「旨いもん見つけた!」第20回も引き続き九州営業所長の芝直幸さん。今回は宮崎市と北九州市小倉のお店をご紹介。ともに市街地のど真ん中にあって駅近、営業先で宿泊する際に立ち寄るお店。釣りや魚とは関係ない「釜揚げうどん」と「おでん」という2店舗だが、ついつい足を運んでしまうのだそう。
柚子が利いたつゆがからむ細麺が最高!
「戸隠うどん宮崎本店」釜揚げ
「細麺でのどごしさわやか。ちゅるちゅるとノドを通りますので、お酒を飲んだあとの締めに最高です」と芝さんがいうのが釜揚げうどんの「戸隠うどん宮崎本店」だ。
「九州によくある柔らかい太麺ではなく、もちもちとした麺ですね。甘めのつゆはカツオ節と昆布出汁に柚子ペーストを加えた秘伝だそうで、これが細麺によくからんで抜群なんですよ」と宮崎出張の際には必ず立ち寄るのだとか。写真を見る限り、つゆには刻みネギと天かすが「これでもか!」というぐらい浮かんでいるのでパンチ力もありそうだ。メニューにはノーマルの「釜揚げ」のほか「卵入り」「山かけ」も。「そば」でも同様のメニューが選べる。
ちなみに宮崎県下には河口がらみの釣り場が多く7~8月は地元でいうエバ(メッキ=ヒラアジ類の幼魚)の好シーズン。県下の河川には堰堤がほとんどないため河口から3kmほどの上流でもねらえるのだそう。運がよければ60cmクラスのロウニンアジにも出会えるという。釣り方は20g程度のメタルジグでのショアジギング。焼酎でちょっと一杯、釜揚げで締めた翌日は早起きしてエバと遊んでみるのも悪くない。
戸隠うどん宮崎本店
住所:宮崎市中央通7-10
HP:http://www.miyazaki-togakushi.com/
老舗にして変わり種の具材も豊富!
「大太鼓」おでん
JR小倉駅から徒歩で10分もかからない距離にある「大太鼓」は1967年創業という老舗おでん店。「出汁が利いていて関西風に近いですが、醤油が濃いめのしっかりした味ですね。でも醤油辛すぎるということはありません。何といっても変わり種のメニューが豊富なのがいいです」という芝さんの特にお気に入りは「チーズきんちゃく」なのだそう。「大根」「ロールキャベツ」「(牛)すじ」「豚バラ」など定番メニューから「トマト」「えのき(たけ)」「春菊」といった想定外のものまで存分に楽しめるのだそう。
おでん以外のメニューでは北九州名物の「ごまさば」が絶品らしい。いわゆる標準和名のゴマサバではなく、生のマサバに甘めのタレと白ゴマを絡めた一品。とにかく「売り切れ御免!」の人気メニューなので「いつでも食べられるとは限らないんですよね」と残念がる芝さんである。
聞けば北九州小倉周辺には遊漁船が多く、7~8月は響灘で鯛ラバやイカメタルの絶好機なのだそう。山陽新幹線利用の釣行……うん、いいかもしれない!
大太鼓
住所:北九州市小倉北区鍛冶町1-3-21
HP:なし