Q3.あなたが好きな時間帯はいつですか?
さて、Q3と4の質問は「好きな時間帯」「嫌いな時間帯」に関する質問。1日のなかで太陽の傾きの変化から時間帯によって光量や気温、水温が刻々と変化していく。そういった変化のなかで、まずは「好きな時間帯」についての結果を見ていこう。
好きな時間帯は、分かりやすく「明け方・早朝」と「夕方・日暮れ」のいわゆる「マズメ時」に集中していた。「明け方・早朝」が35.8%、「夕方・日暮れ」が30.2%といった結果で、全体の66.0%を占めている。
明け方・早朝の「朝マズメ」と、夕方・日暮れの「夕マズメ」は、「釣れそう」「経験上釣れる」「魚の活性が高い」といった魚側からの意見が多く、みなさんの経験値にもとづく確率から考えても、実際に魚の活性が高く釣れやすい、狙い目の時間帯のようだ。その他の意見としては、「夜明けの景色が綺麗だから朝マズメが好き」だとか、「夕マズメの方が急がずゆっくり釣りができる」や「マズメ時は夏場涼しく日焼けも気にならない」など、人側の都合による意見が全体の35.7%を占めていた。
Q4.あなたが嫌いな時間帯はいつですか?
次に「嫌いな時間帯」についてだが、Q2の「嫌いな天気」同様に人側の都合による意見が多かった(75.0%)。時間帯別の結果としては下の表のとおりで、「深夜~明け方」を嫌う方が36.8%、「昼・午後」が23.7%と続く。
「深夜~明け方」を嫌う理由としては、「眠い」が大半で、他には「周囲が見えないから怖い」「手元やウキが見えない」といった意見もあがっていた。また、「昼・午後」に関しては、「釣果が期待できない」「ワクワク感が低下する」といった意見で、かなり釣れない印象のようだ。
面白かったのは、「昼・午後」を嫌う方は「ルアー釣り」のみで、「エサ釣り」ジャンルの方々は「深夜~明け方」を嫌っている場合が多く、日中はあまり気にならない模様。ひょっとすると、釣りに対する姿勢や求めている刺激が、それぞれ異なっていることの表れかもしれない。(あくまで推測だが)
Q5.風の有無はあなたにとってどう(好き嫌い)ですか?
少々文章が長くなってきたが、もう少しお付合いいただきたい。
Q5とQ6の質問は「風の有無」と「暑さ寒さ」についての質問。こちらの質問は「あなたにとって~」と質問しているため、釣りのしやすさや快適さという「人側の都合による」意見を意図的に求めたもの。外遊びを推奨する当HEATとしては気になる質問だ。
風の有無に関する結果はこのとおり。やや「風があった方が良い(51.7%)」に軍配はあがったものの、ほぼ半々に割れた形だ。
ただし、みなさんの意見を見てみると、「風があった方が良い」という意見ながら、強風・暴風は好まず(当然ですね)、「少しだけ」「適度に」「ほどほど」を望んでいるといった状況。その理由として、「魚の活性が上がる」「魚を騙しやすい」「魚の警戒心が薄れる」からという意見が多かった。
一方「風はない方が良い」という方の意見を見ると、「風が強いと仕掛が飛ばない」「仕掛が絡みやすい」「ラインやリグ(仕掛)の操作がし辛い」「釣りづらい」といった理由から「風はない方が良い」という意見。ということは、「釣りがしやすく(キャストしやすい・操作しやすい)、魚がよく釣れる程度の風」が都合の良い風となり、すなわち「微風」が釣りにとって最適だといえるのではないだろうか。
Q6.暑さ寒さの条件はあなたにとってどう(好き嫌い)ですか?
最後に、暑さ寒さといった気温に関する質問。当質問の結果は下の表のとおりハッキリとしている。83.3%の方が「暑くも寒くもない方が良い」、すなわち過ごしやすい適温が良いという回答だ。
大半の意見が「快適に釣りをしたいから」「釣りに専念しやすい」「暑いのも寒いのも嫌だから」といった、人側の都合によるものが多かったが、なかには「魚も適温のほうが活性も高く釣りやすい」という、魚側の状況からの意見もみられた。魚も人間と同様に(種類にもよるが)適水温があり、活動が活発になるためお腹も減る。納得の意見である。いずれにしても、釣りは外遊びであるがゆえ、まず第一に「楽しく過ごせるか」が重要であり、暑かったり寒かったりといった過ごし難い気温の場合は、ウェアや快適グッズで対策して出かけることが楽しむための秘訣だ。
今回のアンケート結果、いかがだっただろうか? おおよそ予想がつく内容で、たいして「ナルほど~!」というものではなかったかもしれない・・・(そのように感じられた読者の方には申し訳ない)。しかし、既に釣りを楽しまれている方には、同士釣り人の心境を改めて知っていただく機会となり、また、これから釣りをしてみたいと思われている方には、「釣りってこんな感じ・・・」という参考になれば幸いだ。
これからますます外に出かける機会が増える季節。「釣れる・釣れない」といったことも大切だが、楽しく安全にすごすためにも、天気は重要なファクター。次回は「天気のメカニズムと天気図の見方」についての記事も企画中。ぜひ天気を味方につけて、余暇を楽しんでいただきたい。