
INDEX
受付から出船までの準備
次に、受付から出船までの流れを見ていきましょう。
受付をしよう
まず現地に着いたら受付を済ませましょう。受付で会計を済ませてレンタル用品を借ります。もし購入するものがあれば、先に伝えておくと船内でスムーズに購入できるでしょう。受付が済んだら、指定された釣り座に荷物を持ち込んで出船までに準備を整えておきます。

釣り座で身の回りを整理
乗船したら釣り座(釣る位置)に着きましょう。基本的には先着順ですが、船長の指示がある場合は必ず従ってください。
そして、釣り座に着いたら荷物をまとめておきます。船の通路に荷物を置いてしまうと、あとから来る人の妨げになってしまうので、極力足元にまとめておきましょう。

釣具をセットしよう
釣り座に着き荷物をまとめたら、タックル一式に仕掛をセットし組んでおきましょう。船内にロッドホルダーがある場合はここに竿を立てて、仕掛を組んでいくと便利です。
手順としてはテンビンに道糸を結び、コマセカゴとオモリ、クッションゴムとハリ(仕掛)を付けます。もしセット方法が分からなかったり、電動リールの扱いに不安がある場合は、集合時間より早く行って船長に扱い方をレクチャーしてもらいましょう。

釣り方の手順
それでは実際にテンビン仕掛の釣り方をご紹介します。
仕掛にエサをセット
まずはコマセカゴにマキエサを入れます。コツとしては容量の8割程度にしておくこと。限界まで詰めると、目詰まりしてエサがカゴから出なくなってしまうので注意してください。

次に仕掛のハリにエサを刺します。オキアミなどの小さなエサを使用する場合は、尻尾を取ってハリを通します。そのほかにもイカの短冊やアオイソメなども有効なので、食いが渋ければ試してみてください。

いざ仕掛を投入

①指定された水深に仕掛を投入
ポイントに着いたら船長からねらう水深の指示があります。それを目安に仕掛を投入します。リールのクラッチを切って糸を出しましょう。ただし、フォール中に勢いよく糸を出すと仕掛が潮に流されて糸絡みの原因となってしまいます。垂直に投入できるよう、スプールを親指で軽く押さえながら、落下速度を調整しつつ糸を出してください。
このとき重要なのがラインのカラーを確認することです。リールのカウンターは誤差があるのであくまで参考程度としてください。1mずれるだけでも釣果にかなり差が出てしまいますよ! 目的の水深に到達したらクラッチを戻して誘いを入れます。

②大振り厳禁!?竿を振ってマキエサを拡散
ポイントの水深に仕掛が到達したら、コマセカゴに詰めたマキエサをばら撒きます。まず竿先を水面まで近付けて目線の高さまで素早く振り上げましょう。このとき頭の上まで竿を振り上げてしまうと、海中で3mほどマキエサが散らばってしまうこととなります。これを1.5mにとどめると、イサキの群れが同じ水深に集まって仕掛のエサと同調し、食ってくれる確率が上がります。
魚が掛かったら

イサキが仕掛に食いつくと鈍く竿先が沈み込みます。口が柔らかい魚ので、ハリが外れないよう丁寧に竿を持ちあげてアワセを入れましょう。フッキングが成功すると暴れ始めるので、ラインのテンションが緩まないようゆっくりとリールを巻きます。電動リールの場合、高速で巻き上げると外れやすいので速度を調整しながら巻き上げましょう。激しく抵抗する場合は無理に巻かず、衝撃を軽減するのがファイトのコツです。
水面に魚が上がったら、ネットでキャッチして取り込みましょう。

慣れてきたら、連掛けにも挑戦してみてください。1尾目が掛かったあとに、低速で巻き上げながら追い食いをねらいます。活性が高いと数釣りを楽しむことができるので、ずっしりと手応えのある引きを満喫してくださいね。

今回はテンビン吹き流しによる「イサキ釣り」についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? 基本的な操作はサビキ釣りと同じなので、慣れてしまえば手返しよく数釣りを楽しむことができます。
ただ、大山沖は水深が深いので、小まめなレンジ調整が必要になります。カウンターの付いた電動リールがあるとかんたんなので、初心者の方はレンタルがおすすめです。
また、今回ご紹介したイサキ以外にも、テンビン吹き流しでは大型のアジやサバなど釣れる魚種が豊富です。何が釣れるか分からないというのも船釣りならではの楽しみではないでしょうか? そんななか、「イサキをねらって釣り上げた!」という達成感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。ぜひ、機会があればイサキ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

レポーターREPORTER

東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
X:@HAZEKING18
インスタグラム:
@haze_king_ (URL: https://www.instagram.com/haze_king_/)
YouTube:釣り師 HAZE KING