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昨年末より、安定した釣果と食味のよさから注目を集めている房総の「半夜キンメダイ釣り」。深海釣りの代表格ともいえるキンメダイですが、半夜便では比較的浅い水深をねらうため、体力的な負担も少なく、チャレンジしやすい釣りとして人気が高まっています。
今回は、南房総・千倉沖を舞台に、実績十分の船宿さんにお世話になり、好調と噂の半夜キンメダイ釣りへ出掛けてきました。
「半夜キンメダイ釣り」って何?
夕方から夜に楽しむ!ライトなキンメダイ釣り
半夜キンメダイ釣りとは、夕方から夜にかけて出船し、主に水深200m前後をねらうキンメダイ釣りのことです。一般的に想像されるキンメダイ釣りは昼間に行われる深海の釣りで、巨大な電動リールを使用するヘビータックルの釣りですが、半夜キンメダイはそれと比べて水深が浅く、比較的ライトな釣りであるのが特徴です。
夜の静かな海で、水面に浮かび上がる真っ赤なキンメダイの姿は、何度見ても心をつかまれます。
キンメダイについての注意点
鮮魚店で購入すると、なかなかのお値段の高級魚キンメダイ。そのキンメダイ釣りについて、船長より重要なアドバイスを受けました。
意外と知られていませんが、キンメダイは釣り上げた際に「血抜き」はしなくてよいとのこと。血抜きをしてしまうと、血とともに旨味まで抜けてしまい、身がブヨブヨになってしまうこともあるそうです。
クーラーボックスに海水氷(潮氷)を作っておき、そのままボチャンと投入すればよいというわけです。とても楽チンですね。
半夜キンメダイ釣りに使用したタックル

意外とハードルが低いタックル
今回使用したタックルは、以下の通りです。
「キンメ=専用深海タックル」というイメージがありますが、半夜キンメダイ釣りでは、ビシアジ用や中深場のイカ竿など、しっかりしたロッドであれば十分に対応可能です。
また、リールに関しては、フォースマスター2000だと「こんな小さなリールで大丈夫?」という意見もありそうですが、オモリ200号を使用する中深場の釣りでも、十二分に性能を発揮してくれました。
ちなみに、深場の釣りだけにバッテリーへの負荷が大きいため、リチウムイオンバッテリーを持参しましたよ。

太めハリス推奨!便利な胴突&サビキ仕掛
仕掛は、船宿指定の胴突仕掛と予備のフラッシャーサビキ仕掛を使用しました。エサ付けが不要なため、手間がかからず楽でした。ただし、ハリ数が5~8本あるため、投入時に絡んでしまうと大変です。そのため、仕掛用のマグネットプレートは必須だと感じました。

また、サバが掛かることも多い釣りで、仕掛への負荷が強く、太めのハリスが推奨されます。中深場の釣りのためハリスが回ってしまうことも多いので、船宿指定のビーズを使用した仕掛がとても役立ちました。
半夜キンメダイの釣り方

丁寧に釣りをすることがトラブル回避につながる
半夜キンメダイ釣りで最も重要なのは、「とにかく丁寧な操作」です。投入時は合図とともにオモリを投げ、仕掛を一気に落とす方もいますが、それはトラブルの元になります。私はマグネットシートからフラッシャーサビキを1つずつ外し、ゆっくりと送り込みました。このひと手間だけで、オマツリのリスクが大きく減ります。
また、潮の流れ具合にもよりますが、乗船者が多い場合はお隣の方が巻き上げ終わるまで仕掛の投入を待つなど、トラブル回避に努めるのがよいでしょう。これが結果的に釣果を伸ばすことにもつながります。巻き上げ時も、アタリが出ても慌てず、一定速度で巻き上げるのを意識したいところです。

追い食いをねらった誘い方
キンメダイは群れで行動する魚。1尾掛かったからといってすぐに巻き上げず、少し待つことで追い食いが期待できます。ガガガッと来たアタリがさらに重くならなければ、手巻きでゆっくりと聞き上げます。さらに竿が重くなったら、様子を見ながら電動リールで巻き上げるといった具合です。
竿先に次々と伝わるアタリは、半夜キンメダイ釣り最大の魅力です。
千倉沖で入れ食い!
お世話になった船宿さん

今回お世話になったのは、千倉沖の船宿「松大丸」さんです。船には個人の座席があり、とても快適に過ごせました。
船長はフレンドリーで丁寧な対応をしてくれ、安心して釣りに集中できました。アングラーのことを細やかに気遣ってくれる船宿さんで、釣りを楽しめる環境がしっかりと整っていましたよ。
投入直後から入れ食い!そして早上がり
ポイントまでは1時間ほどのクルージングです。私は左ミヨシに着座し夕焼けを眺めていると、船長から投入開始の合図がありました。
水深は180m。「まだ日も落ちていないし、様子見かな?」と思いつつ、仕掛を丁寧に投入しました。

すると、着底直後から竿先が勢いよく震え始めました。「サバかな?」と思いつつ巻き上げてくると、本命キンメダイの多点掛け! こんなにかんたんに釣れるのかと拍子抜けしつつ魚体を見ると、なかなかのサイズでした。浅場のキンメダイなので「コッパ」と呼ばれる小型を想像していましたが、十分なサイズに大満足です。
その後も投入のたびにアタリがあり、多点掛けを連発。8本バリに8尾のキンメダイが掛かる“パーフェクト”もしばしばありました。

クーラーボックスは見る見るうちに真っ赤な魚体で埋まっていきました。余裕をみて40Lのクーラーボックスを持参していましたが、魚が入りきらなくなったため、私は納竿。
最終的には十分過ぎる釣果となり、乗船者全員ニコニコ顔で、この日は早上がりとなりました。好調な半夜キンメダイ釣りの破壊力を、存分に味わうことができた釣行でした。

たくさん釣れた魚はお裾分け
妻のお陰で大漁キンメダイのお裾分けもスムーズに
自宅で処理できないほど大量に釣れたキンメダイは、ご近所へお裾分け。事前に妻が近所へ連絡を入れてくれていたお陰で、受け渡しもスムーズに進みました。釣果を知人に喜んでもらえるのは、釣り人にとって何よりの醍醐味ですね。

釣ったキンメダイは刺身も絶品!
おすすめは「炙り昆布締め」
ところで、キンメダイのレシピといえば、なんと言っても煮付けが最強です。しかし、せっかく自分で釣った新鮮なキンメダイなので刺身も楽しみたい…。
そんな私のおすすめはキンメダイの「昆布締め」です。3枚におろしたキンメダイの皮をバーナーで炙り、昆布の上に乗せて真空パックして1日置きます。これを刺身にしていただくと、キンメダイの甘味と旨味が引き立って絶品!! 爆釣後の全身筋肉痛の身体に染み渡りました。

半夜キンメダイ釣りは、安定した釣果と魚の美味しさ、さらに非日常的な夜釣りの雰囲気まで同時に楽しめる、魅力あふれる釣りです。
深海釣りに興味はあるものの、ハードルが高いと感じている方にこそ、ぜひ一度挑戦してほしい釣りといえるでしょう。好調なタイミングを逃さず、チャンスがあれば迷わずおすすめしたいですね。
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レポーターREPORTER

ワカサギからマグロまで、潮の向くまま気の向くままに突っ走る3児のカミナリ親父。船のエサ釣りメインですが、節操なく流行りの釣りに手を出しています。本業であるSEの仕事もそこそこに、週末は最高の食材を求め釣りに出掛けています。
