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「日本一のフィッシングホテル」を自称している通称「あわかん」。以前は「淡路島観光ホテル」を略して「あわかん」と呼ばれていましたが、今は「あわかん」を正式名称にしたようです。
兵庫県淡路島の洲本にあるこのホテル、なんでもホテル目の前の海が宿泊客専用の釣り場になっていて、24時間釣りができるとのこと。しかもアジがたくさん釣れる! との評判を聞いて、千葉でいくらアジングをやっても釣れない私は、「日本一なんだから、ここならアジングで釣れるかも!?」と期待を込めて行ってみました。
日本一の釣りホテル!?「あわかん」
東京駅から新幹線で新神戸まで2時間半、そこから高速バスでさらに1時間半。乗り換えを入れても、道が混んでなければ5時間かからずに洲本まで行けます。1時間に1本程度、新神戸から洲本に向かうバスが出ているので、その時刻に合わせて新幹線の到着時間を調整すれば乗り継ぎもスムースです。
ただし、舞子から徳島まで淡路島を縦断する本四高速道路は、近年、GW期間中にはすさまじい渋滞をすることで有名…。なので、連休中などはプラス2~3時間はかかることもあるのでご注意を。
「あわかん」にはいくつかの釣り場があり、目的やレベルに応じていろんな釣りができるようになっています。いずれも天然の海での釣りであって釣り堀ではないので、アジが回遊してこなかったりして、魚が全然釣れないときも当然あるでしょう。また、ホテル前の専用釣り場のほかに、船で沖まで釣りに行くコースも用意されているようです。
釣り場のメインは家族向けの「①ファミリーエリア」なので、そこでワイワイ家族でサビキ釣りを楽しむというのが主流で、「ガチでアジングをやりにきた!」という私のようなオジサンは少数派です。そもそも、昼間のファミリーエリアでは投げ釣りは禁止なので、家族連れが部屋に帰ったあとの夕方からがアジングの本番になります。
ちなみに「あわかん」では、釣り道具からエサまで全て無料で使えます。サビキ用のマキエをバケツいっぱいに何度でもお代わりしてくれます。昼間は常駐のスタッフさんがいて、道具の手配からエサの補給、さらには根掛かりしたときの引き抜きまで、何から何まで面倒を見てくれるのです。
そして釣れた魚をホテルのフロントに持っていくと、唐揚げや刺身にして夕食時に出してくれるというサービスまであります(こちらは有料)。
あわかん
住所:〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷1053-17
TEL:0120-229-700
HP:https://www.awakan.com/
日没後のアジンガータイム
夕方、ファミリーが夕食のために徐々に引き上げ始め、釣り場に少し空きが出るころからがアジンガータイムの始まりです。
期待しながらロッドを振りましたが、それでも日が残っているうちはやっぱり釣れません。「日本一でもこんなもんか…」と諦めて夕食に向かおうとしていたら、急に周りが騒がしくなりました。日が沈んでアジの群れがようやく回遊してきたようです! あちこちでアジが上がり始め、ついに私のワームにもアジが掛かった! 正真正銘、初めてワームでアジを釣った瞬間でした!
そのあとも何尾か釣れ、最大のものは25cmはありました。その一番大きい25cmを刺身に、あとの小さな数尾は唐揚げにしてもらい、夕食で初のアジングの成果を祝いました。「日本一」の称号に嘘はなかった!?
洲本港でもアジが釣れた!
ところで、「あわかん」では確かにアジが釣れましたが、連休などの繁忙期には値段もかなりお高いし、そもそも1人客は予約が取れません。そういうときは、「あわかん」からほど近い洲本港でアジをねらうこともできます。洲本港のすぐ目の前には何軒かリーズナブルな宿もあるので、そこを拠点に数日間、釣り三昧の日々を送ることもできますよ。
洲本港は漁港ではなく、かつては旅客定期船や、誘致した鐘紡(カネボウ)などの輸送拠点であったようですが、現在は大阪の深日港(ふけこう)との試験運航を行っているのみ。ボートレースの場外舟券売場も併設されており、よく整備された大きな港です。
釣り場となる堤防も豊富で、風の向きや潮などによっていろいろポイントを変えながら、どこかでは釣りができるのも滞在型にはありがたい港です。3~4日連続でやっていると、大体1日ぐらいは強風や雨に見舞われるものです。そんなときでも何とか釣りができる場所を探せます。
洲本港は淡路島のなかでは有力なアジングスポットのようで、ちらほらアジンガーの姿も見かけますが、多くの人はサビキでアジを釣っている様子。そこで私は純粋なアジングではなく、エサ釣り専用ジグヘッドに青イソメを付けた「なんちゃってアジング(?)」でやってみました。すると、サビキで大量のアジを釣っているファミリーの横で、何とか数尾アジを釣ることができました。
アジが回遊してこないときにも、港の内側ではガシラ(カサゴの関西での通称)はいつでも釣れるし、外側ではチャリコ(同じくタイの幼魚の通称)もよく釣れます。あまり大きくはないですが夜にはメバルも掛かるし、堤防に墨の跡も多いのでエギングでイカも釣れるのでしょう。タチウオねらいの人たちで外側の高堤防がギッシリの時期もあります。環境省の「日本の快水浴場百選」にも認定された「大浜海岸」に隣接しているのでキスもいるようです。とにかく、洲本港の魚種は豊富です。
洲本港は淡路島では人気の釣りスポットなので、シーズンの休日などは場所取りもそれなりに大変ですが、平日の昼間には貸し切り状態になるときもあります。水平線から昇る朝日や、目の前の山頂にある洲本城(夜にはライトアップもされる)などの風景を愛でながら、広大な港で1人で釣りをするのもなかなかオツなものではないでしょうか。
以上が地元の千葉から洲本まで、アジを求めてはるばる行ってきた奮闘記です。
「あわかん」はさすが「日本一のフィッシングホテル」を自称するだけあり、そこで初めてちゃんとしたアジングで良型のアジをゲットすることができました。そして洲本港では、アジに限らずいろいろな魚に毎日遊んでもらいながら綺麗な景色も堪能することができたのでした。
といったワケで、数々の魚たちとの激闘(?)を振り返りながら洲本温泉に浸かり、再び千葉の海へと戻った私。千葉で釣れなかったらまた洲本へ行くぞ(笑)!
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