船釣りのはじめ方 【カレイ】船釣り入門にオススメ!まったり楽しむ「カレイ釣り」

カレイの釣り方

釣りにはその釣り特有の釣り方があります。そうした釣り方を無視してもある程度は釣果を得ることが可能ですが、カレイ釣りには「カレイ釣りの基本」を押さえた釣り方が望ましいでしょう。そんな釣り方の基本をお伝えします。

カレイ釣りの仕掛とエサ

カレイは見た目の通り、海底にペタっと張り付くように生活しています。そんなカレイの習性からカレイ釣りの仕掛は考案されています。一般的にはオモリの下側にハリが接続される形がポピュラー。オモリを海底に接触させておけば、必然的にハリは海底に横たわるような設計です。もしくは、ハリの絡みを抑えなおかつアタリを感じやすくするためや、ハリがよく動くようにするために、天秤を介してオモリを接続する仕掛もあります。
今回は短いパイプ天秤にオモリを接続し、その下側にハリを2本から3本使用する仕掛を例に説明しましょう。

11_ カレイ仕掛
ハヤブサのカレイ仕掛

カレイ釣りによく用いられるエサは虫エサが多いですね。虫エサ以外ではイワシサバの切り身、エビ、ホタテのヒモアサリなどもカレイ釣りに使われます。
最もスタンダードなのは虫エサの「アオイソメ」ですが、動き回る虫エサが苦手というアングラーもいると思います。最近ではそうしたアングラーのために虫エサ用のピンセットエサ付け用の器具も市販されていますので、苦手な方は試してみるといいかもしれません。

そんなカレイ釣りのエサの付け方は難しいものではありません。「通し刺し」「縫い刺し」「チョン掛け」などで十分です。こうしたエサ付けを試しながら、その日の状況や釣れ具合などを考慮、またベテランアングラーに聞いてみるなどして、いろいろと試しながらエサ付けするのがよいでしょう。エサを付け終わったら、船長の投入合図があるまで待機しておきましょう。

14_ エサ付け
一般的なカレイ釣りのエサ付け

カレイの誘い方と掛け方

船長から仕掛投入の合図が出たらオモリを持ち、ハリ先に気を付けながら仕掛を投入します。オモリが海底に着いたらリールのクラッチをオンにして誘いを掛けましょう
カレイたちは海底に横たわりエサを探しています。海の中の音や振動、はたまた水色の変化などにとても敏感に反応しながらエサを得ていますので、こうしたカレイの習性を利用します。

15_ 小突く
竿先でオモリを「小突く」のがカレイを寄せるコツです

誘い方は、海底に着いたオモリを軽く持ち上げすぐに海底に落とすといった方法。この動作を「小突き」といいます。「小突き」はできるだけ小さく、トントンと細かく動かしたほうが効果的です。こうすることで海底には砂煙が立ち始め、周辺のカレイたちの気を引くわけです。ときにはリズムを変えて大きく動かしてもよいでしょう。オモリをトントンと動かすことで下のハリも動いてカレイを誘います。
この音や振動、濁りに興味を持ったカレイは仕掛の周りに寄ってきて、ハリに付いたエサに気が付いて食い付きます。また、トントンと「小突き」をどのくらいやればいいのかは、カレイの密度によって違ってきます。カレイがすでにたくさん集まっていれば、魚を寄せる「小突き」は必要ないかもしれません。その日そのときの状況で変わるものと思ってください。

16_ カレイ釣果
小高い山に囲まれた湾内での釣りは、風の影響が少なくじっくりと釣りに集中できます

「小突き」で仕掛の周りにカレイを寄せたら、次はどうやってハリに掛けるかです。カレイはエサをモゴモゴと飲み込みます。一度に大きく口を開いて飲み込むことはあまりありません。小さい口で少しずつ飲み込んでいくのです。そのため、竿先に「ゴン」などと大きくアタリが出ることはまれです。

「小突き」ながら、カレイからのモゴモゴしたアタリの感触が伝わってきたら「小突き」をやめて、ゆっくりと静かに竿先を持ち上げます。この動作を「聞き上げ」といいます。つまりカレイがハリに食いついているか確かめる動作です。ゆっくりと仕掛の長さ分竿先を持ち上げ、カレイがハリをくわえていればカレイの重みが手に感じられるはずです。そのときこそカレイを掛けるチャンスです。
持ち上げたまま、さらに小さく鋭くロッドを持ち上げてハリをカレイの口に掛けるわけです(これがアワセの動作となります)。この瞬間が船カレイ釣りの醍醐味でもあります。魚がハリに掛かればその重みはさらに増して、カレイが海底に張り付いて暴れる感触が手に伝わってくるはずです。

