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冬が近付くに連れて魚の活性も下がり、釣りモノが徐々に少なくなっていくなかで、逆に釣果がマックスに達する「冬の風物詩」ともいえるターゲットがワカサギ。湖やダムという止水域で気軽に楽しめるということで、普段釣りをしない人でも十分な釣果が期待できる数少ない釣りモノのひとつだ。
しかも釣り方はレンタルボート、氷上穴釣り、テント釣り、はたまた暖房施設もある快適なドーム船などなど、日本全国で多種多様なスタイルがあるのも面白い。
そんなワカサギ釣り用の定番仕掛「瞬貫わかさぎ」シリーズが、来たるべき冬期シーズンに向けて絶賛発売中。その種類は4アイテムあり、パッと見ではどれも同じように見えるのだが…実は細かい部分に大きな違いが見られる。その理由や使いドコロなどのモロモロを、ハヤブサの営業担当である坂本氏にイロイロ聞いてみた。
極小バリ「秋田キツネ型」は
フッ素コーティングで刺さり抜群&摩耗抑制
瞬貫わかさぎシリーズは「広層ふかせ誘い5本」「広層アピール留6本」「段々ハリス 5本鈎」「段差ハリス 5本鈎」の全4種類。小さい仕掛なので先述のようにパッと見では違いがわからないのだが、5本とか…6本とか…名前だけでも違いがあることは確かなようだ。
「違いはそれぞれの特長を説明する際に言及しますので、まずは4アイテムすべてに共通する部分をお話ししますね。
まず一番の特長であるハリは、『秋田キツネ型』という、とても小さくてナローシェイプでワカサギの口に入りやすいタイプを採用しています。すべてのハリにフッ素コーティングが施されているので刺さり抵抗がとても低く、触れるだけでサクッと刺さる貫通性能がとてもよいハリです。赤虫、サシ、人工エサまで、幅広いエサに対応します」。
ワカサギ仕掛のハリは超細軸なだけに掛かりやすいことは確か。しかし、それだけにナマりやすいのも事実であり、たくさん釣れば釣るほどハリ先のシャープさは失われ、アタリがあっても掛かりにくくなる。しかし、フッ素コーティングが施されていれば摩擦が低減されてナマりにくくなり、シャープさをキープするのにもひと役買っている。
ワカサギ仕掛としてもしかして初(?)
「エステル素材ハリス」を採用
「そして、初めての試みなんですが、ハリスの素材に『エステル』を採用しました。
ハリスに限らずラインの素材にはナイロンとフロロカーボンが一般的で、ナイロンは軽い比重で浮力が高く、逆にフロロカーボンは比重が重いので沈みやすい。エステルはちょうどその中間くらいに位置しているので水なじみがよく、ワカサギが好むフワフワとした動きを演出するには最適と考えています。また、ナイロンと比較すると張りも強いので釣り続けてもハリスがヨレにくく、道糸やほかのハリスに絡まりにくいのも特長です。仮に絡んだとしても張りが強めなので、比較的かんたんに外しやすいのもありがたいですね」。
ここ数年はアジング専用ラインとしての名声が高まっているエステル素材。実はさまざまな仕掛に広く使われている素材のようだが、ワカサギ用仕掛にはおそらく現在使用されているものはないだろうとのこと。既存のナイロンハリスとフロロカーボンハリスの間を埋める貴重な素材として、採用に踏み切ったとのことだ。
ロングハリスでナチュラルに誘える
「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層ふかせ誘い5本」
それではここからは、4アイテムそれぞれの特長を説明してもらおう。まずは「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層ふかせ誘い5本」から。
「『広層ふかせ誘い』は、4つのなかではもっともオーソドックスな形の仕掛になります。ハリスの間隔を15cm、ハリスの長さを5cmと長めに取ることで、フカセ釣りの仕掛のようにエサをフワフワと漂わせるナチュラルな誘いを追求しています。ハリスは長めでも適度なハリがあるエステル素材を使っているので、ナイロンハリスにありがちなヨレが出にくいのも特長です」。
チモトの部分に付いている、小さな球状のモノは…?
