Hayabusa的真冬のバス釣り講座 ~貴重な1匹を釣るためには?~

– 冬にバスを釣る。 – そのことに特別な意味を感じる釣り人は多いのではないだろうか?
特に1月から3月上旬までの厳冬期、バスの活性は極端に下がり、そして釣り場へ向かう釣り人にとってもまた厳しい季節になる。だがそれでも釣り場へと足を運び続ける冬の釣りの魅力とは一体何なのだろうか?テクニックというよりはむしろメンタル面のストーリーなのかもしれないが、おそらくは読者の多くのバサーが楽しんでいるであろう”オカッパリ”の筆頭アングラーであり、FINAのフィールドスタッフも務める川村光大郎プロに話を聞いてみた。

鍵は “場所は1/3、時間は3倍”

川村光大郎プロ

釣りに行くのなら、朝の冷え込みのきつくない日だと嬉しいですが、正直普段の釣行や取材は、日にちを選べないのが実際のところです。何日か朝の冷え込みの穏やかな日が続いた時はオススメですね。
しかし、人間がポカポカと眠くなってしまうような晴天無風というのは、冬に限らずではありますが、意外とバスもあまり食い気がなくのんびりしてしまう事が多いです。やはり多少の風が吹いたり、ちょっとした波があって魚が軽く刺激を受けるぐらいの方が魚の活性は高くなりますね。冬ってやっぱり釣れないんですよ(笑)

その中でもどうにかしてやりようがあるのがバスフィッシングだとは思うんですけど、そのバスも冬は冬眠しているんじゃないかと感じるぐらい活動をしないんですね。仮に目の前をルアーが通ったとしても簡単には食ってくれないでしょう。
いかに食い気のない魚に口を使わせるかということで、他のシーズンに比べて、感覚的な話になりますが、だいたい場所を普段の1/3ぐらいに絞って、その分1箇所で3倍の時間をかける。それが先ず1日の時間の使い方ですね。そこでじっくりと、そこにいるであろう魚に口を使わせるようにしています。
別のシーズンなら移動を繰り返してやる気のある魚を探すのも手ですが、冬の場合はじっくりと、そうでないと釣れる魚も釣れなくなってしまうのが冬ですね。逆に冬に1匹安定して釣れるようになれば、他のシーズンのタフコンが怖くなくなります。このシーズンに釣れるようになれば、それはスキルアップしたとも言えますね。その1匹の大きな価値が、冬のバスフィッシングの最大の魅力ですね。

冬を釣るタックル

投げるルアーはその時その時によって変わりますが、実は冬はバスが反応してくれるルアーが限られまして、まず挙げられるのがダウンショットリグ。それからスモラバにシャッドプラグ、あとはメタルバイブレーションですね。その4つが柱にはなっていきます。そこから状況や場所に合わせて選んでいきますが、ダウンショットリグで釣る際、非常に重要なのがやはりフックの存在です。丁度今回のHEATが公開となる1月~2月にかけてっていうのは本当に難しくて、1日にワンチャンスあるかないかということが多いんですよ。そのワンチャンスをしっかりモノにするかバラしてしまうかで、もう天と地ほどの差があるんですね。アタリさえ無かったならまだしも、やっとの思いで掛けた魚をバラしてしまうというのは本当に悔しいものがあります。そうならないためのフック選びは非常に大事だと思いますね。

D.A.S OFFSET

ここ最近だとすごく頼りにしているのは青木大介プロの監修した[D.A.S OFFSET(D.A.S オフセット)]。これは冬に出番の多いフィネス系と呼ばれる小さなワームとの相性が抜群なんです。相性がいいというのは、冬によく僕がバスを釣る2インチ前後のクローやホッグ系のワームと特に相性が良く、とにかく掛かりが良い。そこに尽きるんです。

魚がバレるバレないっていうのは、魚が掛かった後のランディングテクニックもありますが、それよりも最初の段階で、いかに口の良いところにしっかりとフッキングを決めるかでほぼ勝負は決まります。良いところにフックが貫通しさえすれば、多少雑なファイトをしても、むしろ釣り上げた後でも「これは外れないや」という具合です。そんな掛かり方をしてくれるのが[D.A.S OFFSET]なので、すごい信頼してます。キモは、通常のフックに比べて、”掛かりしろ”と呼ばれるアイとフックポイントの間に大きなギャップがあること。これによりショートバイトもしっかりと掛け、そこに細軸とフッ素コートによって貫通力にも重点を置いている鈎ですね。

テクニック<防寒対策

レイヤーテック

それと忘れてはいけないのが防寒対策です。テクニック云々の前に、ここをしっかりとしておかないとパフォーマンスが落ちてしまいます。
実は僕は冬でも素手の感覚を大事にしたいタイプなので、あまりグローブは使わないのですが、FREE KNOTからリリースされている光電子のインナーやミッドレイヤーには物凄く助けられています。雑誌取材などでお世話になるライターさんや編集者さんの中でも、FREE KNOTの光電子の着用率は非常に高いんですよ。光電子のレイヤーテックで統一することで、冬でもインナー、ミッドとアウターを合わせて3枚で釣りをすることが出来ます。
そうすることにより着膨れで動きづらいということもないし、肩も凝らない。イコール釣りに集中出来てよりパフォーマンスが上がり、貴重な1匹に繋がっていきます。

5本指ソックス

そして何より僕がオススメしているアイテムの一つが5本指ソックスです。実は斜面に立つことも多いオカッパリでは、普段から僕はグリップの効く5本指を愛用していて、このFREE KNOTのソックスを知る前は冬だけは諦めていたんです。
我慢して通常のものを履いていましたが、この厚手の5本指ソックスを教えていただいてからは、足元は完璧になりました。

本来バスアングラーのインタビューでは、細かいルアーの説明やテクニック面の解説が多い中、普段はなかなか聞くことの出来ない「釣り以前の冬の釣り」の話を聞くことができた。健康な体あってこそ楽しむことの出来る趣味「釣り」。是非今シーズンはテクニックだけでなく、精神面や装備面にもさらに磨きをかけてフィールドへと足を運んで欲しい。きっと貴重な、価値のある1匹に出会うための大きな1歩になるのではないだろうか。

真冬船上雪