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娘と釣りにハマって以来、釣行のあとには実家で集まることがルーティーンとなりました。甥っ子たちから羨望の眼差し(せんぼうのまなざし)で見られるようになり、ついにはその小学校2年生と小学校4年生の甥っ子たちから「僕も行ってみたい!」と懇願されるまでに…。
ならば「よっしゃ! みんなで行こう!」と、引率のおじいちゃんも含め、家族釣行が決定したのでした。
ということで今回は、甥っ子2人とおじいちゃんの「初心者3人」と私と娘の「経験者2人」の合計5人による「タイラバ」の家族釣行レポートをもとに、その体験から初心者さんへおススメする船釣りやタイラバのポイントをお伝えいたします。
タイラバは初心者が始めやすい!
「タイラバ」とは名前のとおりタイを釣ることに特化した釣りで、とくに船釣りのなかでも人気のルアー釣りです。
仕掛はかんたんで、
- ●鉛やタングステンのオモリ(ヘッドといいます)
- ●タイの気を引くラバー(ネクタイやスカートといいます)
- ●その先に結ぶフック(ハリ)
の3つの組み合わせで1つの仕掛となっています。
なぜタイラバが「初心者が始めやすい釣り」かというと、「難しいアクションの必要がないこと」「エサをさわる必要がないルアー釣りであること」が大きな理由ではないでしょうか。そして、「タイ以外にもいろいろな魚種が釣れること」もその魅力の一つ。さまざまなエリアで多くの釣り人から愛される釣りモノなのです。
そして、実際の釣り方はというと、
- (1)軽くサミング(※)しながら海底まで落とす
- (2)一定の速度でリールを10回から20回くらい巻く(エリアにより巻き回数は異なります)
- (3)また底まで落とす
の繰り返しです。
※サミングとは、リールから糸を出す際に軽く親指で回転するリールスプール(糸を巻いている部分)に触れ、糸が出過ぎないようにコントロールするテクニックです
「えっ? そんなので釣れるの?」と思ったそこのあなた。私も初めてタイラバに挑戦したときに同じことを考えましたが、たったこれだけで釣れるんです!
当記事では詳しいメソッドやテクニックは説明しませんが(というか私も説明できません…)、難しいアクションの必要がなく新鮮なタイが釣れちゃうところが、初心者に優しい「タイラバ」という釣りなのです。
家族5人釣行で困ったこと…
早朝5時30分ごろに港に集合し、船長さんの指示のもといざ出船しましたが、出船早々トラブル発生!! 私以外誰も仕掛を準備できなかったのです…。船長さんも操船があることと、ほかのお客様がいるため、家族5人分の仕掛準備は全て私が対応しなければならない大変さに気づかされました(笑)。
すでに5回以上釣行経験のある私の娘は、マイペースに甥っ子2人と遊んでいます。私1人焦るなか、小さい子順に仕掛を準備し1人ずつかんたんにレクチャーをしては次の仕掛の準備をしていきました。
ところがトラブルは続くもので、4本目の竿を準備していると一番下の甥っ子から「おっちゃん! なんか変!」と私に声が掛かりました。見てみると、盛大にバックラッシュ(※)! サミングを教え忘れておりました…。
※バックラッシュとは、リールスプールの回転と糸の引き出されるタイミングがズレて(早くなって)しまい、糸が絡まってしまうこと
絶望感にさらされながらも、なんとか5人分の仕掛の準備が完了しバックラッシュも直したころ、またも一番下の甥っ子から声が! 今度は何? 「バックラッシュ?」「根掛かり??」と再度ハラハラしながら甥っ子のもとへ行くと、「おっちゃん! 今度はなんか竿がブルブルする!」とのこと。なんと、バッチリ無事に釣っておりました(笑)。
そのあとも大小トラブルはありましたが、家族全員ヒットし、とても楽しい時間を過ごせたのでした~。
初心者なら恥ずかしがらず聞いちゃいましょう!
タイラバに限らず初心者の方だけで乗船する場合は、事前に船宿さんに「初心者であること」を告げ、「釣具のレンタルが可能かどうか」などを確認しておきましょう。いろいろと質問や確認をするといったコミュニケーションを取ることをおススメします。
そうすれば、
- ●船宿さんの雰囲気が電話でなんとなくわかる
- ●タイラバの船内販売があるのか知ることができる
- ●事前にタイラバを買っておく場合、ヘッドの重さやラバーのカラーといった情報を得れる
- ●仕掛の準備や結び方をレクチャーしてもらうことができる
- ●ちょっとしたポイント(巻き回数や巻くスピード)を当日教えてもらいやすい関係づくりとなる
といったメリットもあり、より安心です。
分からないことがあったら遠慮せず船長さんに声を掛けましょう!
ハマればハマるほど奥が深いタイラバ
冒頭でタイラバは「初心者が始めやすい釣り」と表現しましたが、初心者が始めやすいからといってそう単純でもありません。タイラバって実は奥が深いんです! ヘッドだけでもいろいろなカラーや形状、重さがあり、ネクタイやスカートも同様です。
釣れるパターンは日々変化し、多くの釣り人が試行錯誤しながら大物を求めてチャレンジを続けている釣りモノでもあります! にもかかわらず、ベテランの竿はピクリともしないのに初めてやった方が爆釣するなんてことも多々あるのも事実。何が正解かを導き出すのは容易ではありません。
だからこそ面白く、やればやるほどハマってしまう釣りだと言えますね。
またタイラバではメインターゲットのタイだけでなく、アコウ(キジハタ)やアマダイといった高級魚が釣れてしまうこともあります。同じ釣り方でいろんな魚が釣れるところも「タイラバ」の大きな魅力かもしれません。
「タイラバ」は、これから釣りをやってみたいという方や家族連れで釣りをしたいという方におススメの船釣りです。タイは年中釣りやすい魚ですので、これから秋にかけて過ごしやすい時期になったらぜひチャレンジしてみてください。
ただし、未経験者さん(初心者さん)は「何も分からない…」「何もできない…」のが当たり前です。連れだって釣りに出掛ける際は事前の準備をしっかりと、そして、当日のことを想定して、安心安全に楽しんでくださいね。