今月の企画会議 今月も現場で会議……。ただの釣り?

スタッフM(以下:M):先月の佐仲ダムは楽しかったですね。
ディレクター(以下:D):よいアイデアも出ましたし、今月も現場で企画練りましょうか?
スタッフF(以下:F):まじっすか? 隼華の3人娘も、また来るんですよね~?
D:来ません(冷たくきっぱり)。

M:サビキで小アジ釣りなんてどうでしょ?
D:それでいきましょう!
サビキはハヤブサの主力商品ですし、改めて当社の根幹を見直す機会にもなります。擬似餌による食い方の違いなども検証できればいいですね。
F:唐揚げに南蛮漬け! じゅるっ!

京都府宮津市釣り場

というワケで先月に引き続き釣り場へGO! 10月4日午前6時過ぎ、3人がやって来たのは京都府宮津市。波静かな湾奧の護岸だ。使用する仕掛はハヤブサ「小アジ専科」シリーズの各種。オーロラピンクスキン、同・白スキン、ジュエルスキン、リアルシラス、オーロラハゲ皮、ケイムラサバ皮レインボーなどなど、ハリは5、6号、ハリスは0.8~1号だ。とにかく片っ端から使ってみる。下カゴにアミエビをやんわり詰めて護岸足下に仕掛を下ろす。直後はアタリがなかったが、10分ほどして小アジが釣れだした。サイズは10cm前後。唐揚げや南蛮漬けにピッタリの大きさだ。いまのところ擬似餌の違いによる釣れ方の差はないようである。

スタッフ
アジ

D:アジいましたね。宮津に来てよかったです。
M:しかし解凍不要のパック詰めアミエビって、付属のスプーンだとカゴに詰めにくいですねえ。
F:うわっはっは~。そりゃそうですよ。これ使ってみてください。
D:おっ、割り箸ですか?
M:わあ~、これ便利です。めっちゃ楽ちん!
F:日本人は箸ですよ、おはし!

アミエビ
小アジ
ヨコスジフエダイの幼魚
ヨコスジフエダイの幼魚

しかし30分ほどで小アジのアタリが途絶えてしまった。20mほど離れたとところに係留してあった作業船が出て行ってすぐのことだ。船の下に隠れ溜まっていたアジが散ってしまったのかもしれない。ということで場所移動。少し西の低い防波堤へ。ここはアジもよく釣れたが外道の木っ葉グレ(小型のメジナ)がやたら多い。仕掛を一気に底まで沈めないと、間違いなくグレが掛かってくる。ほか、バリコ(アイゴの幼魚)にチャリコ(マダイの幼魚)に正体不明の魚。これ何だろう? フエダイの仲間みたいだが……。帰宅後、図鑑で調べてみると、どうやらヨコスジフエダイの幼魚のようだ。似たやつにクロホシフエダイやニセクロホシフエダイなどがいるが、体側にある頭部から体後方に至る黒色縦帯、その中央付近に黒色斑があるなどヨコスジフエダイの特徴ピッタリ。フエダイの仲間では珍しく温帯性で日本海側にも分布しているという。

木っ葉グレ、バリコ、チャリコ
木っ葉グレ(小型のメジナ)、バリコ(アイゴの幼魚)、チャリコ(マダイの幼魚)
スタッフ

D:アジの食いが一段落したので企画会議を
始めましょう。
M:メインストーリーの「極めろ!仕掛道」
どうします?

F:あら~、また木っ葉グレに食われた。
D:サビキと疑似餌つながりで
ルアーフィッシングのリグなんてどうですか?
M:スプリットにキャロとか、
僕は分かっているようで分かってないかもです。

F:ぎゃー、バリコちゃん! 魚バサミどこ?

D:「釣魚豆知識」は前回、イカでした。
M:よしよしアジ、ダブルで釣れました。宮津は小サバがいないので楽ですね~。
F:それだ! サバ科の魚たち!
D:マサバにゴマサバ?
F:カツオ類もマグロ類もサバ科の魚ですよ。
M:ソウダガツオってのもサバの仲間?
F:そりゃソウダ!
D:…………………。

木っ葉グレをかわしつつアジもよく釣れる。この日、お天気はあまりよくなく、アジが釣れた時間帯は雲が低くローライト。特にどの仕掛の、どの色のバケがよかった、という傾向はあまり顕著ではなかったが、一時、ピンクと白を交互に配した仕掛を使ったときに、白は無視されピンクばかりに掛かるということがあった。曇り空にはピンクがよいのか? つい釣りに夢中になり観察を忘れてしまいそうだが、これは今後の研究課題だ。

ピンク白仕掛

お昼前には追加購入したアミエビも使い果たし、500円分だけ買っておいたイシゴカイをエサにキスをねらってチョイ投げを始めた3人。使用したのはライトショットシリーズ「かんたん投げ釣りセット 立つ天秤 2本鈎」「投げキスセット 立つ天秤 瞬速2本鈎」の2種。ともに海底で立ち仕掛を漂わせる立つ天秤「スマッシュ」に2本バリ仕掛が2セット入っている。サオとエサがあれば、すぐにチョイ投げ釣りが楽しめるスグレモノだ。

チョイ投げ釣り
海

何カ所か釣り場を移動し 得た釣果はチャリコにキュウセン、ホンベラに悩まされながら、何とか本命2尾。

アジ
アジ
丹後魚っ知館

D:では本日の仕上げとして
  水族館に行きましょう!
M:丹後魚っ知館ですね。
F:ええっ、もう釣り終わりっすか……。
D:アジの生態観察しましょうよ。

丹後魚っ知館内観

関西電力宮津エネルギー研究所内にある「丹後魚っ知館」に潜入(ちゃんと入場料300円払いましたよ)した3人。しかしまさかのマアジ展示はなく、アジ科の魚といえばギンガメアジにロウニンアジなど大型種ばかり。仕方がないので入口付近にいるドクターフィッシュや外のタッチングプールにいるグレやサンバソウと戯れる中年のオジサン3人(気持ちワル~ってか?)。

小アジ天ぷら
アジ料理
小アジ南蛮漬け

もちろん宮津湾で釣った小アジは南蛮漬けになって、
各家庭の食卓を賑わせたのでありました。