サラリーマン必見??
都市型の釣り=アーバンフィッシングのススメ

忙しい現代人。「いつも通勤の時に電車から見えるあの川で釣れたらいいのになぁ。」なんて思っている人も多いはず。毎週のように遠くへ出掛けて、1日釣りに没頭するのはなかなか難しいものですが、意外と都市部にも釣れそうな水辺があるものなんです。ということで、今回はそんな街中での釣りを実践してみよう!という企画。HEATスタッフの中で市街地での釣りや、旅の中でついでに楽しむ釣りが得意なショータ・ジェンキンスにトライしてもらいました。

せっかくのアーバンフィッシング、ドレスコードはジャケット?

駅エスカレーター

以前は毎晩のように東京湾でシーバスを釣ったものだが、最近の情報には疎いし車でいつも通りポイントを回っても面白くないし、何よりアーバンな感じがしない。HEAT編集部からのざっくりしたテーマは「アーバンフィッシング的なもの」、「仕事帰りに楽しめそうなやつ」。いやわかるけど、どうしたものか(笑)
とりあえず久しぶりにTokyoへ釣りに行くことにしよう。どうせだったら仕事帰りにそのままスーツで釣りでもしたいところだけど、自身オフィス勤めでもない訳で・・・。そんな時、ポン!と頭に浮かんだ友人の顔。まさに都会・釣り・スーツのキーワードがぴったりと当てはまる彼がいるではないか。

コウジくん
その“彼”であるコウジくんとは以前イギリスで知り合った釣り仲間で、当時大学生だったコウジくんとは、それこそまさに今回の様にイギリスの街中で一緒によく釣りをした。早速彼に連絡を取ってみると、やはり仕事帰りや、自宅から自転車で釣り場へ行って時々釣りを楽しんでいるというではないか。まさにサラリーマンアングラー!

しかし去年の秋頃から彼がホームにしていた隅田川では釣りができなくなってしまったらしく、最近はめっきり行っていないとのこと。しかし全然それでも構わない、他にも東京湾の釣りに精通するアングラーはいるが、そこで釣果重視で取材するよりもむしろこっちの方がリアルと感じたので「じゃあ一緒に初めての場所を釣り歩こう!仕事帰りにそのまま会える?」というちょっと無茶な誘いだったが、相変わらずのフットワークの軽さで快く引き受けてくれる友人に感謝。

釣りだけが楽しみじゃない都会のフィールド

お台場

せっかく久しぶりに会えるんだから、ついでに一緒にご飯も食べたいしコーヒーでも飲みながら釣りの話もしたいと思い、選んだ集合場所はお台場。お互い釣りをするのが初めての場所。実はコウジくんと出会ったヨーロッパでは街中での釣りが盛んで、ストリートフィッシングと呼ばれ各地で大会が催されるぐらい認知されている。そして彼らは街中のパブやカフェで食事、時にはビールを片手に釣りを楽しんでいるので、東京のアーバンフィッシングでも是非それがやりたい(笑)デックスにあるお洒落なカフェで晩御飯でも食べながら、、、と言いたいところだったがそこは”日本風”につけ麺を頬張りながら作戦を立てる。

つけ麺
十干家 お台場 デックス東京ビーチのつけ麺900g。味は好みもあるだろうけど、大量の麺に合わせてスープを無料で追加出来るところがいい。釣りの前後の腹ごしらえには最適で、ファミリーや観光客も多く「ちょっと荷物の多いサラリーマン」でも入りやすかった。

お腹も満たされたし、なんとなくエリアも絞ったのでテイクアウトのコーヒーを買って釣り場へと向かう。アーバンな感じになってきて少しワクワクする。

電車を使って移動
道具はコンパクト
電車を使っての移動、なるべく身軽に道具はコンパクトにまとめたいので、必然的に持っていけるルアーは限られるし、ロッドもパックロッドが必須。
ライフジャケット
軽装と言えど、安全第一で釣りを楽しむためにもライフジャケットは必須アイテム。かなりコンパクトなモデルもあるので、鞄の中でも嵩張らない。

当日はハク(ボラの稚魚)と思われる小さな魚が時々岸に寄って来ては小さなシーバスに追いかけられている場面も見かけ、予想していなかった生命感の高さにはやる気持ちを抑えながら準備。

途中、久しぶりにコウジくんと2人で会うことを聞きつけた地元の友人も合流し、「仕事帰りそのまま」を忠実に守った(?)コウジくんが革靴というのもあって、足場の良いところをチョイスしながらゆっくりと釣り歩く。都市部とはいえ22時ごろになると本当に静かで、電車だし一杯飲みたくなるようなシチュエーションではあったが、コンビニが少し遠いのと、始まったら始まったで釣りに真剣になってしまうのが我々である。後半は黙々とキャストを繰り返し、時折響き渡るサイレンを遠くに聴きながら都会感を味わった。

タックル
限られた荷物やタックル。そんな多少の不便さの中で工夫して釣りをするのも楽しいもので、むしろそれも含めてのアーバンフィッシングの魅力と面白さ?

全く期待していなかった中で突然のヒット!

