今月の企画会議 ハヤブサ社内探検!?

第2回企画会議が行われる前日深夜、スタッフFは布団の中で「社名、なんでハヤブサなんやろ?」と、ふと疑問に思った。

Hayabusa? ハヤブサ? はやぶさ? 隼? 間違いなくハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥類の名前だ。そうか、魚を捕まえて食べるのが上手なんだ! と思ったら「食性は動物食で、主にスズメやハト、ムクドリ、ヒヨドリなどの体重1.8kg以下の鳥類を食べる」とWEBにはある。魚食に関する記述はまるでない。「あかん、眠られへんがな……」とスマホの画面をにらみつつ、「隼が一羽、隼が二羽、三羽、四羽、五羽……zzzzzz」

ハヤブサ本社

あ~よく寝た。さあ本日は企画会議! 何としても昨夜の謎を解明しなければならない! って、それ企画と関係ないやん……というご指摘はごもっとも。しか~し、ナイスな企画を立てるには「株式会社ハヤブサのことを、もっと深く知らなければならないのだ」と理由をこじつけて会議室で開口一番!「今日は会社探検させてくださ~い」とディレクターに直訴する。スタッフM、ズルッっとずっこける。

D:しょうがないですねえ。じゃあ、社内案内しますよ。

F:ありがとうございます。
M:ぼ、僕も行きます……。

ちなみにハヤブサ本社は兵庫県三木市吉川町大畑という中国自動車道の吉川インターからすぐ、自然豊かで広大な丘陵地にある。とにかく敷地は広い。10000台(?)は駐車できそうなスペースの先に物流センター、倉庫を兼ねた社屋があり、向かって右側横に玄関がある。そして、そこには帆船の模型と並んで、例の物体Hが!

ハヤブサ置物 帆船模型

F:あっ、ハヤブサ!
M:さすがですねえ。
D:はい社名ですから。

ここで、説明しよう。今の会社の前身である釣りバリを製造していた商店の創業者が田尻隼人さんといい、その名前の一字をとって1970年に設立されたのが株式会社ハヤブサなのである。

F:なるほど初代社長のお名前だったんですね。
D:知らなかったんですか? ホームページにちゃんと書いてありますよ。
M:「技を極めること。知恵を絞ること。果敢に挑戦すること。ひたすら真面目に高みをめざす匠の精神は、ハヤブサのモノづくりの中に脈々と流れています」という現社長のお言葉にも隼という精悍な鳥のイメージに通じるものがありますよね!

D:じゃ、上行きましょうか。

商品ディスプレイ見本
ハヤブサの置物

2階に上がると入り口の脇には商品ディスプレイの見本や、新製品を紹介するコーナーがあり、扉を入ると「いらっしゃいませ!」と全スタッフが出迎えてくれる。ここにも物体H改めハヤブサの置物を発見。

スタッフ
海外販売課社員

D:まずは奧から。このあたりが営業社員のデスクです。で、その手前が総務、経理……。
F:あっ!きれいな外国のおねーさんがいる!
M:美人っす。

D:彼女はですねえ……。

またまた説明しよう。ベラルーシ出身、日本在住8年のロマノフスカヤ・ジャンナさんだ。ロシア語、英語、日本語の3カ国語に堪能な海外販売課の社員なのだそう。特にロシア語を活かしてロシアや東ヨーロッパの代理店との折衝を主に行っている。

F:彼氏とかいるんですか~? おいくつですか~?
D:次! 行きますよ!

引き出しのハリ仕掛ルアー
開発課デスク

M:あっ、引き出しの中、すごい!
D:はい、ここは開発課のデスクです。じゃあ紹介します。ソルトウォーター担当の有田と堤防関係担当の田中です。
F:おおっ、ハヤブサのハマちゃんっすね!

さすがに釣り関係の会社、開発課だけではなく、多くのスタッフの引き出しの中にはハリや仕掛、ルアーがぎっしり。きっと昼休みは週末釣行の話で盛り上がるに違いない。実に楽しそうな会社なのだ。

物流倉庫
作業風景

そして次に案内されたのが物流関係の部署。広い倉庫にコンピューター管理されたマシンが稼働している。

コンテナ
マシン

D:工場で製造された商品がまず1階の倉庫に入ります。そこで、仕分けと検品をしコンテナに入れてマシンの方へ。
M:マシンは2階につながってますね?
D:そうです。2階が出荷部門で注文を受けた商品を入力するとマシンが自動で、必要なものを選び出してくれるシステムです。
F:すげ~!

一通りの本社探検を終え、社屋の外に出た我々の頭上には梅雨明けを予感させる空が広がっていた。
碧く広がる山々を眺めながら社屋の周りを歩いていると、敷地裏手の法面には何週間後には花を咲かせるであろうユリが自生していた……。

社屋の外風景

F:ああ、夏ですな~。
M:暑いですねえ。
D:き、企画、どうなったんですか!?

以上、第2回企画会議でした。何のこっちゃ。