「留(とめ)ですね。少しでもアピール力を高くするために、紫外線で発光するケイムラ留と、蓄光効果で深場でも発光する夜光留を交互に取付けています。ワカサギの食性を刺激し、活性にかかわらず群れを集めるのに効果的なアイテムになります」。
最長84cmで広いレンジを探れる
「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層アピール留6本」
次は「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 広層アピール留6本」。全長が84cmという、今回の4アイテムの中でもっとも長い仕掛になる。
「ワカサギは水温が下がり切るとレンジを下げ、ボトムに固まる習性があります。この群れの中にできるだけ仕掛を入れてバイトチャンスを拡大するために、下に向かってハリスの間隔を詰めていく構造を採用しています。また、ハリスも上から2段ずつで4cm→3.5cm→3cmと短くしていますが、これはアクションを与えたときに不規則な動きでランダムに誘うためです。そして、この仕掛だけイエロー夜光留、ゴールド留、夜光留という3種類の留を使っていて、マズメ時やローライト時にアピール力が高まります」。
トリッキーな構造で変則的に誘える
「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 段々ハリス 5本鈎」
3つめは「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 段々ハリス 5本鈎」。コレは…何だろう、ハリスの長さが変則的というか…バラバラというか…。
「上から2.5cm→2cm→2.5cm→3cm→3cmというハリス長になっていますが、みなさんが気になるのはやっぱり、2段目の一番短い2cmでしょう。ここには、通常は赤虫、サシなどのエサを付けて釣りますが、ワカサギの寄りが悪いときなどはワカサギの群れを“集めることだけ”を目的とした、エキスをタップリ含んだ寄せエサ(ブドウ虫など)を付けて、内側から周囲にエキスを拡散。ワカサギにアピールするという応用的な使い方も可能です。
またもちろん、名前の通りハリスの長さを下側に向けて段々に長くすることで、仕掛全体の動きにバラツキを持たせたかったという目的もあります」。
長か?短か? その日のアタリパターンを見つけやすい
「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 段差ハリス 5本鈎」
最後は「瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 段差ハリス 5本鈎」。段が付いているという意味では「段々ハリス 5本鈎」と一緒だが、こちらの方がより規則的だ。
「3cm→2.5cm→3cm→2.5cm→3cmと、2種類の長さを交互に配置した段差設定になっています。目的はワカサギの群れがいる層に長いハリスの仕掛と短いハリスの仕掛を同時に入れることで、動きの違いを見せてワカサギに飽きさせないようにするためです」。
なるほど、長いハリスの仕掛はフワフワした動きになりやすいし、対して短いハリスの仕掛はトリッキーな動きになりやすいので、同時に見せれば単調なアピールにならないということだ。
「もうひとつ、その日は長いハリスの仕掛の方が食いはイイのか? または短い方がイイのか? という判断材料にもなります。どちらかの食いがイイか? という傾向がハッキリすれば、そのあとは食いがイイ方の長さの仕掛をメインに投入することで、さらに釣果を伸ばせる可能性も高くなります」。
小さな魚=繊細な釣りだからこそアレコレ試してほしい!
以上、パッと見ではどれも同じように見えるが、実は全然違っていた最新ワカサギ仕掛4アイテムをご紹介してみたが、いかがだっただろうか。私も久しくワカサギ釣りに行ってないので、今回の取材を機に再び行きたくなってきた。
ところで坂本さん、この4アイテムのなかで「コレならビギナーでも竿頭ですよ!」みたいなイチ押しの仕掛はどれだろうか?
「いやいや…、実はどれか一つで大漁っていうのはなかなか難しいんですよ。ワカサギ釣りはホンのちょっとした違いだけで、釣果に大きな差が付く釣りです。だから『アレがダメならコレを試す』『コレでもダメなら違うアレを試す…』というように、何種類もの仕掛を持っている方が釣果へとたどり着きやすい釣りなんです。
今回紹介した4つの仕掛もハリスの間隔がホンの少しだけ違ったり、ハリスの長さが0.5cmだけ違ったりと、重箱の隅を突くような細かい“アレ”や“コレ”を盛り込んでいるのはそのためです。もし、弊社の『瞬貫わかさぎ』シリーズを使っていただけるのであれば、ぜひ4アイテムすべてを試してみてください。その方が納得の釣果を出せる確率は飛躍的に高まると自負していますので、ぜひお願いします!」。
おぉ…最後はモノ凄い熱量で押し切られてしまった…(汗)。
ただ、坂本さんが言うことには一理アリ…どころか八里か九里くらいあるだろう。ワカサギ釣りはハマればたくさん釣れるのでかんたんと思われているフシがあるが、実はとても繊細な釣り。その繊細な部分を「瞬貫わかさぎ」シリーズなら4アイテムをローテーションすることでカバーできるので、今冬ワカサギにチャレンジするアナタはぜひとも使ってみてほしい。もちろん、私も4アイテムすべて買いに行きます!!