込み釣りは行っておりません。)
岬旅館/割烹 岬/大型乗合船 岬
住所:和歌山県日高郡日高町比井673
HP:http://www.mjnet.ne.jp/misaki/