個人的にいわゆるバチ抜けシーズンが得意ではないのと、荷物を最小限にまとめたかったのもあり、自分はかなりコンパクトなタックルで挑んだ今回のアーバンフィッシング。5ft台のロッドにしては少し大きめのミノーを投げていた時、グン!と重みが伝わったかと思うとバシャバシャ!と遠くで魚の立てる水音が響く。「来たよー!」と2人を呼ぶと、すぐさまコウジくんがランディングをしてくれる態勢に。

夜釣り
※基本的に革靴で濡れた敷石やゴロタを歩くのは危険です。メンバーは細心の注意と安全への配慮の上取材を行っておりますが、真似をしないようにお願いします。
もし釣れていれば…、シーバス(スズキ)とはこんな魚。ちなみにセイゴとは小型のスズキのこと

魚にゆっくりとアプローチするコウジくん、しかし彼の手元を見てみるとなんだかとても小さいグリップを構えている!そうか、そりゃそうだ。会社の帰りなんだから、重たいフィッシュグリップは持って行きたくない。ファイト中の写真も撮ろう!と少し欲張って、良い大人が3人でワーキャーしていたら岸に寄ってきたところでバレてしまった・・・。セイゴでも何でも、何かしら1匹釣りたいというライトなセコ釣りが裏目に出たのかもしれない。ちゃんとフッキングしていなかったのだろうか。「まあまあのシーバスだったよね・・・」何とも言えない静寂の後、アーバン過ぎたサイズのグリップに皆で笑った。

結局そのあとは何事もなく終了し、後からやってきた釣り人と少し言葉を交わして駅へ歩く。職場が近くなんだそうだ。明るいところへ行ってから道具を仕舞いながら電車を待った。この釣りを毎晩やるとなるとそれはそれで結構大変かもしれないが、多少通い込めば釣果は付いて来るし、鞄ひとつで気軽に釣りが楽しめるのは嬉しい。今回のように、たとえ釣れなくても、竿を振りながら話をしたり、とても充実した数時間だった気がする。
冒頭にある「いつも通勤の時に電車から見えるあの川で釣れたらいいのになぁ。」をひとつずつ試してみるのもいいし、意外に車で回っているだけでは見つからない釣り場も都会には結構あるかもしれない。

パーキング不要!気軽で、何処でも楽しめる釣り

駅

何より駐車のことを気にしなくていいのは大きい。東京に限らず、街中のパーキングは高いし、駐禁を取られるのはもちろん避けたい。さらに潮見表を見るかのように、終電時間を調べたりしながら釣るのもまたアーバンな楽しみ方なのではないだろうか?遠征をしたり、ガッツリと装備を整えて楽しむ釣りもあれば、こんな風に気軽に楽しめる釣りも、今後もっと親しまれていくような気がする。
今回は少し強引に?スーツでそのまま釣りを楽しむスタイルを試してみたが、ルアーだけでなくエサ釣りを試したり、自転車で機動力を上げるなど、アーバンフィッシングはまだまだ楽しみ方の余地のある釣りなのは間違いなさそうだ。

協力企業
・BLUESTORM(高階救命器具㈱)
・Huerco(㈱ルーデンスフィールド)

橋

アーバンフィッシング ギア紹介

BSJ-7120
釣りに必須のライジャケもショルダーバッグと一体化するまでに進化した。少ない荷物でポイントにアプローチするのにうってつけのアイテム。BSJ-7120(高階救命器具㈱)
BSJ-9120
BSJ-9120(高階救命器具(株))
BLUESTORM膨脹式ライフジャケットウエストベルトタイプシリーズ最小のコンパクトさと軽量さを兼ね備えたモデル。船での着用は出来ないが、小さくて軽量なのであらゆるショアでのレジャーにオススメのモデル。ハルキーロバーツ社HR-6Fインフレーターが水を感知し、自動的に気室を膨脹させる。鞄の中でも嵩張らないサイズ。
価格:OPEN、重量:約400g、サイズ:ウエスト60~100cm
BSJ-4320RS
BSJ-4320RS(高階救命器具(株))
BLUESTORMラインナップ内で最もコンパクトなPFD(ライフジャケット)。ウエストポーチのように腰に取り付けることが可能。カバーは腰に接する部分に3Dメッシュを採用し、通気性を向上。落水時には水を感知して膨脹する。また、手動用作動策を引けば環境や状況に左右されずいつでも確実に作動させる事ができる。安全性とコンパクト性能を高い水準で兼ね揃えたモデル。
価格:20,800円(税抜き)、重量:約420g、サイズ:ウエスト60~100cm
XT611-4S
HuercoXT611-4S(フエルコ)
マイルドなレギュラーファストテーパーで、多彩なルアーとシチュエーションに対応し、国内外のあらゆるフィールドで活躍する4ピースパックロッド。ショア~オフショアのライトキャスティングまでを想定したバーサタイルな性能が魅力。コンパクトな仕舞寸法と7ft弱という絶妙なレングスで、決して広い場所だけではない都市部の釣りでも重宝する。
価格:38,000円(税抜き)、レングス:6フィート11インチ、仕舞寸法:60cm、重量:約184g
XT511-5S
HuercoXT511-5S(フエルコ)
小型ルアーを用いたあらゆるライトゲームをカバーする5ピースパックロッドでありながら、美しいベンドカーブが印象的なモデル。取り回しも良く、クセのないレギュラーテーパー、しかもコンパクトに仕舞うことができるため、電車や自転車の移動や、出張や旅行ついでの釣りにも最適な1本。トラウト、バス、からロックフィッシュ、ライトソルトなど、とにかく狙える魚種を選ばない欲張りな竿でもある。
価格:37,000円(税抜き)、レングス:5フィート11インチ、仕舞寸法:42cm、重量:約115g

レポーターREPORTOR

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
パックロッドを中心に、ライフスタイルとしての釣りを提案するメーカーHuerco(フエルコ)に所属しながら、世界各地を釣り食べ歩く国際派。厳しい釣りを強いられても、持ち前のハッタリと語学力で切り抜ける「適当さ」が武器。BIGFISH1983ジャパンアンバサダー。