17_ カレイ釣果2
上手くカレイを寄せるとダブルで釣り上げることも可能

取り込み時の注意

カレイは青物のように、右に左に縦横無尽に泳ぎ回ることはありません。海底方向に短く速く突っ込むことはありますが、それも数回にとどまります。魚を掛けたら、まず慌てずにしっかりとロッドを持ってゆっくりとリールを巻き上げれば問題ありません。
リールのドラグはほどよく締め込んで、強くカレイが引き込んだら軽くドラグが滑るようにしておけばバラシも軽減するはずです。

18_ タモ入れ
大型はタモ入れしてもらいましょう

船の近くまで巻き上げたら最後の抵抗を見せることもありますので気を付けます。無理に抜き上げたりせずに、船長を呼んでタモ網ですくってもらいましょう。取り込みに成功したら、魚の口に掛かったハリ以外にも注意しハリを外してください。グローブやペンチを使ってハリを外すことを習慣づけておくとよいでしょう。

乗船中の注意点

19_ アイナメ釣果
カレイ釣りでお馴染みのゲスト「アイナメ」

三陸沿岸の船カレイ釣りでは養殖施設に船を固定して釣る「かかり釣り」と、ポイントを広く流して釣る「流し釣り」があります。
「かかり釣り」の場合は養殖施設に船を固定するために、他船の起こす引き波などで船が普段と違った挙動で揺れることもあります。船からの転落といった事故を避けるためにも、船上での移動は腰を下げ重心を低くして行動することが鉄則です。また手すりを使用するなど、安全には十分な注意が必要です。

オススメのカレイ料理

20_ 下処理
ウロコ、内臓をとって下処理したカレイ

カレイといえばポピュラーな料理は「煮魚」だと思います。白身で淡白なお味の魚です。「お刺身」ももちろん美味しい魚です。しかし私のオススメは、「唐揚げ」「酒蒸し」です。

小型のカレイなら骨まで食べられる「唐揚げ」がオススメ。ウロコ、内臓を取ったカレイに市販の唐揚げ粉をまぶして170℃に熱した油で5~6分程度揚げれば出来上がりです。骨まで食べられるように2度揚げすれば完璧です。パリパリと香ばしい唐揚げはビールのお供によくあいます。

21_ カレイの唐揚げ
カレイの唐揚げに甘酢あんをかけても美味しいです

また、少々サイズのよい大型なら「酒蒸し」が私のお気に入り。ウロコ、内臓を取ったカレイに塩コショウを振り、耐熱皿に乗せて青ネギ、生姜(臭み取り用)日本酒を少々かけてラップをします。皿ごと電子レンジに入れて5分ほどチンします。酒蒸しというと難しそうな印象ですがとてもカンタンです。ラップをはがし塩加減が足らなければお醤油を少々。美味しくいただくコツは塩を強く振りすぎないことです。
さらに豪華にしたいなら、白髪ネギをカレイの上に乗せて胡麻油を煙が立つまで加熱してから、酒蒸ししたカレイにサッと回しかけると中華料理の「チンジャンユー清蒸魚」の出来上がりです。カレイ以外にもマダイ、ソイなどの白身魚にもオススメな料理ですよ。

22_ 清蒸魚
白身魚(クロソイ)の清蒸魚

今回は船からねらうカレイの釣り方を、三陸沿岸での釣りを中心にお届けしました。
この釣りは先述した通り、タックルさえそろえてしまえばそこまでハードルは高くなく、船釣りを始めたい初心者さんにも入りやすい釣りだと思います。その反面、多くのアングラーが語るように誘い方や仕掛のバリエーションが豊富で、競技大会が開催されるほど奥が深く人気の釣りでもあります。まずは実際に体験してみて、カレイ釣りの楽しさを味わってみてはいかがでしょうか? 釣り人それぞれに楽しみ方があると思いますよ。

レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。
GOMEXUS社フィールドテスター /tamaTV社フィールドモニター /キーストン社フィールドサポーター などを務める。
ブログ:Anglershighごめのブログ