春の三陸マダラジギング入門!
攻略ポイントから絶品タラ料理まで

春の三陸の釣りモノ「マダラジギング」が盛り上がっています。大型魚が釣れる可能性があるうえにねらう水深も浅く、さらに港からポイントも近いとあって、ジギング入門にピッタリな釣りモノといったところです。
今回はそんな、近場で手軽に楽しめて釣果も期待できる「マダラジギング」の魅力と攻略ポイント、そしてマダラ料理のレシピをご紹介します。

春の三陸マダラジギング

01_ タックル

三陸沿岸の春の訪れを告げる釣りに「マダラ釣り」があります。一般にマダラ釣りといえば、200m以上の水深をねらう深海釣りのイメージがあることでしょう。

今回ご紹介する三陸沿岸のマダラジギングでも、シーズンによっては200m前後の深海域で釣るパターンもありますが、春のマダラジギングでねらうのは水深100mより浅い海域です。好都合なのは、そうした海域が三陸では港を出てすぐの近場にあるので、とても手軽にマダラジギングを楽しめるところです。
また、釣りの季節としては1月からスタートする早春(冬?)のマダラジギングですが、ポイントが近いことに加えて、冬の季節風(北西風)が吹いても、山を背負う立地のため風裏となってシケに強く、出船率も高いのがありがたいところです。

マダラは産卵後の体力を回復させようと積極的にエサを追うので、釣りそのものは難しくはありません。ポイントが近くて、水深が浅く、凪で釣りやすく、魚もよく釣れることから、とくにビギナーアングラーさんにオススメの釣りが「春の三陸・マダラジギング」なのです。

春のマダラジギング!実釣と攻略のポイント

02_ マダラ釣果

越喜来湾80mラインで春のマダラジギング開幕

「いよいよ釣れ始まった!」との情報を得て釣行したのは2月初め。エリアは岩手県の越喜来湾(おきらいわん)でした。お世話になったのは、小石浜漁港の遊漁船「龍神丸」の瀧田船長です。

03_ 釣りシーン
出港時の1コマ。越喜来湾は山に囲まれていて北西風に強い良港

船長の話では、「まだまだシーズンインしたばかりで、マダラの食いは日によってマチマチ。大型の白子入りマダラも混じりつつ釣れるよ!」とのこと。「ポイントは近いの?」と聞くと、「すぐそこ(笑)!」との返事。いつも通りのようでした。
10kgクラスはこの時期になるとなかなか出ませんが、それでも白子入りや、産卵から回復した元気なマダラが釣れるので、大きく期待しての出港となりました。

港を出てゆっくりとポイントへ向かい、船が減速してポイントに到着したのは、越喜来湾を出てすぐの80mライン。
船長の合図に従ってジグを投入すると、ほどなくして魚からの魚信があり、ファーストフィッシュをゲットできました。船中でもポツポツながら釣れてはいるものの、魚の活性は高くないようです。とはいえ、ひとまず順調なスタートとなりました。

その後は、魚の活性の変化もありつつ、釣りづらいタイミングもありましたが、沖上がりの時間いっぱいまで楽しめました。

04_ クーラーボックス満杯

最終的には20尾以上のマダラをキャッチ! 船中トップ賞となり、ステッカーをいただくことができました。
結果的に、当日は全体的によく釣れたようで、船中でも100尾を超えていたようです。マダラのサイズもいわゆる「ポンダラ」といわれる小型は少なく、食べごろサイズの中型6kgクラスを最大に、よく釣れました。

釣果を伸ばす誘い方
キモはマダラの活性に合わせること!

基本的によく釣れる春のマダラジギングですが、マダラの活性によって釣れ具合は大きく変わります。当日も潮の状況によって、釣れる時間と釣れない時間の差が激しい場面がありました。

マダラジギングは「釣れる時間帯は釣らない方が難しい」「ジグを動かさなくても釣れる」といった、かんたんなイメージを持たれがちです。しかし、釣れない時間帯には、何をしても口を使わない場面もあります。その時間帯をどう攻略するかが、この釣りの難しさであり、面白さでもあります。

05_ ジグ

確かに、船の下にはマダラがたくさんいます。ただ、食わない時間帯は追いが極端に悪くなります。ジグに興味を示して動きについてはくるものの、なかなか口を使わない…。そんな場面では、タテ方向の動きを抑えた誘いが有効です。ジグをじっくり見せながら、丁寧に誘い続けることが大切になります。魚に飽きさせないよう、時折速いアクションを織り交ぜるのも効果的です。

ジグのサイズは、大きめ・重めを使うことで、投入時のオマツリ回避などにも有効です。カラーはグロー系を中心に、ケイムラ蛍光色など、バリエーションを多めに用意しておくことをオススメします。

食材の優等生!マダラ料理4選

ところで、マダラの旬はいつなんでしょう? 一般的に冬の鍋物などにお馴染みの食材ですが、季節を問わず美味しい魚です。白子入りをねらうなら秋冬ですが、純粋に魚の身を味わうなら、産卵期以外の春夏のマダラも美味しいものです。

マダラの身は基本的に淡白な味わいの“白身”です。ブリなどのように、身に脂が乗って美味しくなるということはありません。そのためさっぱりと食べられる反面、物足りなさを感じてしまうこともあるでしょう。
調理に油を使ったり、味噌、チーズなどこってりしたものと合わせることで淡白さを補うなども、工夫のポイントになります。

マダラの昆布締め

淡白な味わいのマダラの身は、昆布で締めることで昆布の旨みが移り、よりいっそう美味しくなります。
使用した昆布を細切りにして、身と一緒に食べるのもオススメ。辛口の日本酒によく合う一品です。

06_ マダラの昆布締め 

マダラとキノコのトマト煮

タラ特有の生臭さが苦手な方にもオススメ。トマトベースのソースで煮込むことで、さっぱりとしながらもコクのある味わいに仕上がります。
使う“キノコ”はシメジエリンギ、マッシュルームなどがオススメ。チーズバジルを加えてアクセントを付けても、美味しくいただけます。

07_ マダラとキノコのトマト煮

マダラのバターソテー

塩コショウを振って出てきた水分を拭き取った身に、薄力粉をまぶします。それをバターオリーブオイルで揚げ焼きにすると、香ばしさが際立ち、美味しくいただけます。
タラの香りとバターの旨味が合わさり、シンプルながら味わい深い一品になります。

08_ マダラのバターソテー

マダラ肝のおろしポン酢

マダラは肝に脂が乗る魚です。新鮮なマダラの肝が手に入ったら、ぜひ試してみてください。

まず肝は血管を取り除き、よく洗います。鍋にお湯を沸かしてをひとつまみ入れ、肝を茹でます。しっかりと火を通したら冷水に取り上げ、冷ましておきます。
小口切りにした肝に、薬味として大根おろしネギを添え、ポン酢でいただきましょう。濃厚な旨味が口の中に広がり、幸せな気持ちになる一品です。

東北の三陸沿岸の「春のマダラジギング」といえば、“数も型も望める”楽しい釣りです。少しジギングに自信がないアングラーでも、マダラはちゃんと応えてくれるはずです。
まだまだ寒さが厳しいシーズンですが、釣れる釣りは寒さを吹き飛ばしてくれます。夢中になっているうちに、汗をかくほど身体も温まるハズ(?)。ぜひ、釣り場へ足を運んでみてください。


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レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。
GOMEXUS社フィールドテスター /tamaTV社フィールドモニター /キーストン社フィールドサポーター などを務める。
ブログ:Anglershighごめのブログ