バス釣り春夏秋冬!その刻を釣る パワーフィネスとは何なのか?
タックルとシチュエーションから見る、カバー撃ちのススメ!

突然ですが、バス釣りにおいてカバーやストラクチャーが険しく、攻め切れないこと……ありますよね?
ライトリグならアプローチできるけど切られてしまう、ベイトタックルだと繊細なアクションができなかったり、バックラッシュしてしまうなんてことありませんか。そんな、どちらの悩みも解決できるのが「パワーフィネス」です。

当記事では、パワーフィネスに適した基本的なロッドやルアー、フックなどを紹介。と同時に、パワーフィネスという釣り方と、「いったいどんなメリットがあるのか?」についても解説させていただきます。
みなさんの釣行に少しでも参考になれば幸いです。

パワーフィネスとは

01 DSC_0024.JPG パワーフィネスタックル

パワーフィネスっていわれても「パワーなのにフィネス?」って思いますよね。名称としては矛盾してますが、これで合ってますよ。
パワーフィネスは、スピニングロッドで扱うようなフィネスなルアー(ワーム)を、カバーやストラクチャーにタイトにアプローチしバスを釣る方法です。この部分が「フィネス」です。
次に「パワー」の部分がどこにあるかというと、ロッドとラインがそれに当たります。使用するロッドはML(ミディアムライト)以上のもので、ラインはPEラインを使用するのが、一般的なパワーフィネス用のタックルです。

使用するロッド

ML(ミディアムライト)~H(ヘビー)

02 DSC_0025.JPG ロッド

パワーフィネスで使用するロッドはML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)、H(ヘビー)のものが多く、各ロッドメーカーからもこの範囲で発売されていることが多いです。

始めたいときのロッドの硬さ

03 DSC_0026.JPG ロッド

パワーフィネスは有名プロなどがMH(ミディアムヘビー)クラスのロッドを使用していることが多く、それらを選びがちですが、私はML(ミディアムライト)もしくはM(ミディアム)クラスのロッドをおススメします。

MH(ミディアムヘビー)は強くパワーがあるので、より主導権を握り一気にカバーからバスを遠ざけることができます。しかし反面、ロッドパワーが強すぎて軽いルアーやワームを使用すると、イマイチ操作感が伝わってき辛いという側面もあります。
そこで、個人的におススメなのがML(ミディアムライト)というわけです。少しロッドパワーが弱いと感じるかもしれませんが、ルアーやワームの操作感も伝わりやすく、45cmクラスのバスであれば、カバーから強引に引き離すことに問題はありません。

使用するリール

04 DSC_0029.JPG リール

使用するリールは2000番台~2500番台がおススメです。もちろん、スピニングリールですよ。リールに関しては好みのもので大丈夫ですが、パワーフィネスはカバーを繊細に釣っていくことが多いので、あまり重すぎないもの、疲れにくいものがいいと思います。

使用するライン

05 DSC_0035.JPG ライン

パワーフィネスに使用するラインは一般的に12lb以上の強さを必要としています。
私は12lbから16lbくらいを使うことが多いですが、パワーフィネスの達人と呼ばれる人たちは、1号(20lb前後)を使用することが多いようです。慣れていないうちや、MLクラスのロッドを使用する場合には12lbから16lbくらいが扱いやすくておススメです。

[PEラインの性質]
PEラインが使用されることの多いパワーフィネス。PEラインには4本編みと8本編みが基本ですが、カバーにアプローチするときには4本編みがおススメです。PEラインの性質上ラインを編んで1本にしてあるので、単純に8本編みと4本編みでは編み1本分の太さが2倍ほど違うことになります。そのため4本編みのほうがより根ズレに強いと考えられますね。

PEラインとリーダー

06 DSC_0036.JPG リーダー

PEラインを直結で使用するスタイルも多いですが、やはりリーダーと呼ばれるラインを使用することが大事です。PEラインは擦れに弱いので、相当なパワーで一気にカバーから引きずり出さないと切れてしまします。そのため、カバーに強いフロロラインをリーダーとして使用します。リーダーの長さは60cmから90cmくらいが目安です。
パワーフィネスに慣れていないうちは、リーダーの使用が必須です。

リーダーの結び方

07 DSC_0031.JPG 電車結び

PEラインとリーダーを結ぶときに必須なのが、ライン同士を結ぶ方法ですよね。基本として絶対覚えておきたいのが、「電車結び」です。比較的かんたんに結ぶことができて、安定した強度がある結び方です。

使用するルアー

ネコリグ

08 DSC_0027.JPG ネコリグ

パワーフィネスで使用する代表的なルアー(リグ)がネコリグです。パワーフィネスで使用するネコリグに必須なのが、ガード付きのフックや「N・S・S HOOK」のようなハリ先をワームに埋め込むタイプのフックです。ハリ先が完全に埋まるので、ヘビーカバーに突っ込んでも引っかからずに使用することができます。

スモラバ

09 DSC_0021.JPG スモラバ

スモラバはネコリグよりもよりコンパクトに使用したいときに有効です。ネコリグよりもスローにフォールさせることができたり、小さなすき間にアプローチするときに使用します。小さい見た目のわりに強い水押しが、魚に効くことも度々ありますよね。

どんなカバーがいいのか?

10 DSC_0023.JPG ゴージャスなカバー

パワーフィネスのメリットを最大にいかした釣りがカバー撃ちですね。
写真のようなゴージャスなカバーは手前から探っていき、奥まで攻めるのがよさそうです。入らなそうだなと思っても、ウエイトを重くして奥の奥までキャストしてみてください。他の釣り人が入れないところこそチャンスですよ。

11 DSC_0022.JPG 薄いゴミのカバー

ちょっとした薄ゴミの下も見逃せないカバーです。その日にできたカバーかもしれないし、ゴミの溜まりやすいエリアや場所かもしれないので、見逃さずにアプローチしていくのがよいと思います。

パワーフィネスのメリット

12 1555040222122.jpg ブラックバス釣果

パワーフィネスの釣りを覚えることができれば、今までアプローチさえできていなかったバスを釣ることができるようになります。繊細なのにダイナミックなパワーフィネスは、濃いカバーなどは先行者が撃った後でも、より奥にアプローチすることでバスをキャッチできたりするので、ぜひ試してみてくださいね。

 

レポーターREPORTER

マッキー
プロフィール:マッキー
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。