From HEAT the WEB DIRECTOR 便利!釣り取材に役立つアイテムを勝手に紹介!!

便利アイテム_text-photo岳原雅浩

広告担当時代よりも頻度は減ったものの、裏方として釣りのプロスタッフや社員の釣行に同行させていただくことの多い立場の私。職業ライターさんやプロカメラマンではないのだが、そういった立場を長年携わらせていただくなかで、それなりの工夫のもと、なんとなく常備するようになった便利アイテムが幾つかある。私にとって、今では「あると便利、なければ不便!」といったこれらアイテム。ギアにこだわる世間のアウトドアマンには笑われてしまうかもしれない浅い情報だが、ひょっとしたらご参考いただけるのでは? そんな思いで、少しだけ紹介させていただきたい。

取材といえば写真は大事ですね

01_IMG_3683.JPG カメラ

後の記事制作やSNS用だけでなく、何かと素材として必要な「写真」。取材の最中は、目に付いたものを手当たり次第に撮ってしまう私。後で「あ~、あのシーン撮っておけばよかった……」なんてことがないよう、どちらかといえば、写真を撮り損なうことにビビりながら撮影しているといった具合だ。

そんなわけで、使用している一眼レフカメラは決して高級ハイエンドモデルではないものの、さまざまなシチュエーションを想定して欲張り、気が付けばレンズは4つに…。標準ズームレンズ、中望遠レンズ、広角レンズ、ちょっと明るいレンズ、といったラインナップ。当然それら全てを使いこなせてはいないのだが、準じてカメラ周辺の便利アイテムも増えていった気がする…。

こんなものを持って行ってます!

[カメラベルト]

カメラを取材現場で使い始めてから直ぐに、肩からぶら下げているカメラを、揺れる船上で壁にガンガンぶつけてしまったことがあった。ちょっとならまだしも、その後も割と頻繁にぶつけることが多く、お小遣いで購入した自前のカメラの表面は傷だらけ…。標準のショルダーベルトではどうしても長さに遊びが出てしまうため、カメラを肩からぶら下げたままの取材や釣行に不便を感じた私は、便利アイテムがないかとネットで検索…。そして、なんと便利なカメラベルトを発見!!!

02_IMG_3688.JPG カメラベルト
03_IMG_0942.JPG カメラベルト(単体)

Diagnal(ダイアグナル)Ninja Camera Strap(ニンジャ カメラストラップ)。使わないときはストラップを引くことで身体にフィットするので、カメラがぶらぶらと暴れずにぶつける心配も少ない。そして、使用するときはストラップを開放し、瞬時に伸縮。何だかいつでも戦闘態勢に変身できるヒーローのようにカッコイイ! しかも使わないときに身体にフィットさせていると、ぶつけないだけでなく、立っている姿勢の重心も安定し疲れないことに気が付いた。

[防水カメラバッグ]

雨が降っても、よほどのことがない限り中止にならない釣りの取材。なんせ、船が出れば釣りはできるし、風が強くなければキャストもできる。お魚さんはローライトの方が釣れたりもする…というわけで、雨の中でカメラを出さなければいけないことは多い。
とはいえ、カメラを雨中で使用して問題ないはずがない。仮に雨が降っていなくても、船の上では波をかぶるし、海辺は湿気も強い。自前のカメラを心配し防水バッグがないかと探しまくった。「できれば携帯できて、サッとカメラを取り出すことができ、ほどほどに頑丈かつ軽量なモノ…」。そうして探しまくった結果見つけたのがコレ。あまりに嬉しくて2タイプを買ってしまった…(笑)。

04_IMG_3697.JPG 防水カメラバッグ
写真左:Miggo(ミゴ) Agua Stormproof Torso 65 Pro DSLR(アグア ストームプルーフトルソー 65 プロ DSLR) /写真右:Miggo(ミゴ) Agua Stormproof Holster 35 Pro DSLR(アグア ストームプルーフホルスター35 プロ DSLR)

miggo(ミゴ)は2014年設立されたイスラエルのカメラアクセサリーブランド。野暮ったくないスタイリッシュなデザインと、カメラの収納と使い勝手がよく考えられた仕様に一目ぼれして購入。
レンズやストロボを収納しやすい仕切りがベルクロで仕切ってあり、素材も衝撃に強いクッション性があり十分。IPX3の防水対策が施されたワンショルダータイプ。それとカメラカバーのみのものの2タイプを、シチュエーションや好みで使い分けている。

[充電式電池・電池ケース]

カメラのストロボやヘッドライト、携帯式の魚探まで、けっこう単3電池を使用する頻度が釣りでは高く、毎回買うのも経済的負担が大きい。随分以前から、充電式電池を繰り返し使っている。
ただし、電池の持ち運びは紛失や水濡れなど気を遣うところで、某雑誌の付録でもらった小型のケースを電池ケースとして活用させていただいている。単3電池が6本収納できるので、カメラのストロボで4本使用、予備2本分持ち運べて便利。

05_IMG_8048.JPG 充電式電池と電池ケース
Panasonic(パナソニック) エボルタの充電式電池とケース

[ハット・ワークキャップ]

釣りにおいて帽子は欠かせません! 直射日光や雨、風から頭部を守るだけでなく、万一ルアーが飛んできたときなどの事故防止にも役立つアイテムが帽子。
写真を撮影する都合上、通常の野球キャップタイプではツバが邪魔になるため、ツバが押し上がるハットタイプが被りやすい。もしくはワークキャップを反対向きに被れば、ツバが短いので後ろ首にアタって写真を撮りづらいこともない。

06_IMG_3724.JPG ハットとワークキャップ
愛用している、Millet(ミレー) レインハット(左)とFREEKNOT(フリーノット) ワークキャップ(右)

[グラスホルダー]

以前、船べりから少し身を乗り出して撮影していたら、サングラスがポーン……。私にとってはお気に入りの高級偏光サングラスだったため、悔やみきれないほど残念な思いをしたことがある。
写真を撮るときはサングラス越しにファインダーを覗いたのでは見えづらいことがある。そのため一旦サングラスを外すことも多く、そのたびに胸元や頭に掛けたのでは不便…。というわけでそれ以来、落下・紛失防止のために使用しているのがグラスホルダー。これを装着していれば、サングラスを外しても安心だ。ただ、もう少し小ぶりで邪魔にならないタイプがあると嬉しいが…。

07_IMG_3735.JPG グラスホルダー
詳しい商品名は分からないが、EK USAのEYEWEAR RETAINERS(アイウェアリテーナー)

[バッカン(中蓋インナーケース付き)]

インナーケースが付いた2段構造のバッカンを愛用している。上は頻繁に出し入れする小物、下はウェアのような大物や入れっぱなしにしておく貴重品など…といった具合に入れ分けている。以前はインナーケースのないバッカンに、何でもガバっ、ドカっと入れていたが出し入れしづらかった…。2段に小分けされることで使い勝手がよく、また、ウェアや貴重品など濡らしたくないものを、インナーケースで簡易的に守ることもできる。ついでにショルダーベルトが付いているものが個人的に運びやすく好みだ。

08_IMG_3725.JPG バッカン
09_IMG_3729.JPG バッカン

[防水バッグ(=ドライバッグ)]

バッカン内に入れていても、ときおり激しく波を被ったり、風に煽られて蓋が開いていたりで、残念ながら荷物が濡れてしまうことがある。そのため、極力濡らしたくない貴重品や電子機器などの荷物は、防水バッグに入れておくのがおススメ。使用用途に応じて袋タイプとリュックタイプの2つを使い分けしているが、バッグインバッグのような感覚で、釣行後のコンビニに立ち寄ったりする際にも重宝している。

10_IMG_8059.JPG ドライバッグ
JR GEAR(JRギア) ウルトラライト ドライバッグ (10L)
11_IMG_8052.JPG リュックタイプ
EXPED(ヘクスペド) クラウドバースト (15L)

[スマホ用防水ケース]

今どきのスマホは、簡易防水(生活防水)処理が施されているので、雨の日でもレインウェアのポケット内であれば大丈夫……? いえいえ、意外とポケット内は雨水がファスナーの際から侵入し(ちゃんと閉めていなかったりすることが原因)、溜まってしまうことがあるのだ。なので、スマホ用の防水ケースを念のために使用している私。

12_IMG_8060.JPG スマホ用防水ケース
Aquapac(アクアパック) 防水ケース

水濡れの心配が少ないときは使用せずに保険として携帯し、雨足がひどくなったら使用する。または、船の揺れがひどく身体が安定しないときやスマホを落としてしまいそうなときは、ケースに入れ首からぶら下げて使用し、万一が起きないように用心している。ちなみにコチラのアイテム、なかなかの優れもので、ピチっとロックをすれば空気が入らないほどに気密性が高いうえ、ケースに入れたままスマホ画面の操作ができるのはモチロン、電話も普通に話すことができる。

[ジッパー付き保存袋]

念には念を入れて、貴重品や紙類・電池や電子機器などを入れるのに重宝しているのが、釣り人のみなさんに馴染み深い、旭化成ホームプロダクツ株式会社の商標「ジップロック®」に代表されるジッパー付き保存袋。安いうえに、いろいろなサイズがあり、場合によっては釣った魚を入れたり、使い終わった仕掛やゴミの収納など、汎用的に使用できる便利さがありがたい。
「ジッパー付き保存袋 < 防水バッグ < バッカン」と収納しておけば、水や汚れなど怖いものはなし!!

13_IMG_8050.JPG ジップロック

[カラビナ]

バッカンに、クーラーBOXに、ライジャケに、何にでもぶら下げられる便利アイテム。ゴミ袋を止めておいたり、小物入れをぶら下げたりとアイデア次第でさまざまに使える。最低2つくらい持っておくと組合せで多用途に使えて便利な気がする。

14_IMG_8046.JPG カラビナ

番外 [スマホのボイスレコーダー機能・音声入力]

物理的なアイテムというわけではないので番外ではあるが、コチラをちょっとご紹介。

今まで取材中に何かメモを取るときは、紙に書くかスマホのメモ帳機能に入力をしていた。紙へのメモは、やはり水辺ということもあり濡れてしまったり、揺れる船上では上手く字が書けなかったりとなかなか苦労していたし、スマホのメモ帳機能も同様…。ところがふと思いついたのが、スマホにあるボイスレコーダー機能。もしくは、音声入力機能だ。ボイスレコーダーであれば、音声をそのまま残せるので、アングラーとの現場での対話の録音に向いている。そして、自分が思ったことや気づきを残しておく際は、ボイスレコーダーでもいいし、スマホへのキー入力の補助として音声入力があるのでそれを利用すると便利。
とにかく、「なんとか楽して、でも正確に」現場の状況を記録するのに活用している。

15_ iPhoneのボイスレコーダーと音声入力アイコン

 

全般的に重宝している取材時のアイテムは、収納系アイテムと防水アイテムが多い。釣りだけでなくアウトドアではつきもののギアの破損や水濡れ、紛失を防ぐために、気が付けばそのようなアイテムが増えてしまったというわけ。ついでに、できるだけ身軽に取り回しよく動きたいのはみなさんも同様では?
もしよければご参考いただければ幸いだ。

 

※本文は個人の見解によるものです。ご了承下さい。